なぜ、「カワイイ」と言われたいの?-女の子や男の子の中で、ジェンダー意識はどうつくられるか。女性学研究者の母から娘への愛情あふれる語り。
福祉社会という言葉を、知っていますか?福祉と社会、そしてそれをつなぐ社会政策について、原理的に考えることから始めましょう。社会学を学ぶ人にも、社会政策学や社会福祉学を学ぶ人にも読んでほしい、ユニークなテキストです。
私たちの望むものは多様な生を保障する公正な社会。ベーシックインカムは、性別役割分業と家父長制に縛られ、制度によって選別される暮らし方・生き方からの解放をもたらすか。
第1部は「心」です。心はどこにあるのでしょうか?心を見つめることは私たちにとって、どのような意味があるのでしょうか?臨床心理学の礎となる理論をもとに学んでいきましょう。第2部では「身体」の側面から、自分という存在について考えてみましょう。はじめに「心」と「身体」のつながりについて学びます。そしてその後は、私たちにとって自分の身体性がとくに強く感じられる「性」にも目を向けて見ましょう。第3部は、「心の病と健康」です。心身のバランスが崩れるとき、私たちにどのような変化が生じるのか、またそれを予防するためのちょっとしたコツも学んでいただけたら良いと思います。
複雑化する組織現象に対する複眼的な研究アプローチ。社会科学の言語論的転回へ。ポストモダン的な視座のもと、伝統的経営学への批判的視点とナラティヴやストーリーテリング、レトリックやメタファー、会話分析や批判的ディスコース分析などの多様な研究アプローチを包含する、革新性をもった組織論の新しい研究領域。
アラブ革命が発するメッセージはアラブ世界にとどまらず、世界中の若者の心をとらえ、アメリカ、ヨーロッパでも新しいタイプの抗議行動を引き起こすというグローバルな波及効果を生んでいる。アラブ発21世紀型革命の世界への伝播が始まったのかもしれない。本書は、アラブ革命の背景を、歴史・政治・経済・社会・文化/宗教的、かつジェンダー的視点から総合的に把握する試みの一つである。
上級レベルをめざす中級学習者のための教材として長く好評のテキスト『生きた素材で学ぶ中級から上級への日本語』の改訂版。今回、各ユニットの主作業「読んでみよう」の生教材を新たに選定。変化する時代を反映し、学習者が高い関心を持てるテーマと内容を備えた新しい「生きた素材」に全面刷新。「プロフィシェンシー」の考え方にもとづき、注意深く選択された適切な生教材を数多く読むと同時に、ディスカッションやレポートを通じて学習を深めることによって、総合的なコミュニケーション能力の向上をはかり、「中級」から「上級」への脱皮をめざす。
最高の音で楽しむために!
平坦で速いタイムを出しやすい都市マラソンから、厳しい暑さのなか行われる耐久レース、眺めは良いがきつい上りが続く山岳コース、名所名跡を見て回れる大会、果ては北極・南極でのマラソンまで、世界各地のマラソン大会を網羅。自己ベスト更新を狙っている人、一流のランナーと肩を並べて走りたい人、新たな挑戦を求める人、初めてマラソンにチャレンジしようと思っている人もみな、このガイドブックさえあれば、自分にぴったりのレースを選ぶことができる。大会ごとの難易度、コース分析、そして主催者の窓口や開催時間・申込締切時期など、計画を立てる際に耳よりな情報も掲載。世界のマラソン大会の決定版。
女らしさとか男らしさって?理系に男子が多いのはなぜ?女性の総合職は少ないって聞くけど…。これらは「ジェンダー」にかかわる事柄です。本書は、あなたの常識に思わぬところから問いを投げかける、そんな本。読了後にはいまより自由な世界が広がっているかも。
現実に生じるセクハラは、お役所や会社、大学が発行している防止パンフレットや各種マニュアルの事例とはだいぶ違うものである。結局、この問題の難しさは、ほとんどのセクハラが、グレーゾーンで生み出される点にこそあるのだ。なぜ女性ははっきりとノーと言わないのか、男性はなぜ気づかないのか。恋愛がらみの二つのパターン、妄想系とリアル系の違いとは。そして、訴えられたらどうすればいいのかー。セクハラ問題の第一人者が、豊富な具体例を紹介しつつ、男が嵌りやすい勘違いの構図をあぶりだす。誰でも知っておいて損はありません!
性別分業、女性の経済的依存、権力の格差…家族には男女間の不平等が折り重なっている。古代ギリシャ・ローマから現代に至るまで、公的領域における正義を追求した主流の政治理論・社会理論は、私的領域とみなされた家族のあり方をその射程に入れることはなかった。著者スーザン・モラー・オーキン(一九四六ー二〇〇四)は、本書でこれらの理論を根底から問い、正義に適った家族を実現する道を切り拓いた。フェミニズムがつねに立ち返るべき現代の古典。