出会い、結婚、戦争、別離、老い、死 波瀾の20世紀を生きた女たちの26通りの人生。女性解放、職業婦人の草分けとなったものたちの、非凡にして平凡な、冒険的でときには悲劇的な人生を語る、無類のドキュメント。ヘルマン・ヘッセ、妹マルラへの追悼文収録。
きよしと、ゆかりは、使用ずみ切手をあつめています。でも、ゆかりはあつめた切手がなんのやくにたつのか、よくわかりません。ふたりは、しらべてみることにしました。すると、まずしさや病気にくるしむ人たちのために、ネパールでいっしょうけんめいはたらく岩村昇博士のことがわかってきました。あつめた切手は、岩村先生のところで、くるしんでいる人たちをすくうことにつかわれていたのです。小学校2年生から。
20代よりアメリカ各地を取材してきた気鋭のジャーナリストが、その魅力にひかれて住みついた街ボストンの日々。異色のエッセイ。
王国に再びモンスターが現れた。お金がすべての勇者達は友情なき戦いへ。
「友情」を社会学する。人生論やハウ・ツーものに終始しがちな「友情」を経験と実証の学の新たなる領野に加え、豊かにする途を探る。
「エロティシズム」から「友情論」へ。恋愛より自由で家族愛より軽やかな友情。『エロティシズム』の著者が、共感しあえる友を持つ喜びを語り、男同士、女同士そして男女間の新しい〈愛〉のあり方を考える。
景山民夫はひとがら誠実にして、行動は時として狂暴。こころざし高く、背も高い。そして東京と動物をこよなく愛す。白昼の街を徘徊しては日々これ発見の連続に驚き、夜の巷に出撃しては椿事との遭遇に悶絶する。取材に追われ世界を巡って変人怪人と親善を深め、日本各地を探訪しては虚実皮膜の言辞を操って人心を惑わしたりなんかする。「イルカの恋、カンガルーの友情」は喜怒哀楽・抱腹絶倒の34編を収録。お読みくだされば、滋味をタンノーされること請合いです。
教護院から1年半ぶりに一人の男子生徒が学校に戻ってきた。入ったクラスは3年8組。クラスには不安と期待が入りまじる。彼の学校復帰には条件がついていた。「3ケ月間、何も問題を起こさなかったら正式の復帰を認めるー」学校はいい、教護院へ逆戻りなんてコリゴリだー。彼は、全開でがんばる。が、だんだん息切れ。クラスの仲間がハラハラするうちに、行動は急転する…。中学生向き。
路地裏で一人ひっそり暮らすはたちの美代子は、肺炎をこじらせ院長の患者となる。周囲の人々の親切心から、閉ざれた心がようやく開かれた時、病気が再発。透きとおるような肌の美代子を前に院長の心は揺れる…。いつもながら、院長の元に集まる病気や事件は多彩だ。院長や友人らの協力やヨコヤリやらで、すったもんだしながらも「事件」は解決へとむかう。人情あふれる診療所物語。
人気赤丸急上昇の気鋭が贈りまするは、痛くて佗しく優しく愛しい抱腹の34編。お読みあれ。ご堪能あれ。人生は、まさに回転木馬であります。僕たちの恋、君たちの友情が鮮かです。最新エッセイ集。