地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。地域デザイン学会は、グローバル時代における「地域」の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する団体。本書は同学会が年2回発行する研究論集。今号の特集は「地域経済と観光ビジネス」。原田保(同学会理事長)ら研究者による論文と研究ノート、またシンポジウム、フォーラム、講演の記録などを収録。
平成の市町村合併によって、自治体行政と地域コミュニティの関係性が大きく変容し、地域活動や自治意識が停滞した。平成が終わり、わが国に来る新時代、地域社会はどこに向かうのだろうか?本書は、平成18年に1市3町が合併した岩手県花巻市における事例分析を通し、自治体行政と地域コミュニティの公共的な役割分担のための「よりよい」対話・調整ー「境界領域マネジメント」-の方途を明らかにする。霞が関の官庁勤務から合併前の東和町に移住し、東和町・花巻市の地域行政に20年以上携わった異色の経歴を持つ著者による渾身の労作。
本書は、地域福祉計画をにらんだ地域福祉活動計画を策定するための指針となるようなマニュアル。特色の第一は、地域福祉計画と地域福祉活動計画を一体のものとして構成したこと。したがって、地域の実情に合わせて、行政と社協が協働して取り組んでいただけるような工夫を凝らしている。第二に、徹底した住民参加を実現していくための方法とその技術を、わかりやすく書き込んだこと。第三は、地域福祉(活動)計画のつくり方に力を注いだこと。特に、現役の社協職員の方々が日々のコミュニティワーク実践で用いている「方法と技術」を、ステップ30として具体的に記述した。第四には、社会福祉系大学におけるコミュニティソーシャルワーク(社会福祉士)実習の地域福祉援助技術サブテキストとして活用できること。第五に、そのほかにも新たな事項の解説や資料の掲載・説明に力を注ぎ、まさしく地域福祉(活動)計画策定担当者の必携の書にふさわしい内容を掲載した。
「地域の人々」が自らの仕方で世界を作り変えるために。観光学にアクターネットワーク理論(ANT)を用いた分析を導入する最新テキストブック。
現場のアイデアとコミュニティが魅力ある地域をつくる。人口1万7,000人の町に2万5,000人を集める「パン博」、清酒を柱とした地域デザインの拠り所「日本酒学」、将来の地域の担い手を育てる「惰域人教育」…。北から南まで全国32地域の苦悩と工夫の軌跡を紹介。
地域生活はなぜ重要なのか。地域移行によってなぜ「ミニ施設化」が生じるのか。障害学の視座から解明した野心的研究書。