自らをつらぬくためにひとの前へ出ない。放浪じつに十九年、奇蹟の公子重耳と家臣たちの苦難と真実。巨篇を一巻集成する特別巻。
剣を握ったのは遠い過去、今では書物を手放さず、暇さえあれば読書にふける柳生十兵衛は、一応、柳生家の御曹司。以前は徳川家光の小姓も務めていた。だが家光の勘気を蒙り、目下、小田原にて謹慎の身。これ幸いと読書にうつつを抜かす十兵衛だったが小田原城主阿部備中守から城下の不逞浪人の調査を依頼される。十兵衛は、筋骨隆々の従者一兵衛と探索を開始するが…。読書家・柳生十兵衛が小田原に巣くう“魔”に挑む!
利にあらそう者、怨みにあらそう者、さらにそれを超えて勝つ者。太公望の生は苛烈きわまりない。やがて宿望の日の朝である。
夏王朝末期、大洪水におそわれながら桑の木に一命をすくわれた奇蹟の孤児・摯の物語。不滅の光をはなつ初期の代表作である。
太古から人類の文明を支える「縄」。独自の哲学『縄ロジー』を編みだした国際的アーティストの思索の歩み。
カミュの到達点が、今、ここに!永遠に輝く少年の日々の回想、そしてほろ苦い悔恨。記憶にない父、聴覚障害のある母、専制君主としての祖母…教師の助力により進学し、やがて有名作家となった主人公はみずからが、何ももたない種族に属することを発見する。フェランデズのみごとな構成力によって、難解な遺作小説が初めて、生き生きとした「完結版」に!
国家、軍隊、階級、習俗、貧困。人を縛るものが溢れる世で生き続ける娼婦たち。イラク戦争下で生きるガジャル、韓国米軍基地村で暮らす洋公主、ネパールの売春カースト村の少女に、中国の戸籍なき女・黒孩子など。彼女たちの眼からこの世はどのように見えているのか?底から見た世界の実態とは?15年以上に及び、日本をはじめ、世界各地の夜の街と女たちを取材してきた著者による、現場ルポの決定版!!
俺ー斉藤槍牙ーにまとわりつく公害級ヤンデレ女、黒川夢乃。その奇行さえなければ完璧な美少女なのだが…。と思っていたら、まさかの黒川、記憶喪失…!?普通の超美少女になった黒川を前に俺は…?話題沸騰の恋×慄エンタテインメント、五里霧中の第4弾…!!