地球温暖化防止は、政府の呼びかけだけでは達成されず、企業や市民の活動・協力・意識改革が必要である。そうした社会を実現するための活路として非営利組織活動が期待される。しかし非営利組織の多くは財務的基盤の脆弱性という問題を抱えている。非営利組織の会計は法人の形態によって会計基準や財務報告手法が異なり、比較可能性や理解可能性を阻害し、各非営利組織の資金獲得を困難にしている主な要因の1つとなっている。本書では、企業会計と非営利組織会計の最大の違いである“純利益”と“純資産”に関する概念を明確にして、一般化することへの道筋を検討・提言するものである。
現代日本の市民は、自衛隊にどういう意識をもっているのか。平和・安全保障問題に関する討議のための前提になる客観的・学術的なデータを得ることを目的にして2021年1月・2月に実施した全国規模の無作為抽出による意識調査の結果を報告する。
地球規模の環境問題である熱帯・亜熱帯林の劣化・減少にたいし私たちはどう対処すればよいのか。本書では、気候帯のちがう島嶼部のボルネオ島と大陸部のラオス、中国の事例を取りあげ、大胆な二地域間の比較を試みる。異なる条件にある森林と森をめぐる人びとの営みを森林史的・政治生態学的に分析し、地域を超えた解決の糸口をさぐる。森を通じて世界との関わりを考える森林研究の新しい地平へ向けて。
高校生の基礎学力は?強化すべき点は?16年間43都道府県延べ1,202校・83,296名の調査結果。調査問題の解説、IEA調査結果などとの比較分析。IRT(項目反応理論)による分析と結果。
実用重視評価と業績測定とデザインを結びつけ、自治体評価制度の公務員による利用を促進しようとする、実務を視野に入れた公共政策学の政策評価論。
七十年前のあの戦争は、本当に無計画で非合理なものだったのか。開戦を決意した陸軍は無謀にも、勝算のない戦いに、やみくもに突入したのか。そんなはずはない。近代史を研究する著者は「陸軍省戦争経済研究班」の報告書を詳細に調査し、少なくとも陸軍は、科学性と合理性に基づいて開戦に踏み切ったことを知る。「秋丸機関」と呼ばれた研究班は、第一級の英才を動員し、英米の経済力を徹底研究。報告書は大本営政府連絡会議に上げられたのだった。報告書の真相は戦後、意図的に歪曲化され、闇に葬られた。そこには何が書かれていたのか。報告書の真の意図を探り、常識に一石を投じる驚愕の研究!
本書は、悪徳商法その他宗教名目による消費者被害に目を向けてきた弁護士グループが、長年にわたって調査・研究を重ねてきた被害実態、問題点を紹介。日本弁護士連合会の3つの報告書とともに、その根絶のための対策を実績にもとづいて提起する。
35のケースで学ぶ融資判断の勘どころ。どうすれば実行できるか…“拠り所”を求めて揺れるバンカーズマインド。ベテラン融資マンの決断がここにある!!
プロジェクト・ブルーブック担当官証言。ロズウェル事件10年後の真実。
いくら無力のように見えても、子どもは自己形成への志向性をもって生まれてきます。意味のある存在として「生きる」力を持って生まれてきます。発達の障害をもっていたり、虐待的な環境を経験してきた子どもたちも同じです。子どもたちがもっている力を充分に発揮して生きられる場を用意するのは大人です。本書では、著者が療育の場で考えてきたこと、子どもたちや親とやってきたことを報告します。
「監査上の主要な検討事項(KAM)」について44社、113の事例を解説した必携のガイドブック!KAMを知り尽くした公認会計士が明かす、財務報告の情報価値を高めるKAM協議の極意。