「女」が振り返った。妖美な笑み、蕩けそうな肢体ー。足元に男が、それは一瞬に精を吸し尽くされた生贄だった。若き新聞記者に絶望的な取材指令が出た。対象は〈魔界都市“新宿”〉-。鬼気魔風が吹き荒れ、禁断の淫楽に酔い痴れる街。そこに棲むのは、悪魔の祝福をうけた者のみ。死地を潜りながらも、その魔人たちを必死で取材する記者。しかし、彼は知らないところで〈魔界都市〉をめぐり対立する動きに巻き込まれていた…。鬼才が、新手法に挑戦。エロスとバイオレンスで読者をたっぷり堪能させるスーパーエンターテインメント激作。
一時使用として貸していた土地の略奪を図られる。離婚調停中、父親が子供を拉致した、など現役弁護士がつづる法律ドキュメント。
モスクワへ飛んで、宇宙飛行士を招いてきて、「宇宙時代のまちづくり」シンポを開催した。こんどはアメリカへ飛んで、「空港と地域との共存共栄のあり方」を現地で視察してきた。汗をかきかき、ふるさとの未来おこしの素材を求める旅だった。
波打つ広大な大草原とモンゴリアンブルーと呼ばれる空色の中、生活する遊牧騎馬民族に会う。自然を満喫し人々に触れる旅行の原点を「ガイドブックに頼らない」信念をもとにルポとガイド。ツアーで行く人でも得する個人旅行者用マイナー情報満載の観光報告記。
技術リストラの方法論を具体的に提起すると共に、事例を通して技術開発の実像に迫る。
これまで援助にかかわってきた、弁護士、医師、保健婦、児童相談所職員、施設職員、そして大学教員たちが、それぞれの体験をふまえ、いま一度、虐待防止にむけて取り組むべきなのか、防止のための課題は何か、を問う。
イラクのクウェート侵攻当時、バグダッドの日本大使館参事官であった著者は、人質解放など、フセイン政権との息詰まる交渉の矢面に立たされる。戦争終結から2年半を経て、なおくすぶり続ける「湾岸危機」の本質を、直接の交渉担当者が初めて明らかにした問題作。迫真のドキュメント。