中国、韓国、台湾、香港の4地域で沸き起こっているフェミニズム運動を一挙紹介。豊富な写真と当事者の寄稿が伝える、フェミニストたちの苦闘と創造力。あなたの知らないフェミニズム、あなたの知らない東アジアがここにある。
『小公女』に登場するミンチン先生といえば、意地悪で醜い独身女。女教師に対してこんな冷たい眼差しが注がれていた一九世紀イギリスで、男子校に引けを取らない教育を行う、教師養成のための女子校が誕生した。女教師は女教師を育て、やがて活躍の場を求めてイギリス本国を飛び出していく。インドやカナダ、アフリカ、そして西インド諸島ー。大英帝国にイギリス式女子教育を広める冒険の旅は、各地に何を残したのか。その旅路の果てに、知られざる「ブラック女教師」の物語が立ち現れる。
女性が劣位に置かれている状況を変えてきた女性のなかには、品行方正ではない者がいた。危険な思想に傾く者も、暴力に訴える者さえもいた。たとえばキャロライン・ノートン。19世紀に困難な離婚裁判を戦い抜いて貴重な前例をつくった人物だが、「女性は、生まれながらにして男性に劣る」と考えていた。たとえばサフラジェットたち。女性の参政権獲得に欠かせない存在だったが、放火や爆破などのテロ行為に及ぶこともあった。たとえばマリー・ストープス。避妊の普及に尽力し多産に悩む多くの女性を救った彼女は、優生思想への関心を隠さなかった。しかしだからといって、その功績をなかったことにしてはいけない。逆に功績があるからといって、問題をなかったことにしてはいけない。歴史は、長所も短所もある一人ひとりの人間が、身近な不合理を少しずつ変えることでつくられてきた。「むずかしい女性」たちがつくってきたこうした歴史の複雑さを、イギリス気鋭のジャーナリスト、ヘレン・ルイスが余すことなく本書のなかに描き出す。イギリス女性史と現代社会の出来事とを自在に往還してあぶり出される問題は、女性だけではなく社会全体の問題であることが見えてくる。社会の不合理や理不尽に立ち向かうための、あたらしいフェミニズム史。
肌の色、ジェンダー、階級といった差異を前にして、すべての人に開かれた「学びの共同体」をつくることはできるか。まず自分自身を批判的にみつめ、変えるための教育はいかにして可能か。ブラック・フェミニストの大学教師であるベル・フックスが自らの経験をもとに、学生と教師の双方に語りかける。教室での性差別や人種差別にどう対処するか、異なる経験をいかに語り合うか、学ぶことの歓びと不安…。フレイレの批判的教育学やフェミニズムの教育思想、黒人教師の教育実践を導きに語る本書は、様々な境界を越え出る「自由の実践としての教育」のためのヒントに満ちている。
【表紙+大特集10P】
“今日も絶好調なオトコ達”
SixTONES
#スト本3
【特別とじ込み付録】
SixTONESスペシャルピンナップ
【7P】
ジャニーズJr. 美男子メイク。 vol.05
岩崎大昇(美 少年) 猪狩蒼弥(HiHi Jets) 末澤誠也(Aぇ! group)
キカイなオトコ
西畑大吾(なにわ男子)
連載 イケメン×ViViモデル
NOA×アリアナさくら
Happy ViVi 40th Anniversary
◆CONGRATULATIONS! FROM ViVi FAMILIES♡
◆ViViモデル大集合。
◆ViViモデルの夏キブン
ニコルの私服
誰より主役なきらつやサマームード
ぶらっく天ちゃん
Fashion
◆今年はSTREETをこう着る。
◆とっておきのHigh & とにかく使えるLow
◆史上最強に盛れるキャミがほし〜い。
◆夏が恋する最強ワンピ!
◆2:8のてっぱん脚長コーデ
◆ボトムが主役の夏コーデ30
◆2PINK Summer Look3
Beauty
◆ロクシタンの最新マッサージSETを30名に!!
◆超HOT! な中国メイク
◆眺めて可愛い韓国コスメ・最新ポチりすと
◆小顔になるためにできることぜんぶ♡
◆いうこと聞かせる! 梅雨ヘアケア
◆見せたい! 触れたい! 夏BODY♡
Special
◆じぇねとびびのおもいで。
◆やっぱりSixTONESってカッコイイ!! #スト本3
◆NOA×アリアナさくら
◆キカイナオトコ 西畑大吾(なにわ男子)
◆ジャニーズJr. 美男子メイク。 Vol.5
◆フェミニズムってナンダ?
南紀産浜高級リゾートホテル。夜ごとのディナーとお酒落な会話。サロン的零囲気に包まれた完全二重密室で連続殺人事件が!犯人は誰?
性の商品化、ミス・コンなど4つのテーマを選び、論争の活性化を促す。議論を尽し、思いを尽してフェミニズムを作る。
西欧・男性の視線のエキゾチズムを超えた場所で、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの女の言葉は何を生み出しているか。彼女たちは何者なのか、それはどのような差異をかかえた言葉なのか。アカデミックな人類学やフェミニズムの枠を破って“男から盗んだ言葉”の枷をはずし、想像力あふれる言葉や語りの引用と著者自身による映像のコラージュを織り込みながら、文化をめぐる複数の問いを交差させる試み。注目の俊英、ベトナム女性映像作家による、新しい思想の予感に満ちた書。
「個人的なものは政治的」だろうか。やさしさと感受性に溢れた愛の関係を求めて、繊細で鋭敏な議論をくりひろげる。
“法”が構築する「主体」の政治は何を排除しているのか。フェミニズムの最新知見によってアーレントをはじめとする西洋政治思想史を批判的に検討、従軍“慰安婦”問題などアクチュアルな課題にも斬りこみ、「法の力」の根源的問い直しから新しい社会の構想へと至る画期的論考。
汝、自身を知れー40億年という生物史の中で、人類は初めて自らを知ろうと挑戦した生物であり、その大きな試みのひとつが、ダーウィンの唱えた進化論である。進化論は時に優生思想に形を歪められ、ヒトラーらの政治手段として使われるという辛酸も嘗めた。しかし、混迷する現代こそ、私たちが何者なのかを問い直し、基盤となる思想を新たに構築しなければならない。その答えは生命の歴史、すなわち進化論の中にある。進化論の歴史的背景を振り返り、倫理観、宗教観、差別思想、フェミニズム、自然保護など、人類文明が辿ってきた諸領域を進化論的側面から位置付け直す。
「法的制度としての婚姻を廃止せよ」。「性の絆」から「ケアの絆」へ、新しい家族の定義が、いま生まれる。
古代シュメールの時代からバイアグラによって「勃起産業」が誕生した現代に至るまでの長い歴史、人間とペニスとの関わりをさまざまな視点から論じる。世界18か国で翻訳出版された話題の作品。
一九九〇年頃までのフェミニズムは、学習と組織化と浸透の段階にあった。九〇年代はフェミニズムが政権の中心を占め、上からの意識革命を進めた時期である。二十一世紀に入ると、フェミニズムを甘く見たり油断していた男性や保守層が事態の深刻さに目覚め、反撃を開始した。一つの教義体系となっているフェミニズムと戦うためには、その方法論的・理論的間違いを論破しなければならない。本書にはフェミニズムのどこが間違っているかが、理論的・方法論的に整理され、正しい理論が提示されている。
爆撃されるイラクの街に生き茂った棗椰子が、世界を変える夢の力を呼びさますー第三世界の女性たちの声に耳を澄ましフェミニズムを大きく動かした著者が、文学や映画をはじめとして、出来事の深みに降りゆく想像力をもつさまざまな試みのなかに、新たな世界への扉をさぐりあてる。
フェミニズムとしての女性史研究は、性差を構築し内面化させる「近代」そのものを問い直す実践である。それは「近代」というストーリーを補強する制度的な知としての「歴史学」への鋭い問いでもある。その視座と方法をめぐる提起と議論、実践としての地域女性史研究、聞き書き、近代がもたらした排除と分断のプロセスの分析を紹介。問いかける側のリアリティをも揺るがしつつ紡がれた成果である。
メディアは、メッセージとともに既存の力関係も流通・補強しつつ、「意味をめぐる闘争」の場となるー発信の場からの排除や表現における差別は、構造的な歪みを可視化させ、「女性向け」商品は、受け手の能動的な読み替えで、新たな市場や回路も拓くー。カルチュラル・スタディーズや構築主義以降、メディアのジェンダー分析の新たな到達点も紹介。
若い女、中年の女、母親、主婦…孤立させられた女たちが声をあげたリブ。制度や意識の変化を経ても、性愛から老いまで、いまだ「名前のない問題」と向き合い生き抜く思想は終わらない。「女であること」と格闘し掴み取られて来たひとつひとつの価値を、手渡す/受け取るというセカンドステージへ。