独立革命の時代から今日まで200年にわたるアメリカ女性の歩みを辿り、フェミニズムはどのようにして生まれたのかを追求する。
アメリカの社会福祉をフェミニズムの視点から再検討し、女性世帯主家族の増加や〈貧困の女性化〉などの現状を詳細に分析する。
「自分は誰?」という、女性自身の問いなおしを縦糸に、現代アメリカ女性作家による作品を、フェミニズムの観点から精致に分析、検証する。
英国の著名な男性神学者・聖職者11人によって初めて纒められた、教会内における女性差別を巡る“公的な償い”の書。
家庭を守りながら、企業や政府を出し抜いて「もうひとつの経済と社会」のあり方を、未来先取り的に呈示する女性たちの姿を克明に描く。
権力はいかに言説のかたちをとって身体・精神・欲望を形成するのか。女と男の弁別が身体の自然に根ざすとする本質論的前提を根底的にくつがえしセクシュアリティ研究の方向を決定づけるフェミニズム・現代思想の最重要書。
大量生産・大量消費の社会のままでエコロジカルな未来を実現できるのだろうか?アルネ・ネス、ゲアリー・スナイダー他によるディープ・エコロジーの基本的テーマを扱った12章。
各時代の特徴と女性の暮らし、トピックスを収めて時代背景を浮き彫りにし、伝記的手法を通して、主要人物45人の女性の権利に目覚める過程と活動を描く。
著者の言葉を読めば、看護の歴史的ジレンマや現在のジレンマを複合的に理解することができるようになるだろう。彼女自身の言葉は、看護と社会に対する遺産を、完全に理解するための重要な資料である。
「法的制度としての婚姻を廃止せよ」。「性の絆」から「ケアの絆」へ、新しい家族の定義が、いま生まれる。
本書は、抽象的説明に終始しがちな道徳哲学の諸学説を、安楽死・同性愛・中絶・動物の権利・死刑制度など現代社会のさまざまな現実と引き合わせることによって、他に類をみないほど鮮やかに描き出している。これらの豊富で適切な実例によって、倫理学上の問題とは、書物の中に閉じ込められた空虚な理論ではなく、我々の眼前で生起している生々しい出来事に他ならないということが実感されるであろう。
古代シュメールの時代からバイアグラによって「勃起産業」が誕生した現代に至るまでの長い歴史、人間とペニスとの関わりをさまざまな視点から論じる。世界18か国で翻訳出版された話題の作品。
この本に盛り込まれているのは、世界中のいろいろな地域で活躍するセラピストたちによって形作られた治療的会話のストーリーです。本書の各章は、ナラティヴ・セラピーを実践するための重要なキーワードについての10個ほどの質問にそって技術書風に書かれている。セラピストが実際に遭遇する困難事例も数多く紹介され、外在化するための会話のこつや、再著述の始め方・進め方にもふれられているので、大変読みやすいものとなっている。好評の『ナラティヴ・セラピーって何?』に続く、ダルウィッチ・センター入門書シリーズの第2弾。
近代アジアで「歴史から隠されて」きた女性解放運動に光をあてる待望の書。スリランカ人女性歴史家の手になる渾身の一作。
人種差別、経済的搾取、軍国主義、環境破壊など、グローバルなレベルで社会正義と民主主義に反するプロジェクトを推し進める近代西洋科学への論争の書。客観性、合理性、価値中立性、真理…科学の中心的概念から科学と権力の共謀関係を問う。