日本の“家”の歴史において“子ども”はどのように位置づけられてきたか。また、文化史の流れのなかで“子ども”はいかなる範疇に布置されてきたか。「儀礼」という視点にたち日記、絵画、物語などさまざまな史資料を通して原始・古代から中世にわたる“子ども”と“家”の歴史と文化をみわたす。
ジェンダー・フリーを支援できるような、あるいは既存の理論、制度、常識の中のジェンダー・バイアスを的確に掘り起こすような、心理学の研究とはいかなるものであろうか。それを具体的な研究で示したのが本書である。本書はジェンダーの視点を取り入れた心理学研究とはいかなるものかを、家族関係、教育・学校生活、社会生活、臨床・実践の4分野の中から、32編の優れた研究を選んで、具体的な実証研究を通して明らかにしたわが国初の研究案内の手引き書である。ジェンダー研究に関心をもつ学生、大学院生、研究者の必読書。
女なら、あたりまえ。男だから、当然。そんな「常識」にクサビを打ち込めば、何が見かてくるだろう。ライフコースに沿って、ジェンダーの視点から教育を問い直す、新たなテクストの誕生。
いま激動する社会に最適なかたちを模索して試行錯誤する日本の家族。進化心理学、文化心理学など新たな視点をも統合した、新しい家族心理学。
私の性別は私が決める。ジェンダーを自由に選択できる多様な性のあり方を認めよう。
一人ひとりの個性を大切に育みあうことの大切さを、ジェンダー・フリーの視点で描く絵本。幼児・低学年向き。
忙しく働く母親と、遊びに夢中の子どもが、別の時間を過ごすなかで見つけたことは。幼児・低学年向き。
強い・弱い、いじめる・いじめられるという関係をこえて、友だちとつながりあえる道があるはず。幼児・低学年向き。
みんなで考えよう、男らしさって何?女らしさって何?今後の社会に望まれる男と女のあり方とは。自分らしく、満たされた生き方を獲得するのに必要なこととは。多様化の一途をたどる時代を共に生きていくために、男女両性の関係と役割とを見つめ直す。
男女共同参画社会基本法が制定され、実質的な男女平等の実現が政策課題になっている。しかし社会規範である制度は、性別分業意識でジェンダー化されていると言わざるを得ない。本書では、その諸制度をジェンダー問題解消の視点から検討し、そのあるべき姿を再構築するための提言を試みている。
19世紀後半の英国を賑わし、現代にも生きる“新しい女”たち。“新しい女”をヒロインにした小説を、セクシュアリティ、ヒステリー症、レズビアニズム、ジェンダーの超克などの問題から照射。イギリス小説に変容をもたらした“新しい女”の系譜をたどる。