1915年に誕生して以来、何十年ものあいだアメリカで児童書の名作として人びとに愛されてきたラガディ・アン。その世界は「友情」「愛」「思いやり」にあふれ、子どもたちに生きる喜びを与え、夢をもつ楽しさを伝える本として、またカントリー・ドールの原点として、世界中の人びとに愛されつづけています。
「漫画の神様」と「アップリカ葛西」創業者の知られざる絆。大阪で、育児用品の卸を営んでいた一介の中小企業経営者、葛西健蔵。戦後の復興期を、たくましく生きてきた大阪商人の正義感が、のちに手塚治虫を救う。そして、ふたりの出会いが異色作品『どついたれ』を生む。
一八一二年夏、二人の巨匠はボヘミアで出会う。ゲーテ六三歳、ワイマル公国の枢密顧問官として社交に余念がない。ベートーヴェン四一歳、“不滅の恋人”との恋に心を高ぶらせていた。そして時代は、ナポレオンの没落を前にして激しく動いている。本書は、政治的・社会的状況を丹念に踏まえ、巨匠たちの交響する世界を臨場感豊かに描写する。手紙、日記、友人たちの証言など資料を駆使した、まったく新しい視点による芸術家像がここに誕生。
銃声が響き、やさしいお母さんと突然の別れ…。そして、毛むくじゃらの犬アンリとの出会い…。
同棲中の雑誌編集者J.M.マリとの間の寄せては返す複雑な愛、第一次大戦の戦場に倒れた弟への狂おしい愛、思いがけない恋人たちとの満たされない恋、D.H.ロレンスとの火花の出るような激しい友情、そしてライバルであるヴァージニア・ウルフへの敵愾心、反戦主義者バートランド・ラッセルとのたわむれの恋などをふくむブルームズベリー・グループとの騒々しい交遊。そのび寄る結核の恐怖…機知にとんだ会話でたどられる大戦下のマンスフィールドの3年間が、いま余すところなく生き生きとよみがえる。
碧は雑誌に載る程の人気シェフだが、鈍感な『親友』の遼平を餌付けするのに必死。なのに彼に彼女との結婚話を告げられ、愕然。あんなに色々喰わせたのに「一番美味いよ」って言ったのに!!彼は自分のものにはならない。傷心の碧は酒に溺れ、何も知らない遼平に窘められるが、もう素直に聞けない。ヤケクソで彼の指に舌を這わせ、高ぶり濡れる己に、思わせぶりに手を伸ばした。初めて見る友の姿に呆然の彼を、妖艶な笑みで眺めながら…。壊せない友情と切ない恋情にゆれて。
少年時代からの親友ABCDJ(アレン、ボブ、チャック、ダン、ジャック)。五十七歳になったある日、ジャックが末期癌を宣告された。残された時間をできる限り共に過ごそうと、彼らは思い出のつまった故郷へと集まる…。生涯続く友情がもたらす人生の輝きを描いた、名コラムニストによる静かな感動の物語。
朝鮮通信使400周年記念出版!ソウルから東京へ46日間!友情ウオーク1,129キロ全記録。
本書には「私の知っている日本人」が多く登場します。それぞれが作文応募者のかけがえのない友人や恩師であり、民間交流の結晶がそこにあります。日中のかけがえのない財産を後世に残し、更なる日中関係の改善へつながる真人真事(偽りのない真実)です。
一代にして県下トップの企業を興すが、大手系列に呑み込まれるという逆境の中で試された真の友情ー信義を重んじなくなった「日本」への直言。
光りかがやくメルヘンの世界でー。ドイツの小さな町を歩き、クリスマスの本場を訪ねる。そして、生まれた心の交流とは!?ドイツの心を知り、ドイツを通して日本を考える、珠玉の熟年紀行。
風に乗って手元に届いた櫻の花弁を握り締め、思わず膝をついた。花弁を運ぶ風が、抱くように身体の周りを吹いて回っている。戦国時代に生きた青年二人の苛酷な運命と友情を描く、ファンタジー時代小説。
晩年のマーク・トウェインの辛辣で厭世的なイメージ、また、私設のアクアリウムクラブのスキャンダラスなイメージを払拭する、少女と文豪の交流を綴った想い出の記。テレビ映画部門・エミー賞受賞作品。
青い海、緑の山々、豊かな自然の中、地域の人々に温かく見守られ、うれしかった事、悲しかった事、様々な体験を通して、のびのびと成長していった少年たちの感動の物語。
戦国乱世にあって、刎頚の友の契りを結んだ大谷吉継と石田三成。二人は同時期に秀吉に仕え、ともに小姓からスタートして着々と出世する。しかし吉継は病魔に蝕まれ、第一線を退かざるをえなくなるが、秀吉の死後、「義」ゆえに起った三成のために、死を覚悟で西軍に身を投じていく…。二十数年にわたって、友情と信義を貫き通した二人の熱き生き様を描いた感動の歴史小説。