東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店『純喫茶トルンカ』を舞台にした三つのあたたかな物語。決まって日曜に現れる謎の女性とアルバイト青年の恋模様、自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との短く切ない交流、マスターの娘・雫の不器用な初恋ー。コーヒーの芳しい香りが静かに立ちのぼってくるようなほろ苦くてやさしい奇跡の物語。各所で反響を呼んだ傑作小説、待望の新装版。
米、野菜、畜産の基礎知識から、農業ビジネス・就農まで農業の最新動向とこれからがわかる!大きく変わりつつある日本の農業の全体像を、豊富なデータとともにビジュアル解説!
神田岩本町一帯が燃えた。火元は古着屋の増田屋。店の金を盗んだ容疑で捕らえられた下男伝助が解き放たれた夜の出来事だった。火盗改めが火付け犯として伝助捕縛に向かうなか、当日その姿を見かけた青柳剣一郎は伝助が犯人ではないと確信する。ところが、伝助はその日から姿を消していたのだった…やがて紅蓮の炎に隠された陰謀を、剣一郎が快刀乱麻に暴き出す!
難しい文法用語はできるだけ避けて、わかりやすい文章とイラストで解説しています。初めて学ぶ人でもやさしく学べます。書き込み式のやさしい練習問題をたくさん解くことで、理解した内容が身につきます。1回分はたったの2ページなので、無理なく学習を進められます。丸つけがしやすい別冊解答つき。右ページの中国語の全音声はアプリと各ページの二次元コードから聞くことができます。また、和訳を聞いて中国語を言う練習ができる、スピーキング・トレーニング用音声も特別収録。いつでもどこでも、音声だけでモバイル学習が可能です。
福祉の仕事をする上で、本当に大切なものってなんだろう?知識、技術、利用者とのあたたかな気持ちのやりとり…。「いい支援とは何か」を福祉業界で10年以上問い続けてきた著者が見出した、ひとつの答えとは。
中国との外交交渉で名のった称号を手がかりに、君主を頂点とした古代天皇制の成立を明らかにする。
信長の死をめぐる陰謀説の古典。「天下統一を目前に、家臣である明智光秀に裏切られ、本能寺で非業の最期を遂げる織田信長」。ところが、本能寺が炎に包まれたとき、光秀は本能寺はおろか京都にさえ居なかった。著者は当時の公家の日記「言経卿記」を引いて、光秀が京都にあらわれる前に本能寺は灰塵に帰しており、光秀にはアリバイがあったと断言する。では、信長殺しの真犯人は誰か?光秀の重臣・斎藤利三の暴走説から、信長の正室・奇蝶の黒幕説、イエズス会による爆破説まで。稀代の歴史作家が本能寺の変の「正史」に真っ向から斬り込んだ、異端の王道「八切史観」を知るための代表的著作。
足袋問屋『山形屋』への婿入りを次男から切望され、鼻緒問屋『能代屋』の主は悩んでいた。相手は美人だが、高額の持参金、趣味三昧、病死した婿は毒殺だった、と黒い噂ばかり。真相究明を頼まれた青柳剣一郎は、仲人や検視した同心を尋ね歩くが、前夫の死因は揺るがない。そう結果を報告するも、次男が婿入りした直後に事件が!奥深い男女の闇を剣一郎が斬る。
世界の始まり。生き物たちの奇談。精霊や魂にまつわる面妖な物語。人間と動物に区別がなく、同じ言葉を話していた時代の記憶。時にユーモラスで、時に難解な“魔法の言葉”を、極北の狩猟民は世代を超えて語り継いできた。探検家ラスムッセンが未開の極地で採録した彼らの伝承を中心に、長年エスキモー文化圏の人々や自然を撮影してきた写真家が選び、和訳したアンソロジー。