金融再編によって地方銀行、信用金庫が担う地域公益はどう変わるのか。戦後にあるべき姿を模索し、再建を果たした全国56名のバンカーたち。その理念と取組から今後を探る。
新聞不況のなか、発行部数を3倍に伸ばした過疎地の新聞社・上越タイムス。彼ら彼女らが示したジャーナリズムとは。NPO論やコミュニタリアニズム哲学を駆使し、これまでのジャーナリズムの規範に修正を迫る。
新潟県の越後妻有地域で3年ごとに開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、地域社会にどのような影響を与えたか、経済効果があったのか、また経済面以外での社会的な効果があったのかを定量的に捉え、地域社会の定性的な変化についても論じる最新研究。
広大な大陸と海洋、中国・インド・ロシアなど巨大な国家群、そして膨大な人口を擁するユーラシアは、どんな文化を育んできたか。ヨーロッパ文明との出会い、ユーラシア諸国間の交流はいかに生じ、どのような相互認識が形成され、伝統文化はグローバリズムの流れにどう対応してきたか。近現代史の重要なモメントに焦点を当て、思想、宗教、メディア、文学、芸術を多角的に論じる、ユーラシア批較研究の新しい試み。
災害大国と言われる我が国では、地域防災力の強化において、大きくクローズアップされているのが、消防団と自主防災組織の連携のあり方である。
月刊『コミュニティケア』の人気連載「角田直枝の病院と地域を“看護”がつなぐ」がついに書籍化されました。ユニークな4コママンガと、病院・訪問看護ステーション・教育機関など著者の多彩な経験から綴られるエッセーは、「看護」本来のやりがいを再認識させてくれます!
日々「生きる」現場の具体的な「つらさ」に正面から向かい合い、仲間を求めて一歩を踏み出す人たちー信州の懐深く育まれる人たちの思いが迫りくる。
ユーラシア大陸の東端・日本海から中央アジアまで。古代より諸民族が闊達に交流し、現代にもつながっている生活・文化圏の変遷を、時代と地域を組み合わせた9つの視点から描くユニークな歴史教科書。
バブル経済の崩壊、グローバル化、「貸し渋り・貸し剥し」という背景の中で地域が抱える問題の解決にあたって、地域における循環・連携の新たなシステムへの途を探る。
吉林省から関東まで現代の地域社会に光を届ける壮大な歴史ロマン。日本が誇る考古学者が語った古代史講義録その3。
過去の災害復興の教訓と地域の現実から出発する。
障害者自立支援法が本格施行された現在、地域に基盤を置いたソーシャルワークを根づかせ、展開していくことの重要性がさらに高まっている。しかし、「精神障害者の地域生活を支える」とは、いったいどのような活動なのか?PSWはどのような問題意識と目的をもって、地域生活支援活動に取り組んでいるのだろうか?本書では、地域生活支援センターで働くPSWへの質的インタビューから、これまで明らかにされることのなかった地域生活支援活動の実態と全体像を分析し、明解な活動モデルとして提示している。それは、目の前にいる利用者しか見えない段階から、利用者が生活している具体的な場として地域を視野に入れるようになり、さらにサポートシステム構築が自らの実践の根源に位置づいていくという、PSWの成長プロセスでもある。また、特に取り組むべき課題としてケアマネジメント技術を取り上げ、チーム編成や分業、対話などの側面から実践の枠組みを示している。PSWの現実的な活動に焦点を当てた本書は、今後目指されるべきエンパワメント志向のソーシャルワーク実現に向けて、精神障害者の地域生活支援に携わるすべての援助職に、日々の活動指針を与えるものである。