産む/産まないを決める“エコノミー”とは何か?中・韓・日の調査によるジェンダー分析。新自由主義化する東アジアの経済とジェンダー意識の変化を実証経済学の視点から数量的に調査し、加速する少子化の新たなる背景を読み解く。
深刻な紛争や「民族対立」、宗教や慣習法による女性たちの困難はどうして生まれるのか。アフリカの歴史や政治体制を知ることで、原因や解決方法を探り、日本社会が、偏見なくアフリカのひとびとと交流をしていくことの大切さを学ぶ。
ディズニーランドという題材を使って経済学を体感するための教科書。大学で初めて経済学を学ぶ学生を対象にしており、経済学のおもしろさや研究することの楽しさを伝える。
男女共同参画社会の実現のために。人権論からジェンダー問題を考える。その歴史と理論・政策。
韓国社会における男女の生きざまと家族のありようを人類学的視点から分析・検討し、男女の自立と共生をすすめることにより植民地的近代性の克服をめざす。気鋭の文化人類学者・フェミニズム研究者による韓国社会論。
戦後の歴史教育では「家永教科書裁判」や「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書問題など、私たちの歴史観や歴史認識を問う問題が繰り返し議論されてきた。しかし、「ジェンダーの視点からの歴史教育や歴史教科書の見直し」はほぼおこなわれてこなかったといっていい。本書では、日本やアメリカの歴史教科書、はては科学史やミュージアムの展示方法。少女マンガまでをも射程に収め、国際比較や精緻な読み込みをとおして、歴史教育におけるジェンダーの欠落とそれをどう補うべきかを具体的に考察する。現代日本の歴史教育をジェンダーの視点から見直し、その視点を歴史記述・教育にどのように織り込むべきかを真摯に探る問題提起の書。
「女と男は違う!」というあなた。本当に違っているのだろうか。本当に違うなら、どうしてそんな違いができたのか。「女・男」にしばられずに自分らしく生きていくヒント。
「ライブ」の活気を再現する!女と男の「社会的性差」をめぐるお話の数々。笑って笑ってその先は、しっかり考えよう。
韓国・中国・台湾・タイ・シンガポールの子どもと高齢者に対するケアを中心に現地調査。近代化とグローバル化の同時進行する現代アジアに「家族の今」を見る。
近代日本の隠された罠を解き明かし、未だ清算されない、そして現在ふたたび問われる“道徳”“教育”“女性”の深層に迫る。サントリー学芸賞受賞作『御一新とジェンダー』を経て、遂に舞台は明治・大正・昭和の時代へー。日本思想史を根底から覆す、壮大な物語。福沢ー井上ー和辻、そして丸山真男という知の系譜。
グローバル化と研究の細分化の中で、いまや大きな転換期を迎えつつあるジェンダー人類学-その膨大な蓄積を整理し、問題点と可能性を探る。本書は、今後のすべての議論の出発点である。
精神医学的対応が混乱していた1980年代から性的マイノリティの心の問題に取り組んできた先駆者が、LGBTに対する正しい理解への道を切り開く一方で、性的問題行動に対する治療中心の対応の必要性を説く。30年余にわたりLGBTや性嗜好障碍者の内面の苦悩に向き合ってきた臨床家による多角的考察。
文学はどのようにして「男の仕事」となったのか。日本近代文学の自立過程は、そのジェンダー化のプロセスでもあった。ホモソーシャルな読者共同体の成立にいたる転換を鮮やかに描き出すとともに、そこにおける漱石テクストの振る舞いを精緻に分析。
歴史のなかで女と男の関係はどう変わっていったのか。古代から現代、未来へ。小・中学生向き。
「社会的に作り出された男女の違い」を意味するジェンダーという概念は、1970年頃から登場し、現在ではマスメディアや行政の場で広く使われている。しかしその概念を正確にとらえるためには、ふだん私たちが拠り所としている「常識」の中に潜む矛盾や思い込みに気づき、それらを打ち破っていく必要がある。本書は、客観的なデータと最新の科学的知見に基づき、個人の生き方、恋愛、結婚、家族、社会などのあらゆる場面と深く関わるジェンダーの意味、その周辺に存在する問題に迫る。