発達障害者の支援の現場では、当事者自身の思いや生きにくさが理解されず、支援者の側の論理や枠組みが(自覚の無いままに)優先されていることが多い。本書は、当事者自身の生きている世界を理解するために必要なことについて考察する。また、詳細なインタビューの中で聴き取った多くの当事者の語りを紹介し、彼らとともに生きる私たちのあり方を問い直すための一助とする。
少子化にまつわる誤解をデータ・統計から見抜く!少子化が止まらない日本。理由の一つとして、そもそも「少子化にまつわる誤解」が世に多く流布していると著者は指摘する。たとえば「少子化対策=子育て支援」とだけ考え、手前の「未婚・晩婚問題」が改善されない現状は、誤解が招いた過ちの最たる例だ。本書ではデータ・統計を用いて、これらの誤解を分析・検証。冷静な議論のために必要な知見を提供する一冊。
法務や会計など高度な専門知識を要するハード面と、組織風土醸成や経営理念浸透、多様性の受容などのソフト面とを有機的に結合しながら、経営の要諦を探り、経営トップとしての知見を高め、資質を養っていくー。ガバナンスの基礎知識から、身の丈に合った自社独自のガバナンスまで取締役、監査役、執行役員、次世代経営人材のためのガバナンスの教科書。
絶滅危惧種の保全は、これまで分類学や生態学などの基礎学によって主に担われてきたが、絶滅危惧種を絶滅から救うためには、現実の問題を解決する応用学が欠かせない。生きものの存在が可能となる環境やランドスケープの構築を目指す応用学である生態工学に基盤を置く研究者が、絶滅危惧種の保全技術を体系的に取り上げ、典型的な事例と生態工学的なポイントを紹介する。
開発はなぜ、いかにしてなされたのか。米・ソ・欧・中の対抗関係を軸にした実践と、国際機関や私的アクターの国境をこえた活動を描き出し、旧植民地・途上国との相克も視野に、20世紀初頭の「開発」の誕生から冷戦後までの、無数の思惑が交錯する複雑な歴史を初めてトータルに把握する。
自然科学の各分野におけるスペシャリストがコーディネーターとなり、「面白い」「重要」「役立つ」「知識が深まる」「最先端」をキーワードにテーマを選びました。第一線で研究に携わる著者が、自身の研究内容も交えつつ、それぞれのテーマを面白く、正確に、専門知識がなくとも読み進められるようにわかりやすく解説します。
利用者の目的達成に役立つ戦略的な知的財産価値評価の実務。企業価値の最大化と社会のイノベーションに役立つ知的財産価値評価書を作成し、所定の目的達成のためにどのような点に留意して活用すべきか。
田んぼに、コウノトリが舞い、小魚が泳ぎ、トンボの群れが戻った。いのちに満ちた水田を再生しようと、歩み始めた人々のメッセージ。
地球で何が起きているのか。いかなる危機が迫っているのか。それらは何に起因し、どうすれば克服できるのかー客観的データと種々の事例から新しい社会のあり方を提示する。30年以上にわたって読み継がれてきた基本図書の最新版。
「環境」「廃棄物」「エネルギー」「地球温暖化対策」に関わる全てのひとへー。「3R」と「低炭素社会」を学び、持続可能な社会へ。最近のSDGsへの取組み、食品ロスやプラスチック問題などの新たな課題をふまえ大幅に改正した。家庭や地域社会から国際社会まで、全てのリーダー必読のテキスト。
生命の38億年を目で見て感じる3つの絵物語。たった一つの祖先から生れた生物多様性、動く地球と進化大爆発・大絶滅、生きものの本質にせまるゲノムの科学…。生命の驚異を複数の視点で描き出す「生命誌絵巻」「新・生命誌絵巻」「生命誌マンダラ」の表現世界へ、提唱者が招待する。
世界は原発危機から何を学ぶべきか。
不思議で美しい野生動物たち。ムササビを追って台湾へー豊かな自然は哺乳類の進化をめぐる秘密の宝庫だった!台湾で野生動物を追いかけた研究人生が凝縮された1冊。
日本語に正書法はない。漢字を受容し、カタカナとひらがなを生み出した日本語は、多様な書きかたの選択肢をもってきた。いつ、どんな言葉を、どんな文字の組み合わせで書いてきたか。その歴史をとらえる。
“ちょっと奇妙な獣たち”の世界へ。日本初の有袋類の専門書。