海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。
人口減少や少子高齢社会が進行する日本において、スポーツを地域資源として活用し、交流人口の拡大や地域産業の活性化を図ることが喫緊の課題となっている。本書では、スポーツイベントを生かしたまちづくりや地域スポーツクラブのマネジメント、地域のスポーツ振興策などについて解説。日本の成長戦略に欠かせないスポーツによる地域創生の今とこれからを問う。
すべての子どもと家庭にウェルビーイングをもたらす地域づくり。ボランタリー組織、社会福祉協議会、こども食堂、学校、児童相談所、地方自治体、国…様々な機関が連携して住民が主役となる地域づくりのモデルを紹介し、展望する。第一部では、地域づくりの先進的で特徴的な取り組みを展開している地域を紹介。第二部では、実際に地域づくりに取り組んでいるボランタリー組織の実践家が、組織のミッションや取り組み、外部からはなかなか見ることの難しい地域づくりの内実など、その活動のリアリティを描く。
住民参加の福祉、福祉施設、社会福祉協議会、行政、協同組合、NPO…などによる、いま急速に拡がる支え合い、助け合う増進型地域福祉の実践と研究。それは、公助抑制のための福祉論ではない。「共助」の意味と「公助」との関係を再構築し、「人が生きる幸せ」を地域で考える取り組み。
いかにして新潟の老舗地方企業は、現状維持のままでは終焉が待つ未来を脱出したのかー伝統へのしがらみと資金調達に悩む全ての地方企業が生まれ変わるヒントがここにある。
地域政策は、進化する政策です。地域問題や問題地域が生じるメカニズムは、産業構造の高度化、グローバリゼーション、交通・通信技術、人口減少によって変化するからです。地域政策の対象地域、目的、手段、政策主体の変化についてわかりやすく解説します。
実行役の市区町村と地域を守る医師会の二人三脚を阻むものとは!?現役厚労官僚が現場で見て、聞いて、考え、実践した虎の巻。
地域社会が担う精神保健の先駆国イタリアに学ぶ!わが国における精神保健サービスは、長期入院を前提とした精神病院に依存し、そして退院後は家族ケアに依存してきた。近年は地域社会による精神保健サービスのあり方について様々な検討がなされているが、未だ暗中模索の只中にあるー。地域社会が担う精神保健サービスにいち早く取り組んできたイタリア・トレントの「経験を基盤とした専門家(UFE)」たちの活動と、ボローニャでホームレス支援を行う団体「ピアッツァ・グランデ」の事例から、わが国の精神保健政策への援用可能性を示唆した居住福祉新ブックレット第4弾!