気候変動を引き起こす地球環境の変化と現状。地球の一員として自然を守り、よりよい環境を作り、持続可能な社会にするための秘策がこの一冊でわかる!
日本におけるCOVID-19診療の貴重なアーカイブ!
●新型コロナウイルスの流行初期、医療従事者やウイルス学研究者たちは、いかにしてCOVID-19へ立ち向かったのかーー。
●ダイヤモンドプリンセス号での感染制御、クリニック・介護施設での予防策、専門家会議の実績と課題など、COVID-19診療の最前線に携わった執筆陣による、パンデミックとの激闘を記した貴重なアーカイブ!
●妊婦のCOVID-19感染や、COVID-19による虚血性脳卒中への影響、COVID-19後遺症、ウイルス感染後疲労症症候群および筋痛性脳髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)についてなど、今もなお課題であるトピックスについても解説。
【目次】
1.コロナ禍で明らかになった課題:臨床研究とPCR検査
2.COVID-19の疫学
3.SARS-CoV-2のウイルス学的特徴と変異
4.新型コロナウイルスの免疫逃避機構と重症化メカニズム
5.血栓症と炎症:多臓器不全・多様な症状への進行機序
6.新型コロナウイルス感染症の臨床像
7.新型コロナウイルス検査の性能と利用法
8.介護・医療施設における感染予防策・クラスター対策
9.クリニックにおける感染症予防策とPCR検査センター設置
10.クルーズ船と災害時感染制御支援チーム
11.COVID-19の薬物治療
12.呼吸療法
13.呼吸療法:侵襲的人工呼吸管理とECMO概論
14.専門家会議
15.COVID-19患者の宿泊療養
16.米国の臨床現場からの報告
17.妊婦のCOVID-19感染
18.COVID-19による虚血性脳卒中リスクへの影響
19.COVID-19後遺症
20.ウイルス感染後疲労症候群および筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の基礎と臨床
本書は、世界各地の大学・大学院講義で使われている群集生態学の標準的な教科書である。群集生態学について効率的に包括的な知識を吸収することができるように設計されており、オンラインでモデルを実際に動かしてみることができる工夫もなされている。これから群集生態学の研究を始めたいと考えている学部生・大学院生・研究者にとって必携の一冊。
本書は中国・上海に展開する寿司店へのインタビュー調査を基に、現地に適応するかたちで独自の発展を遂げる寿司文化を描き出す。従来、グローバル化は「マクドナルド化」すなわち画一化現象として記述されてきたが、上海の事例から見えてくるのは多様性を内包したグローバル化という現実であり、本書ではこれを生み出す社会的条件を探っていく。グローバル化への見方に転換を迫る意欲的研究の成果。
■【特集】多死社会を生きる
「人が死ぬ話をするなんて、縁起でもない」
はたして、本当にそうだろうか。死は日常だ。
その時期は神仏のみぞ知るが、いつか必ず誰にでも訪れる。
そして、超高齢化の先に待ち受けるのは“多死”という現実だ。
日本社会の成熟とともに少子化や孤独化が広がり、葬儀・墓といった
「家族」を基盤とするこれまでの葬送慣習も限界を迎えつつある。
そのような時代の転換点で、“死”をタブー視せず、向き合い、共に生きる。
その日常の先にこそ、新たな可能性が見えてくるはずだ。
文・浅川澄一、小谷みどり、鵜飼秀徳、小林武彦、宮下洋一、足立倫行、山田敏弘、佐藤弘夫、編集部
PART 1 地盤沈下する葬儀・火葬
東京圏の葬送事情 生の出口と死の入り口をつなげ
編集部
PART 2 変わる終末期医療
“病院信仰”から脱却し、「死」を受け入れる医療へ
浅川澄一 福祉ジャーナリスト
PART 3 多様化する墓
個人でお墓を持たないという選択
編集部
COLUMN
お墓問題も「福祉政策」にすべき
小谷みどり シニア生活文化研究所 代表理事
PART 4 消滅する寺院
人口減少で“寺院消滅”の危機 「地域に開く」役割を取り戻せ
鵜飼秀徳 ジャーナリスト
COLUMN
「坊主バー」の店主が描くお寺の近未来
編集部
PART 5 サイエンス×死生観
INTERVIEW 生物はなぜ死ぬのか? AIが人間の進化を止める
小林武彦 東京大学定量生命科学研究所ゲノム再生研究分野 教授
PART 6 「死ぬ権利」の歴史
「多死社会だから安楽死」が日本人に不向きな理由
宮下洋一 ジャーナリスト
・一冊一会 特別編 書籍でめぐる死生観
足立倫行 ノンフィクション作家、編集部
PART 7 法医学の窮状
「死者の声」を社会に還元 死因究明制度の強化は急務
山田敏弘 国際ジャーナリスト
PART 8 葬送の過去・現在・未来
変わる日本人の死生観 生者と死者をつなぐ新たな物語を
佐藤弘夫 東北大学大学院文学研究科 教授
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・ウクライナ侵攻から1年 日本が学ぶべき教訓
PART 1
侵略国はなくせない この戦争が突き付けた厳しい現実
東野篤子 筑波大学人文社会ビジネス科学学術院 教授
PART 2
ロシアの「Z」に意味はない 21世紀に復権するシンボル政治
佐藤卓己 京都大学大学院教育学研究科 教授
PART 3
「平和な戦後」は訪れるのか? 戦争の行方を読み解く
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部 准教授 × 服部倫卓 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター 教授
■WEDGE_OPINION
・金融政策の転換 揺らぐ低金利 企業・国民が持つべき意志
小黒一正 法政大学経済学部 教授
■WEDGE_REPORT 1
・フェムテックの成長を好機に女性の“困り事”と向き合う時
編集部
■WEDGE_REPORT 2
・COLUMN 「乳がん検診」というプレゼント
編集部
■WEDGE_REPORT 3
・「有事」に無力な日本の電波法 ドローン活用に必要な覚悟
部谷直亮 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、編集部
■連載
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:行動経済学・実践の「過去・現在」 (佐々木周作)
・インテリジェンス・マインド:秘密警察が阻止したマルクスの共産主義革命(小谷 賢)
・新しい原点回帰:酪農発祥の歴史を現代につなぐ 牛乳の高付加価値化(磯山友幸)
・MANGAの道は世界に通ず:ルールと常識、行儀を守る「良い子」 ブルー段階の「島耕作」(保手濱彰人)
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:諜報の本分を見失った戦間期日本 稚拙な対ソ連秘密工作(増永真悟)
・時代をひらく新刊ガイド:『田中耕太郎』 牧原 出(稲泉 連)
・さらばリーマン:「映画少年」から経営者へ 選球眼を武器に新たな道を拓く
鈴木 仁さん ミッドシップ代表取締役(溝口 敦)
・近現代史ブックレビュー:『私の昭和史 二・二六事件異聞』 末松太平(筒井清忠)
・Letter 未来の日本へ:“感動”という新たな一皿は「変化」と「挑戦」の先にある
岸田周三 「カンテサンス」オーナーシェフ(河合香織)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
変化が激しく問題が複雑に絡み合った現代は、一人の人間が既知の知識やものの見方を使って答えが出せるほど簡単な時代ではありません。実際、仕事をするなかで、従来のやり方では行き詰まりを感じている方も少なくないでしょう。これまでの常識や成功体験が通用しなくなった今、対話の役割はかつてないほど大きくなっています。
しっかりとした「資金繰り表」をつくって経営管理しましょう!「資金繰り」とは、「会社に必要なお金を工面すること」です。お金の「入」「出」「残」の3つをコントロールして、それらの根拠を把握し、そのうえでどんなリスクがあるのかを予測することが、経営にとっては欠かせません。本書は、資金繰りの必要性やその背景に始まり、資金計画・資金繰り表のつくり方、融資の受け方、資金調達のしかたから、具体的な問題解決の手段まで、順序だててやさしく解説しています。特に、資金繰り表の作成は経営管理に最も重要といっても過言ではありません。資金管理についての悩みに応えて、経営戦略的な考え方から具体的なやり方までしっかりと理解できる内容ですから、経営の立場にいる方、財務管理や経理業務に携わる方にとって、まさに資金繰りで困る前にご一読いただけると、きっと役に立つ1冊です!
すべての道は「線虫」に通ず。著者は日夜顕微鏡と向かいあう線虫一筋の生物学者。線虫は、ほかの生物が生存不可能な極限環境でも生き、ほかの生物に寄生するものもいれば、自活するものもいる。生殖のあり方も多様で、雌雄同体も。昆虫以上に種類も数も多い。人類の健康問題を解決するためのヒントや、人類が自然と共存していくためのヒントを線虫から得ることもできる。線虫には果てしない可能性がある。3億年以上にわたって繰り広げられてきた驚くべき精緻な「生と死」の営み。この一冊で線虫のすべてがわかる。
ジュニアエラ3月号、2月15日発売!
特集は「宗教ってなんだろう?」
親子で楽しく読めて、中学受験・高校入試の勉強にも役立つニュース月刊誌「ジュニアエラ」。
3月号の特集は「宗教ってなんだろう?」です。
日本人にはピンとこない人も多いかもしれませんが、世界の8割以上の人が特定の宗教を信仰しています。世界三大宗教を中心にひもとき、宗教とは何かを考えます。
このほか、「防衛政策大転換 どこが問題?」
「生物多様性に新たな国際目標」「WBC侍ジャパン“ドリームチーム”に期待大!」
といったニュースも掘り下げて紹介します。
スペシャルインタビューには、King & Princeの永瀬廉さんが登場!
HiHi Jets連載は、井上瑞稀くんです。
【特集】
宗教ってなんだろう?
「あなたは何か宗教を信仰していますか?」と問われたら、多くの日本人は「特にない」と答えるかもしれません。でも、実は日々の習慣が宗教と関わりがあったり、宗教的なお祭りを楽しんだりと普段から宗教と深く結びついた暮らしをしています。特集では、日本の宗教や世界三大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)を解説。このほか、「宗教で争いが起きるのはなぜ?」「パレスチナ問題とは?」といった疑問について、宗教学者で『宗教ってなんだろう』(平凡社)の著者・島薗進先生に教えてもらいます。
【ニュースが知りたい】
●日本の防衛政策 どう変わる?
岸田政権が2022年末に防衛政策を大転換する方針を示しました。自衛隊が敵基地攻撃能力の保有に踏み切り、防衛費も急増させるというものです。いったい、何をどう転換しようとしているのか、その背景や問題点はなんなのかーー朝日新聞記者が解説します。
●生物多様性に新たな国際目標
カナダで2022年12月に開かれた生物多様性条約締約国会議(COP15)では、2050年までの四つの長期目標と、30年までに世界が達成すべき23項目の目標が含まれた新たな国際目標が採択されました。具体的な内容や特徴は、どんなものなのでしょう。朝日新聞編集委員が解説します。
●WBC侍ジャパン “ドリームチーム”に期待大!
野球の世界一を決める国際大会「WBC」が3月に始まります。6年ぶりの開催で、メジャーリーガーの大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手らスター選手が日本代表として参加。“ドリームチーム”に期待が高まります。メンバーや日程を紹介します。
【スペシャルインタビュー】永瀬廉さん(King & Prince)
3月3日公開の「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」で声優に初挑戦する永瀬廉さん。自身も子どものころから大好きだった「ドラえもん」の思い出や、声優の仕事で苦労したことや工夫などを語ってくれました。
【連載】「放課後はまかせて!」HiHi Jets井上瑞稀くん
読者から寄せられた質問に答えるHiHi Jetsの連載、今号は井上瑞稀くんが登場します。「後輩からよく人づきあいの相談を受けるが明確な答えが出せない」という悩みに、「こういう相談を僕にするのは人選ミス(笑)」と謙遜しながらも、的確な回答をしてくれました。
【サイエンスジュニアエラ】ナスカの地上絵、168点も新発見!
謎が多く残る南米ペルーの「ナスカの地上絵」ですが、このほど新たに168点も発見されました。山形大学の研究グループがドローンや現地での詳細な調査・研究をしてわかったのです。同大学の坂井正人教授に話を聞きました。
【そのほかにも、盛りだくさん!】
〇一色清の「一色即発」 国内最大の鏡と剣が出土
〇フンダラ姫のNewsなひとこと
〇「クイズ王」に挑戦‼ クイズで1000本ノック
〇マンガ コリゴリ博士の暴投ステーション
〇AI時代のハローワーク アルパ奏者
〇はばたけ!スーパー・キッズ BMXフリースタイル・松本翔海さん
〇子ども地球ナビ カンボジアの男の子
〇読者のページ ジュニステ
2コマまんがdeあ・そ・ぼ/川柳教室/こなやみ相談室
〇歴史人物SNS 平塚らいてう
〇旬のたべものレストラン ブロッコリー
〇ジュニアエラ検定
○連載・全員ウソつき
〇コリゴリ博士と読む1月のニュース
〇パックンのすぐに使えるオモシロ英語
刻々と変わりゆく現代社会はどのような様相を呈し、これからどこに向かうのか。本書はジェンダー、メディア、アート、ファッションという4つの観点から、デジタル社会の多様性と創造性を問う。
星野源がAERAの表紙とインタビューに登場
「考え抜いたアイデアを見せたい」
AERA2月20日増大号の表紙には、音楽家・俳優・文筆家と幅広い活躍を見せる星野源さんが登場します。コロナ禍の3年を経て「ここからは次のステージへ移る感覚」という星野さんが、今の思いをロングインタビューで語ります。そして蜷川実花が星野さんの今を切り取った数々の写真、必見です。
表紙に登場する星野源さんは、本誌では1年半ぶりのインタビュー。この1年、「喜劇」で国境を越えて届く感覚を味わったり、「異世界混合大舞踏会 (feat.おばけ)」がTikTokなど今までとは違う場所に響いたりしたことを振り返り、「意図してやった部分なので、目標をクリアできた」と語ります。ただ「世の中がさらに物騒になって、悲しいことが山ほど起きた」と言い、そのなかで「これからの自分の生き方みたいなものを固めることができた」ときっぱり。そんな時期を経て、ミュージックビデオ集を間もなくリリースします。「MVは自己表現」という星野さんは、「アイデアを練るのは楽しいし、ずっと残るものを作れるのか、考えるのは楽しい」「基本的に自分のやりたいことが、世の中とはズレてるんだな」と言います。アイデアの集積を見せたいという思いをたっぷりと語ったロングインタビューです。星野さんのクリエイティブな感覚をイメージさせる蜷川実花の撮り下ろし写真は、さまざまな表情を捉えています。ぜひ誌面でご覧ください。
●巻頭特集「異次元の物価高」
「1人暮らしなのに1月の電気代が2万円超」「オール電化なので、電気代の値上げが骨身にしみる」「スーパーの商品すべてで値上げを実感。年金生活者には厳しい」など、悲鳴が編集部に届いています。電気・ガス代、食費、ガソリン代に分けて、それぞれの値上げラッシュがいつまで続くのか、見通しを取材しました。また物価高の元凶の一つである円安の行方も分析します。そして「今日からできる節約術49選」も紹介。「エアコンはこまめにオン・オフしない」「家族一緒に食事して、温め直しの回数を減らす」「予算を決めて買い物をする」など、節約のためのちょっとした工夫を集めました。今日から役立つこと間違いなしです。
●岸田政権の人権意識欠如を問う
LGBTQを巡る差別発言で、荒井勝喜首相秘書官が更迭されました。ただ、その発言を「言語道断」と語った岸田首相も、同性婚の法制化について「社会が変わってしまう」と、多様性を否定する発言をしています。岸田政権には人権意識が欠如していると言わざるを得ない今回の事態について、LGBTQの当事者とジャーナリストの江川紹子さんにインタビューしました。「悔しい、悲しい、つらい感情が入りまじった」「多様性や人権の尊重を口先だけでうたうのではなく、具体的な法整備をしてほしい」など、当事者たちの声を聞いてください。
●松下洸平 じゅうにんといろ
獣医師の太田快作さんをゲストに迎えた対談の最終回となる4回目。動物愛と新たな学びにあふれる対話が続きます。「動物と一緒に暮らさない人生はもったいない」と語る太田さんに、「僕がまずできることは、犬や猫と暮らす楽しさを伝えること」と松下さん。最後には、松下さんが対談を終えての感想を話し、太田さんを色で表します。俳優や歌手としての松下さんとはまた違う一面が見られる対談、ぜひご覧ください。
ほかにも、
●「勝利」を急ぐプーチン 照準は来年3月のロシア大統領選
●民間軍事会社「ワグネル」はどんな組織か
●「金次第」のフィリピン入管施設 迷惑かけたのは日本側
●「闇バイト」はすぐそこに 「うちの子に限って」が危ない
●アルツハイマー新薬レカネマブの実力
●コロナ禍と戦争の時代に宗教が担う役割
●生田斗真×小山薫堂 伝えたいのは日常の中の幸せ
●有村架純×今泉力哉 「大人」の外側で視野が広がった
●BTS グラミー賞は不在でもスターの存在感
●中学受験で落ちた子どもにかける言葉
●働く女性の死産・流産 回復する間なく仕事復帰迫られ
●大宮エリーの東大ふたり同窓会 ゲスト・隈研吾
●現代の肖像 石川直樹・写真家
などの記事を掲載しています。
「罰則」を切り口とした法令の読み方を知ることで、企業が気をつけるべきポイントがわかる。環境担当者の不安をなくすための1冊!
私たちが暮らす現代産業社会の源流は、古代の食料生産革命から生まれた「アグラリアン社会」(農業社会)にある。すなわち高い農業生産性を誇るが、その生産法は大量の水と肥料を必要とし、しかも環境変動に対して極めて脆弱な単作(モノカルチャー)が卓越する。この「アグラリアン社会」に由来するシステムと思考が、豊かな森林を破壊し地球規模の環境危機を引き起こしている。ではどうすればよいのか。食料生産革命を経験しない「自然社会」として多様で豊かな農と食を育んできたアフリカに学ぶことで、精神のモノカルチャーと化した現代社会の行き詰まりを解決する術を探る。