本書では、どのようにすれば、強欲と無責任の代償としての経済の混迷、政治の貧困から人々が解放され、かつ希望ある社会を創造し、経営できるのか、を問う。すでに市民の立場から、人間らしい暮らしのための公共性をデザインし、市民的な事業を成立させ、責任をもって社会を創造していこうと挑戦する人々がいる。執筆陣はそうした志をもつ人たちとその実践に共感する研究者である。また、この共同研究は、社会や公共性さらには信頼や協同の価値を忘れて近代の教義(競争、能率、合理性、利益など)に固執する経営学に終わりを宣言するものでもある。
派遣切り、ワーキングプア、就職氷河期…すべてを「小泉改革」のせいにしていいのか?“人事・雇用のカリスマ”が定説、俗説を斬る。
ガウス、ガロア、カントール、ナイチンゲール…19世紀、数学者は磨き上げられたロジックを武器に、新たなフロンティアをつぎつぎと開拓していった。女性の活躍も増え、先駆者たちが知の世界の完成を目指し疾走する。
実践経営学の立場から、現在求められている時宜にあった経営課題を意識しながら、理論を展開。特に現代日本企業の経営教育論を発信することを狙いとした。
基礎知識を紹介し、学ぶよろこびと専門的知へ誘うジェンダー入門書決定版。さまざまな分野で先端的にジェンダー研究に取り組む執筆者陣が、身近なテーマから、言語、芸術、文化、制度・構造、グローバル社会にかかわる問題まで、わかりやすく解説する。
社会政策学、政治学、メディア学、コミュニケーション学、英文学、文化人類学…「ジェンダー」が学際的な教育・研究領域となった現在、ジェンダーの視点から個々の研究を再構築する横断的な試み。
とかく、働く女性の世界はややこしいもの。お局さまのいじめに、なまいきな後輩、女子トイレでは、かげ口が飛び交う。今日から実践できる、カンタンな心理術を身につけて、職場の荒波を軽々と乗りこえよう。
地理学的方法を駆使して行った国際的比較研究で得た知見に基づいて、著者はこう政策提言する、「日本の少子化克服の鍵は、保育と女性就業が両立し得る地域社会システムの構築にある」と。
子どもの「理科離れ」が大きな問題になっている。理科が好きな女の子は特に少ない。「理科は女の子に向かない」「女の子に理科は無理」という声がいまだに聞こえてくるが、そんなことはない。女性にこそ理数系を選んでほしい。科学はワクワクするおもしろいものなのだ。科学を選んだ14人の女性ー研究者の道を踏み出した助教(助手)4名と、研究者の卵である大学院生10名ーが訴える。彼女たちの歩んできた道、抱いている希望、思い描いている未来…その生の声を聞いてほしい。本書は自分の進路をしっかり選ぼうとしている多くの女子中高生に「科学のマドンナ」プロジェクトがおくるメッセージである。
患者と医師の満足度を高める「臨床の知」が満載。試行錯誤しながら診療を続けるすべての医師のためのヒント集。