1970年代以降の第二波フェミニズムに重点。充実した女性行政情報。女性史関係の項目も豊富。心や身体の問題を重視。20のキーワードを厳選し、特に詳述。
近親姦虐待は社会のあらゆる層に、高率に発生している。衝撃の事実を綿密な調査により明るみにした告発の書。ハーマン『父-娘 近親姦』と並ぶ、古典的名著でありサバイバー支援に携わるすべての人の必読書。
古代から近世にいたる台所空間の呼称を系統的にまとめることでその実像をとらえると共に、台所の原点である火と水の空間の成り立ちと地域性を建築計画的視点で分析。さらに戦後、「はれ」の空間となるまでの台所の発展過程と、そこで働く女性像の変容から、21世紀の家族のゆくえと台所のかたちを浮き彫りにする。
本書は、進歩の著しい泌尿器科診断学の最先端を、多忙な泌尿器科医が日常診療で応用できるよう編纂したものである。前立腺癌や膀胱癌などの泌尿器科癌、尿路結石、不妊症、ED、尿失禁など、よく遭遇する疾患の診断法の実際と、目覚ましい進歩の見られるCT・MRIによる画像診断、将来さらに重要となる遺伝学的診断などが横断的に取り上げられ、詳しく解説されている。
本書の課題は、著者が鹿児島で6年間実験をした「女性学+男性学」ゼミを紹介することにより、1980年代末以降、わが国において活発化している女性学教育の実践に「ささやかな経験」を付け加えることである。古典的ゼミナール方式による文献講読から、ビデオ学習を取り入れた「女性学+男性学」の総合的な学習への変化・発展の中で、鹿児島における教育実践を紹介している。
本書は、著者自身をはじめとする建築・都市計画の専門家と、歴史家、デザイナーなど、さまざまな人々との協働作業を通じて、「場所の力」を顕在化するための理論と実践について著されたものである。
本書は、現代女性の心の発達と生き方をめぐるさまざまな問題のありかを整理し、人生のそれぞれの時期において、より自分らしい生き方を探求していくための問題提起を行ったものである。心の一生ーライフサイクルの基礎理論と、ライフサイクル全般にわたる女性の心の発達プロセスを総合的に解説するとともに、性の受容、進路選択、職業への関与のあり方、家庭建設、妊娠・出産・子育て、老いの受容や老いの看取りをめぐる問題など、今日、特に女性のあり方が問われている問題について心理学的視点から述べた。
遺伝子解析などによって脳科学(brain science)が飛躍的に進歩し、知覚、思考、感情など人間の精神機能の研究が脚光を浴びる一方、大阪府立池田小学校の無差別殺傷事件や、アメリカのアフガニスタン侵攻に見られる“戦争”行為は、物質としての脳の研究によっては解明できないし、防ぐこともできない。人間の「こころ」はトータルな概念である。メンタルヘルスは、人間存在をトータルにとらえようとする領域なのである。気鋭の精神科医によるメンタルヘルスの新展開。
20人の女性民俗学者が従来のフィンランドの民俗学的研究を女性の視角であらたな分析をこころみた。フィンランド女性の社会進出の秘訣を知る格好の素材である。
食べたいのに食べられない、やめたいのにやめられない。「若い女性がかかる病気」と思われてきた拒食症・過食症。それが今、小学生や主婦、あるいは男性にまで拡がりつつあります。ときには命にかかわるこの病気に、ひとりで苦しんではいませんか?摂食障害に関する最新の知見を収録。
女性は違ったやり方で科学をするか?科学は公正中立か?教育の機会はジェンダー・フリーか?家事と育児は誰がするのか?数学にジェンダー・バイアスはかからないか?科学のフィールドから女性が排除される社会的・文化的背景を徹底的に洗いだし、ジェンダーの視点から新しい科学の可能性をさぐる。
社会的・文化的に構成された性=ジェンダーの視点から、普段気にもとめていなかった自分たちの性とそのあり方を問い直していきます。ジェンダー論の意味と男と女をめぐる日本の現状を、平易な文体で身近な問題から説き明かした。
本書は著者が札幌の藤女子大学に在任していた八年間に折々に思い、感じたことや、また女性学の講義からの抜粋などをまとめたものである。