ナンパが大好きなハルがついに落とした美人女性。だがハルは、セラピストによって催眠術をかけられていて……。ブラック・ジョーク好きに絶大なる人気を誇る、ファレリー兄弟によるコメディ。
もはやジェンダーの視点なしに宗教を語ることはできない。これまでの宗教学が掲げる客観性や中立性を問題視し、わたしと世界との望ましい関係をつくりだすためのスリリングなテクスト。
西欧における日本女性のイメージはいかにして形成されたかー。ロティの『お菊さん』、ロング、ベラスコ、プッチーニの『蝶々夫人』を、サイードが指摘する「再構成と繰り返し」の過程として読み直し、レーヴェン『バタフライ』における自己相対化の手法、ウォン『M・バタフライ』における異性装のパフォーマンスにジェンダーの本質と模倣の構造を探る。
三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の出会いが描かれた、峰倉かずや原作のエピソード『埋葬編』をもとにしたOVA。気鋭のスタッフ陣が結集して作り上げた、心躍るアドベンチャー・アクションが楽しめる。
お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」の研究プロジェクトの一環として、2005年度(平成17年度)から2007年度(平成19年度)に得られた成果をまとめたもの。
男女が別々に競技する現代スポーツに対して、「男女別競技を撤廃しよう」「男女の身体能力差を考慮すべきだ」などの多様な意見がある。現在の男女別競技は、どのように「常識」になっていったのだろうか。近代日本におけるスポーツ受容、女子選手への批判、遊技教育の諸相から、戦後の「東洋の魔女」、プロ野球、生涯学習としてのスポーツまでの歴史的な事例を丹念に辿り、従来の議論が見落としていた「身体感覚」という視点から私たちが身体とジェンダーをどのように捉えてきたのかを浮き彫りにする。それをもとに、「規範としてのジェンダー」という視角から、優劣や役割にとらわれないジェンダーの可能性を提言する。
現代文学と日本文学を素材に、現代社会に潜む肉体と欲望をめぐる問題をジェンダーの視点で鋭く切る。アンジェラ・カーター、マーガレット・アトウッド、倉橋由美子、笙野頼子など、現代女性作家研究に必携の書。