本と図書館をこよなく愛する茅野しおりは、憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館の常連だ。誕生記念に贈られた本がきっかけで自分の出自に疑問を抱く少女や母親が亡くなる前日にすすめてくれた本を探す少年、館内で本がわざと別の棚に置かれる事件…しおりと美弥子さんたちが本にまつわる謎を追う、心温まるミステリー。累計15万部突破の人気シリーズ、感動の完結巻!
オーストラリア在住の人気推理作家ハンナは、ボストン在住の作家志望者レオにメールで助言を仰ぎつつ、新作に取り組んでいた。作品の舞台はボストン公共図書館だ。物語は、偶然同じ閲覧机についた4人の男女が女性の悲鳴を聞く場面からはじまる。事件の調査を通して仲を深める4人だが、犯人は彼らの中に…!?レオのメールに刺激を受けるハンナだが、メールの内容は次第に不穏さを増してゆきー手に汗握るメタミステリ。
わたしは空花。小学5年生。本が大好き!本好きの友だちと楽しく過ごしていたのに、引っ越しして転校。新しい学校で、本の話をしたら、しーん…。おまけに体調をくずして入院することに。今、わたしにとって「いい感じのもの」は、病院の中にある「あおぞら図書館」だけなんだ。
借りるだけじゃない!知りたい情報が確実に引き出せる、読みたかった本に秒で出会える、自由研究やレポート提出が楽になる、調べものが得意になる…。人生を変える技術を身につけよう。
二〇一五年、シリアの首都近郊の町ダラヤでは、市民が政府軍に抵抗して籠城していた。政府軍に空爆されるなか、人々は瓦礫から本を取り出し、地下に「秘密の図書館」を作った。ジャーナリストの著者は、図書館から彼らが得た希望を記録していく。図書館に安らぎを、本に希望を見出した人々を描く感動のノンフィクション!
図書館史に精通した3人が膨大な資料を丁寧にひもときながら、古代から近代の主な時代の図書館を掘り起こし、現代の図書館につながる豊かなイメージを鮮やかに描き出す。
これからの図書館は、情報リテラシーを導く機関としての社会的役割を、自覚的に担う必要がある。日本の教育制度と図書館の歴史を再考し、今後の課題を示す。
近代国家への道を歩み出した明治日本。国家の「知」を支えるべく政府によって帝国図書館が設立された。しかし、その道のりは多難であった。「東洋一」を目指すも、慢性的な予算不足で書庫も閲覧室も狭く、資料は溢れ、利用者は行列をなした。関東大震災では被災者の受け入れに奮闘。戦時には所蔵資料の疎開に苦しんだ。本書は、その前身の書籍館から一九四九年に国立国会図書館へ統合されるまでの八〇年の歴史を活写する。
そこで言及されている「指定管理者制度を導入した図書館の姿」は、実際の姿と一致しているのだろうか。本書は、日本の公立図書館に関する包括的データを用いて、マクロな分析を行うことにより、この答えを探ることを目的とする。具体的には、公立図書館を「指定管理者制度を導入した図書館」と「指定管理者制度を導入していない図書館」の二つに分け、その差異を明らかにする。また、時系列のデータが入手できる場合は、指定管理者制度導入前後の変化も明らかにする。
大阪府箕面市の5人の教師へのインタビューをとおして教師自身の「語り」から授業実践における学校図書館の“はたらき”の意味や可能性、司書と教師の“協働”の課題を探る。