中近世移行期における地域社会はどのような歴史を歩んできたのか。近江の琵琶湖周辺や摂河泉の村々に残された古文書と景観などから、村落と寺社との関わりを丹念に分析。村落内で宗教的な面だけでなく、領主との仲介や隣村との境界・利用に関する争論の際に影響力を行使した地域寺社の実態を浮き彫りにし、近世へと続く村落の体制をも解き明かす。
本書は、2025年を目処に地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進するうえで、中核的機能を担う機関として設置された地域包括支援センターの職員の方々のために、実際に、これまで地域包括支援センターで業務に携わった方々を中心に実務に必要な知識をまとめたものです。
善意はしばしば有害であり熱意は非常に危険である。さらに正義はもっと危険。親の援助において、母子保健に携わる保健師に著者が伝えたいことを凝縮した一冊。
立法担当官による自治体のためのテキスト!
医療現場での働き方改革と質の高い医療の維持に不可欠な
医療のデジタル化・AI化の社会実装への取り組みを紹介!
●医療は医学領域のみならず、薬学、工学、ゲノム解析技術の進歩に伴って高度化、複雑化、多様化してきた。
●高度な医療技術を現場に還元しつつ、現場の負担を軽減するためには、AIやデジタルを駆使したイノベーションの創出とそれを活用するためのインフラ整備が不可欠である。
●医療現場での働き方改革、質の高い医療の維持、そして人間的で共感的な医療の提供を目指し、それに向けて医療のデジタル化・AI化がどのうよに役立つのか、最新の情報や実際の取り組み事例を元に詳しく解説した一冊。
【目次】
1.セキュリティの高い医療情報データベースの構築とAIを用いた医療記録の音声入力による自動文書化
2.医療用ビッグデータ利活用に向けた秘密分散・秘密計算技術の適応
3.医療用語集による診断補助システム・自動音声入力の性能向上を目指して
4.人とテクノロジーの協調による医療現場の働き方改革─タブレット・ロボット・アバターを用いた実証事例
5.AIを用いた診療時記録の自動文書化
6.救急医療現場における音声入力システムの活用
7.リキッドバイオプシーとAIの活用によるがん診断
8.医療AIプラットフォームのサービス事業基盤と医療AIサービスの企画・開発
9.医療AI技術の普及にむけた日本医師会AIホスピタル推進センターの取り組み
10.医療の現場におけるAI技術の活用に向けた取り組み
11.内視鏡AI操作支援技術の研究開発
12.がん研有明病院におけるAIホスピタルの取り組み─人工知能を有する統合がん診療支援システムの開発
13.大阪大学医学部附属病院におけるAIホスピタルの取り組み
14.慶應義塾大学病院におけるAIホスピタルの取り組み
15.国立成育医療研究センターにおけるAIホスピタルの取り組み
16.地域基幹病院におけるAIを活用した働き方改革への取り組み
だれもが「お客様」とされる現代に「公共」のあるべき姿を問いかけた『あそびの生まれる場所』(2019年度生協総合研究所特別賞受賞)著者自身がコロナ禍の全国をめぐって得たアンサーがここに!PTAや町内会の息苦しさに風穴を開ける。
フィールド研究における動画利用が急速に進んでいる。確かに映像には、文字では記録しきれない、社会関係の多様さとその背景にある文化を映し込む力がある。一方で、例えばカメラの前では人々が晴れ着に着替えるといったように、映像には、社会関係自体に介入してしまう強い浸透力があり、撮影者(調査者)による映像選択の恣意性の入り込む余地も大きい。映像作家として、エイズ発症の恐怖や差別と闘いながら生きるHIV陽性者の日常に寄り添う中から地域研究の道に進んだ筆者が、自らの変容も語りながら、映像地域研究の方法論的確立を模索する。QRコードによる参照動画付き。
世界人口の4分の1強を占める南アジア。「貧困」「停滞」のイメージが過去のものとなり、「発展」や「新興国」といった新たなキーワードで語られるようになった。国際的に存在感を増すこの地域の全体像を捉えるため、最新の研究成果をわかりやすくまとめた入門書。
本書の章立ては、関東、京・近畿、九州…といったように地域で分けられている。地域ごとの歴史を紹介しているので戦国時代の日本全体の動きがつぶさにわかる。第1章では全国史を紹介。嘉吉の変から大坂の陣までの約170年がコンパクトにまとまっているので、まずは1章を読んで流れをつかもう。コラム「武将列伝」では、有名戦国大名からあまり知られていない国人領主まで、郷土の英雄といえる武将を紹介。群雄割拠の世でしのぎを削った武将たちに注目したい!「城と都市」「史料を観る/読む」「合戦の舞台」など、読み応えたっぷりのコラムも。関連する知識が得られる。映画やドラマ、漫画や小説を紹介。これらと合わせて本書を読めば、戦国時代がより身近に感じられるはず。
地域デザイン史から未来へー『日本・地域・デザイン史1』に続く第二弾。全国7地域、総勢110名が分担執筆。各地域ゆかりの研究者・実務者によるチーム編成のもと、調査・記述・編纂された地域毎のデザイン史。転換期にある地域のこれからを、またわが国のデザインの総体をシリーズで捉え直す。産・官・学のデザイン関連年表収載。