大地母神の使い、魔女裁判の被告、グリム童話に登場する老婆。史実/伝承/グリムによる近代的家庭像の創出から魔女像の変容と真相に迫る。
ジェンダー二元論の規範の中で、“女”や“男”の身体はどのように生き、抵抗してきただろうか。生物学的宿命論もバトラー流の幻想論も拒否して“女”の身体にこだわる。
言葉は人を動かし、世界を変えます。言葉は、現実には無いものを作る力があります。言葉の力は偉大です。しかし言葉は万能ではありません。戦争や暴力の前に無力をさらすこともあります。でもそれを修復、再生させるのも言葉なのです。
韓国社会における男女の生きざまと家族のありようを人類学的視点から分析・検討し、男女の自立と共生をすすめることにより植民地的近代性の克服をめざす。気鋭の文化人類学者・フェミニズム研究者による韓国社会論。
古今集と源氏物語をジェンダーの視点から分析し、中世以降の女性和歌懐紙作法の変遷を追い、近代小説における女性像の持つ意味に迫るー平安朝から明治期までの諸作品に新たな光をあてる五編を収録。
本書はフェミニスト地理学の代表的な欧米の論文を集めたアンソロジーである。論文の選定にあたっては、初学者にとってわかりやすいものを選んでいる。本書を通読することによって、フェミニスト地理学研究が多様かつ多彩な特色を持ち、従来の固定化された研究枠を打ち砕き、新たな理解へとわれわれを導くものであることを理解してもらえるだろう。
本書は、70年代以降のフェミニズム労働論の課題を継承しつつ、経済学のなかにジェンダーの問題を位置づけようとする新しい動きを検証し、その意義を明らかにしようというものである。そして、本書の最も大きな特徴は、従来経済学がその領域から外してきた家族や世帯を、それ自体物質的基盤の一部としてとらえ、かつその内部の再生産労働(とくにケア)に新しく光をあて、生産領域と再生産領域という二つの異なった領域を統合(接合)して把握しようとすることにある。
格差の実態を検証し、政策課題を提起。不平等化と社会変動を関係づけ、再検討を試みる。
本書はWorld Wide Webを支えている各種の基礎技術について1冊にまとめて解説。WWWシステム全体の成り立ちや、Web間を行き交うコンテンツの転送を受け持つ各種プロトコル、特にHTTPについて詳しく解説し、トラフィック管理や分析方法やWebキャッシングなどの技術も取り上げている。
情報満載で超具体的、カゲキでマジメな性講座。
母性天皇論から女帝問題まで、フェミニズムからの天皇制論。
「女」が書くとは。『青鞜』に集まった女性たちはそれぞれ異なった立場と書き手としての欲望をもっていた。『青鞜』の文化的配置と不定形性・逸脱性・不整合性を孕んだ複雑な性格を考察し近代における「文学」とジェンダーとの関係を考える。
いまや若者を超えてビジネスマン・主婦さらに高齢者へと国民的に普及している「ケータイ」(携帯電話)をめぐる諸現象について「社会学の眼」で身近な人間関係から社会構造までをトータルかつ明快に説いた待望のテキスト。気鋭の著者たちが討議を重ねてつくった決定版。
ジェンダーにかかわるあらゆる法的問題について、資料や図などを使い分かりやすく解説。注目を集めるジェンダー法律学のスタンダードテキスト。
民族紛争を背景に登場したエスニシティ、女性が主体性を確立する歩みであるジェンダー。歴史学の周縁におかれてきたこれらの概念から、日本史を捉えなおす。アイヌ民族や蝶々夫人等を取り上げ、新たな歴史像を創造する。
市民のための本格的主権論。「市民」とは?「主権」とは?民主主義実現への切なる願いをこめて徹底分析。