そのむかし八つ岳の中腹に展開した縄文文化は期間数千年に亘って栄えたという。ある日を境に衰退し、やがて忽然として消え去った。八つ岳山麓の農業がいま同じような運命を辿りつつある。機械化され企業化された近代的農業が…。八つ岳に住む百姓のこの小さな本が、日本の農業について、日本人の食糧について考えるための一つの踏み台にでもなり、また都市に住む人々に読んでいただけるとすれば、こんなうれしいことはない。黄金の時よ戻れ!燃えつきた自然と人生への挽歌。リタイアを決断したある開拓者の回想と痛恨。
信長、家康から松平定信、吉宗、松尾多勢子、吉田松陰、高杉晋作、乃木希典まで、時代を画した8人の生涯に光を当て、滔々と続く歴史の流れのなかに人間の真実を探る歴史人物評伝。
西廻り航路で日付変更線を越えたスペイン人は一日違いの暦を使った。種子島に伝来する以前に鉄砲は日本にあった。鎖国下の江戸時代にも在外公館があった。後の高橋是清首相がアメリカで奴隷に売られた…。異国文明との接点に生れた意外な史実を丹念に採取、日本史の実像に迫る、楽しい歴史コラム集。
本テキストは、文科系諸分野を含め、エンドユーザ用ソフトウエアとして現在世界的に最も定評のあるSASシステムを用いて書かれた,コンピュータ利用入門書である。
織田信長の妹で絶世の美女と謳われたお市の方、炎の大坂城から家康の元に帰還した千姫、そして清王朝のラストエンペラー溥儀にいたるまで、「人質」をめぐる事件に見られるのは、信頼と裏切り、愛と憎しみ、人間と政治の生々しい相剋である。「人質」とは、きわめて政治的でありながら、また人間的なドラマなのだ。本書は「人質」というユニークな視点からドラマティックに描いたもう一つの日本史である。
仏教の心と智慧を凝縮した珠玉の名言を集大成!
高杉晋作、坂本龍馬ら危機の時代に生き、世の中を揺り動かした英雄たちは、みな楽天主義を信条とし、楽天主義者であったのである。本書は、幕末・明治維新の志士を中心に、豊富なエピソードをまじえてその思想と人物を描く、現代人に希望を与える新・楽天主義のすすめである。
日本と中国は、ともに19世紀なかばに、欧米列強の圧力のもとに門戸を開いたが、その後の歩みは大きく異なってしまった。中国は阿片戦争、太平天国の乱をくぐる中で近代へ踏み出し、日本は中国に学びながら明治維新へと動き出した。日本と中国の19世紀から現在に続く歩みを分けたものは何か。両国の現在と未来を知るためにも、今こそ日中両国の近代の幕開けに思いをよせ、歴史に学ぶ時であろう。
わたしたち自身の人生との関わりで語られる、仏教のエッセンス。好評のNHK「こころの時代」での対談を再構成。
こんな男たちをつくったニッポンの家庭とは何か。ニッポンの若者たち、そしてエリートたちの性は明らかに病んでいる。病んだ性は、幼女誘拐事件のような悲惨な結果と、一方では、普通に結婚生活ができない夫たちを生む。
この一冊で信長、秀吉、家康のすべてがわかる。戦術、得意戦法、戦歴、家臣団、趣味、女性関係、臨終の様子など、三武将のオモテもウラも、あらゆる角度から完全分析。
九州に充たない広さの土地。東京人口の半分にも足りないパレスチナの人々。君はパレスチナ人の像を描くことができるだろうか。第二次大戦以後、中東に紛争は絶えないが、列強といわれる国々は、この狭い土地の利権をめぐって、どのような無法な要求や圧力を告ねてきたか。紛争は起こるべくして起きている。
本書はグラフ理論の入門書である。この本の目的は、数学の他の分野と実社会に起こる種々の問題との両方にとって基礎的な事柄と思われるものを、種々の応用を用いながら、表現することである。