空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナの北端に、誰も訪れない“最果て図書館”はあった。記憶のない館長ウォレスは、鏡越しに“はじまりの町”の少女ルチアと出会い「勇者様の魔王討伐を手伝いたい」という彼女に知恵を貸すことに。中立を貫く図書館にあって魔王討伐はどこか他人事のウォレスだったが、自らの記憶がその鍵になると知り…臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴くー人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい「語り継がれることのないお伽噺」。第25回電撃小説大賞・銀賞受賞作。
“人生の糧”になる、面白い本がある。歴史を知り古典に触れれば、「如意棒」や「〓斗雲」のような、学びの秘密兵器となる。
原文を圧縮しながら和歌をすべて残す『十帖源氏』は近世歌人の参考書と考えられ、源氏受容の一端を伝えている。著者立圃(一五九五〜一六六九)自筆の書入れを含め近世初期の源氏音読の痕跡を残す本文から近世擬古文のテキストが立ち現れる。源氏物語研究のみならず、和歌・俳諧・仮名草子・国語学研究にも重要な資料。
あたしはもののけ屋。いろいろと問題のある子たちの悩みを解決させるために、この学校に来たの。もののけという、いわゆる妖怪とかお化けとかって呼ばれる者たちの不思議な力を、みんなに貸し出すのがあたしの役目。え?そんなのにたよってたら幸せになれない?まぁ失礼しちゃう。それはあなたしだいじゃない?
読書センター・学習センター・情報センターとしての学校図書館の機能を生かしながら、児童・生徒や教員の情報ニーズに対応し、読書の指導や授業を支援する情報サービスをどうやって提供すればいいのかー学校図書館サービス論の最新テキスト。
もののけって、妖怪とかお化けのことなんだけど、そういうのって、もう絶滅したって思ってる?そりゃそうよねぇ、夜だってこんなに明るくちゃ、“闇の力”も隠れる場所がないわよねぇ?…でもね、ちゃあんといるのよ。今も。あら、信じないの?だったら貸してあげるわよ、あなたにぴったりのもののけちゃんがいるの…。
世々は森の奥で暮らす、きつねの女の子。人間の海くんと、つきあっています。二人のデートがはじまってから、春と夏、ふたつの季節が過ぎ、今はもう、秋です。ますます海くんに夢中な世々ですが、最近の海くんは、様子が変です。なんだか、上の空…。なにか世々に言えないような、心配ごとでもあるのでしょうかー?小学中級から。
若者研究をしてきた著者が、政治の実際の現場にインパクトを与える世界の若者たちを取材する中で、日本の18歳選挙について考える。一見無気力にも見える日本の若者たちの優しさや欲のなさに、次世代の希望を見出す。18歳選挙世代の座談会も収録。
冬山、クリスマス、大晦日など、「冬」をテーマにした怪談が13編。
「ベンダーは図書館のパートナー、システムエンジニアは司書のパートナー」の想いが一冊に。システムエンジニアとして、話題の図書館のユニークな訪問記をまとめた著者の第2弾!