ITの急激な進歩・普及とグローバリゼーションの流れは社会構造を根底から変えようとしている。ヒト・モノ・カネが国境を越え自由に往来する時代、多様な価値観を受け入れていくことが各自に求められている。社会経済、食生活・文化における多様性とはを探る。
個人と組織との関わりから人事・管理問題を考察した現代自治体組織論。能力・実績主義、人口減少時代の組織管理、フラット化など、自治体組織の編成や管理、機構改革をめぐる昨今の問題について、その本質を公共性と多様性を軸に多元的に分析する。研究者、自治体管理職、人事担当者のみならず全ての自治体職員に整理・俯瞰的視点を提供。
心の科学的理解へとつながる、6本の「大動脈(AORTAS)」。共感覚の基本的特徴や神経機構の詳解と、色字共感覚者18名へのインタビューから、「共感覚とは何か」に迫る。
子どもたちに性の多様性をどう教え、教職員の意識をどう変えるのか。そして、教員のカミングアウトは学校に何をもたらしたのか。性差別をしないことを学校でまなぶ方法。セクシュアリティが人権であるという前提に立ち、性が持つ多様性を排除するのではなく、むしろ生き方や社会を豊かにする上で欠くことのできないものととらえる。本書は、このような性の多様性を尊重する立場から、学校教育をつくり直すことに挑戦する。
生物多様性を、人の暮らしとの関わりにも配慮し、写真を多用して、具体的にわかりやすく紹介されている。自然と共生する生き方を探るための優れた案内書。
各国の制度比較・わが国の実態調査・実証研究ー監査・証明業務の多様化と拡張可能性を掴む。
生物多様性や生態系なしに日本文化は語れない。
地域の自然や生態系、生物多様性を活かした復興は可能なはず。しかしこの甚大な被害を前に耳を傾ける人がいるのか。とまどいながら被災地に入った生態学者と仲間たちが現場で出会ったのは…。各地の経験から「海と田んぼからのグリーン復興」の可能性を探る。
おいしい食べもの、きれいな水と空気、衣類や住居、医薬品、美しい風景…私たち人間のくらしは、自然の恵みに支えられてきた。しかし、生物たちが長い歳月をかけて作り上げてきた自然のしくみは、人間の活動によって大きく変化しつつある。いま、注目される「生物多様性」。その本質と現状・保全の方策を、保全生態学の第一人者がわかりやすく解説した、入門書の決定版。
漫然とした福祉国家から費用対効果が尊重される時代に転換した世界の教育政策は、教育の成果を測定することから始まった。2000年に始まったOECDのPISA調査による学力ランキングは、各国の教育政策に強い影響を与えている。本書は、ドイツでは州毎に多様な教育政策が展開されていること、学力の低い移民の児童生徒を中心に学力向上策を実現したこと、教育機会を妨げる分岐型学校制度を改革した点を日本の教育政策との相違として分析する。一方、学校外部評価と教員養成改革で学校教育の質保証を目指す政策は、日本の教育政策との共通性を浮き上がらせている。比較教育学の神髄を鮮明に見せてくれる現代ドイツ教育論である。