中国古代小説のすべて!一商人から身をおこし宰相となり、始皇帝の父ともされた、戦国期最大の謎の人物・呂不韋。執筆じつに六年、その破格の人物像。巻末特別書きおろしで春秋名臣列伝「斉の晏嬰(晏子)」を収録。
困窮する彦崎藩は財政再建に迫られていた。藩内では茶と椎茸の栽培に期待をかけるが、野心家の藩主・隆興は幕閣への道を志す。重荷になる多額の賄賂に藩が割れる中、領民からの信頼の篤い江戸家老・大藤主水は苦悩の末、忠義を貫き隆興を支持。一方、反隆興派は藩を守るべく主水の暗殺を企んだ。そこに、風烈与力の青柳剣一郎は密かに主水の警護を依頼され…。
荊州において劉備の勢力が膨張している。孫権は本気で荊州を劉備に任せたのであろうか。北方にいる曹操の目には、両者は協調しているように映る。そして西方には馬超と韓遂がー熾烈な戦いを進める初老の曹操にとっていまや蔵月さえも障害になりつつある。建安二十一年、魏王となった曹操は、後継を誰にするか迷いの中にいた。
寂しい。寂しい。寂しい。でも強くなりたい。清少納言が枕草子に綴った嘘と真実とは?R-18文学賞デビューの実力派による平安時代小説の大本命!
南北戦争末期、右脚に重傷を負った若い北軍兵士が南部の森で女の子に救われ、女子生徒五人と黒人奴隷が戦火を避けつつ生活する、姉妹の営む女学園に運び込まれた。彼女らの看護の甲斐あって、兵士は回復していく。彼は甘い言葉をかけ、皆の気を惹こうとするようになる。年少の二人はあどけない愛着を抱く程度、優等生の少女は超然として誘惑されない。だが、秘密を抱える最年長の生徒は甘言に惑わされてしまう。人知れず心に傷を負う姉妹も。そしてそんな中、ある事件が起き、すべての状況は一変するー。心かき乱され、本能が露わになる、女たちの愛憎劇。ソフィア・コッポラ監督、ニコール・キッドマン主演、カンヌ国際映画祭監督賞受賞作、原作小説!
中国人は、空を飛ぶことにどれほどの関心を持っていたのであろうか?堯・舜の神話伝説時代から、漢魏六朝の古譚、唐宋の伝奇、明清の小説戯曲、そしてウェスタン・インパクトにさらされる清朝末期の新聞雑誌、二〇世紀中葉の中国でささやかれた都市伝説まで。神仙、凧、パラシュート、飛車、気球、飛行船、UFOと、空を飛ぶことに思いを馳せた中国人の言動のあれこれを鮮やかに描き出す。虚実ないまぜになった奇譚によって綴られる中国飛翔文学誌。図版多数収録。-さあ、中国人が綴り語ってきた「空飛ぶ」おはなしをよんでいこう!