地平線上の月が真上の月とくらべて大きく見えるのはなぜだろう。母親が赤ん坊の頭を左にして抱く本当の理由とは。3足す3の計算も手こずるのに12桁の素数を見分ける双生児、自分の左手が別人のものと思い込む女性、40年前から何も記憶できなくなった男性ー。豊かな事例を通して、脳と心の「大いなる謎」の旅へ読者を誘う。カナダ科学ライター図書賞受賞作。
21世紀-歴史像のパラダイム転換を迫る!ジェンダー、それは肉体的差異に意味を付与する知。
「女と男の関係」で結ぶ日本史と西洋史。
ヨーロッパの戦いを勝利に導く原動力となった米第8航空軍爆撃機部隊。日々過酷な任務に出撃する彼らを援護し、ともにヨーロッパの上空で戦った。P-47のパイロットたちもまた、勝利の立て役者だった。パイロットから「Jug」の名で親しまれた頼もしき重戦闘機、リパブリックP-47サンダーボルトとエースたちの物語。
「男女共同参画」という時代の要請によって、今日、学校教育、そして家庭科には何が求められているのか。家庭科が抱える教育課題に取り組むことによって、いったい、どのような成果を上げることができるのか。さらにそのことによって、学校教育自体が内包するジェンダー問題にも変化が訪れるのだろうか。本書は、以上のような問いに対する答えを出すべく、著者が発表してきた論考に加除筆・修正を施し、さらに新たに書き下ろしも加えてまとめたものである。
雄々しい男性の理想像を体現した作家という固定観念を打破し、ヘミングウェイの初期と後期の作品の興味の中心が同性愛、性の役割の交換、異種混交にあったことを明らかにした画期的な研究書。
Kent Beckらによって提唱されているソフトウェア開発プロセス、XP-eXtreme Programmingの実践方法を解説します。XP開発サイクルの各ステップの詳細を、著者らの豊富な経験にもとづいて、具体的に、分かりやすく、ていねいに解き明かします。本書が提供する適切な指針・助言がXPの実践を成功へと導くでしょう。
この本を読めば10日でイヤなオトコと別れられる。
インターネットの世界では、人は通常とは異なった行動をしたり、人間関係を築いたりする。なぜ、どのように人の知覚や行動は変わるのか、社会心理学の手法を駆使し徹底的に分析。
レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」“地球と手をたずさえた暮らし”を取り戻すために。総合的学習の時間に役立つ自然体験活動マニュアル。
性同一性障害、セックス依存症、ピルの解禁、勃起障害など、性をテーマに近年の動きを収めた論文集。日本で最初の性別再適合手術を行なった医師らによる鼎談も収録した本書は、性とこころのかかわり、およびその多彩なありようを知るための必読書である。
本書は、普通選挙権と議会制民主主義の貫徹を目指したイギリスのチャーティズムを考察の軸に、おもに階級史、ジェンダー・女性史、アイルランド問題の視角から再評価を試みた注目の民衆運動史論集である。また国王を家族的存在に変えたヴィクトリア女王の独自な役割を浮き彫りにした終章、及び著者の生い立ち、稀有の歴史家・社会運動家の夫エドワード・トムプスンと共に歩んだ女性研究者・妻としての生きざまを赤裸々に語る序章は、深い感動を呼ぶ。
文化人類学、ジェンダー研究のパイオニア、原ひろ子。国際保健医療学を専攻する気鋭のパワーあふれる医師、青山温子。紛争/災害被災民の健康を守るために腐心する国際的な医師、喜多悦子。この3人の女性が、開発途上国の女性を守るために、平和への足がかりの第一歩として意欲的に取り組む。
環境社会学と社会運動論との接点を意識しつつ、環境運動が環境問題をめぐる社会紛争・問題解決過程、制度・政策の形成において果たしてきた社会的役割を明らかにする。さらに環境運動を主導する理念・価値、運動が直面する既存の制度や政治の壁など、日本における環境運動の展開過程を規定する諸条件を考察する。
本書は、英国社会学会に所属する女性研究者たちの努力により、学会発表論文を収集したものである。
本書の目的は、第一に、戦後五〇数年のわが国の立法の展開を総括することである。すなわち、そのつど制定されてきた立法群を、統一した原理と法理からなる一つの法として捉え、その目的理念と法体系を考察し、社会保障の組織、適用範囲、給付と財政、権利擁護等をめぐる基本原則ないし通則というべきものを構築すること、そしてそれによって今日における権利論の到達点を明らかにすることである。第二に、社会保障構造改革の課題に明確な展望を示すことである。このため、ここでは法律論のみならず法政策学のアプローチも必要となる。また、考察の対象を日本に限定しないで、諸外国の社会保障改革の動向をも視野に入れた普遍的な分析も求められるであろう。以上の目的に沿って本巻は三部構成からなっている。第1部は、社会保障法の基本的な論点ごとに、戦後五〇数年の総括と到達点を明らかにする。第2部は、社会保障法の全体に通底する論点として、家族、ジェンダー、損害賠償との関係を取り上げ、二一世紀の社会保障法像を展望する。第3部は、社会保障法の国際化をめぐって、ILO条約等の国際社会保障基準の形成と、グローバル社会保障の可能性を分析する。