経済を理解するカギは都市にある。スタグフレーションはなぜ起こるのか。発展途上国への経済援助はなぜ成果があがらないのか。帝国はなぜ没落するのか。軍需生産と補助金行政はなぜ不毛なのか。通貨の変動はなぜ適切な修正をもたらさないのか……〈国民経済〉論200年の迷妄を打ち破る快著。
日本の公共企業(公企業、公益事業の両者を含めて公共企業とよぶこととする)を中心に国際比較的視野から前著『現代公企業論』を見直すというのが本書の趣旨である。しかし、事例や文献、資料の点で歴史的な記録の意味で残しておくことを適当とみとめた個所、またパブリック・コーポレーションの本質や独立採算制の理論のような理論的な部分については残すこととした他、公共性、公益性の評価に関連して事例を新たに加えることにした。
21世紀は〈地域〉に根をおろして〈地球〉に目を開く時代。いのちと暮らしを守る〈地域主義〉の思想がますます求められている。
本書の内容は執筆者がそれぞれの学校現場において試みた問答・討論方式などの授業実践の事例集となっている。
彼らは世界史に何を与え、そして何を得てきたか。コロンブスの新大陸「発見」から500年、石器時代から現在までを通観する最も新しいラテンアメリカ史。
1072年9月、独立直後のバングラデシュの人々と息長い協力関係を築きたいと願う若者たちによってシャプラニールは誕生した。そして、一つの村に拠点を定め、村人たちと一緒になっての「自立にむけての援助」の模索が始まった。
多様な言語・宗教・政治のなかに浮かびあがる濃緑の文化世界。「東南アジアの顔」を求めて、歩きながら考える歴史学。
いま、人類にとって、世界にとってリアリズムとは何だろうか。環境危機に直面する私たちが制度、政策、発想、そして生活様式をも変革していくためのエコロジカルな提言。先進国対途上国、企業対市民といった対立の構図を超えて持続可能な地球と新しい世紀への現実的処方箋を示す。
日本人一人ひとりの預貯金と密接にみながるIMF・世界銀行。戦後50年のいま、知られざるこの強大な機関の政策と実態を明らかにする。
激しい競争の中で技術レベルを高めてきた日本の中小企業は、「成熟社会」「超高齢社会」を迎える日本経済に、どう対応すべきなのか。大都市工業地域の現場を通して、「大都市と工業」、そして「地域と中小企業」の新たな関係を模索し、次代の大都市経済社会で中小企業に期待される役割を考える。