人口構造の変化により、地方消滅、限界集落など地域社会の存続が危ぶまれている。これに対し地域福祉は、従来の住民参加や地域組織化の方法論だけで対応していけるのか。本書では、地域福祉の持続可能性を、「暮らしの連続性」「主体の多様性」「自発的な福祉活動への政策的支え」ととらえ循環型地域社会の創造を目指す。そして実現に向けて仕組みのデザインとしての地域福祉計画と、目標達成のための方法のデザインとしての、コミュニティワークのありかたについて、実際の事例と理論を交えて明らかにしていく。
スコットランド、北アイルランド、カタルーニャ、バスク、コソヴォ、ケベック、ウイグル、琉球・沖縄…ひとつの国家にひとつのアイデンティティは「当たり前」のことなのか?
「地域・都市を再生させるマネジメント」とは、地域・都市が人口減少と高齢化に耐え、自立した経済を実現し、衰退する地域・都市から発展する地域・都市へ転換する、いずれも起業家である多様なプレイヤーによるイノベーションであることを本書で示します。
戦前の社会において、人びとは身近に存在した軍隊といかに向き合っていたのか。徴兵制や師団編制、軍人のありかたとその生活など、制度と実態の多様な項目を解説。現代のわれわれが軍隊を考えるための知識を集成する。
2025年問題の先に未来を拓く三鷹市の挑戦。市民参加度・行政革新度全国No.1自治体・三鷹市。50年かけて耕されてきた地域コミュニティの「参加と協働」の土壌のもとで、どのような地域ケアシステムが育まれているのか?実践の検証を通して人生100年時代の新たな可能性を探る!
地域づくりのモデル・チェンジが求められているという問題意識の下で、本書は、少子高齢化・過疎化が進む地域の生活者の視点を大事にしながら、各地域の「小さな拠点」を手がかりに、それを拠点とする地域づくりの形成要因、課題と方向を探る。事例研究と理論研究を学際的に積み重ねながら、生活の質を豊かにする住民主体の地域づくりの方向性を導き出す。
伝統と近代を止揚した、参加型住民自治の実現に向けてー。1990年代頃、宝塚市では市民と行政の協働した「まちづくり協議会」などを通じた、住民参加型の地域自治システムが確立・機能していた。しかし、2000年代半ばの市長交代を機に上意下達の命令系統を有する復古主義的な政策に転換したことで、市の政治運営は混乱に陥った。宝塚市政に37年にわたり携わった著者が、宝塚市(民)が直面した葛藤についての詳細なプロセス分析を通し、これからの地域自治に必要な、民主主義的な市民自治のあり方を指し示す。
8人の「風の人」に大学生が聞いた、島根でも東京でもできるカッコイイはたらき方。