「派手彦」は、42歳で性に目覚めたというオクテの番頭が、純愛一途で結構した踊りの師匠が旅へ。番頭は悲しみのために石に化す。まくらの面白さや番頭の細かい描写は、圓生独特のもの。また「引越しの夢」は、昔の大店の様子を生き生きと描いている。
「酢豆腐」は職人の話で始まるが、個人的には夏の盛りに町内の若い衆がゴロゴロしながら、という方を好む。圓生師は“汚れ”に走るのを警戒したのだろうか。それにしてもマクラが巧い。世間話をしているうちに、気がついたら聴き手は咄に引き込まれている。
六代目三遊亭圓生の巧みな話芸を収めた圓生百席シリーズ第一弾。江戸時代のケチをユニークに描いた74年録音の「一文惜しみ」、映画『幕末太陽伝』の元筋、75年録音の「居残り佐平次」を収録。江戸訛りを取り入れたり、セリフのひとつひとつが味わい深い。
姿も語り口も端正な人だったが、若い頃は噺の方もノッペリした感じだったろうな。年とともに味が出て、ついには“昭和の名人”と。「小言幸兵衛」「百川」といった馬鹿ばかしさを持った噺に、この人の面白さがある。名人が軽い噺を演じる粋な味がいい。
3席とも圓生ならではという噺でファンにはうれしい1枚。特に「不幸者」と「骨違い」は近ごろはめったに聴かれない珍しいネタで、それだけでも聴く価値がある。人物描写の巧みさには定評があった人だけに、登場人物の誰もが生き生きと描かれている。
来春までリリースされる『園生百席』シリーズのVOL.16は廓嘲、「五人廻し」とシリーズ監修者、宇野信夫作の芝居のリメイク、「小判一両」を収めた2枚組。うまいねえ、どうも。背筋の伸びた話しっぷりがイカス。ラストについた芸談も味わい深い。
これまで主流であったガーデンの植栽から草地の管理などを中心にSDGsの概念が入った多様な植栽・運営管理手法について概観し、実際の管理運営を含めた事例を紹介。
圓生百席の聴きもの、楽しみの一つがお囃子とその選曲だ。中でも子供の頃から義太夫を語っていた圓生ならではの噺「豊竹屋」(75年)で、さすがの“猿迴し”を使っている。民話風のとぼけた噺「夏の医者」(74年)は、テケレッツのパァとしめている。
六代目・三遊亭圓生の独演の模様をダイレクトに収録。本作には「小間物屋政談」「盃の殿様」と2つの落語を収録。弁舌な圓生の語りを聞いていると、不思議と話の情景や彼の講談する姿が頭に浮かんでくる。饒舌な語りの名演を堪能出来る優れた1枚です。
落語界の最高峰・圓生の古典落語集第20弾。有名な「三年目」を目当てに購入する人も多いだろう。スタジオ録音によるクオリティの高さと、聴く者をのめり込ませる圓生の見事な話術はまさに完全保存盤。本人による芸の解説やくわしいブックレットも秀逸。
このなかでは(2)が大好き。キョーフの知ったかぶり隠居の、はげしいこじつけがもうめちゃ面白いわけだが、それがこの圓生が実にもううまいのだ。こういう嫌みな奴をやらせると圓生の右に出るものはいない、と言ってしまおう。もち(1)も(3)も文句はない。
花王名人劇場より、待望の単巻シリーズ発売。
第4巻は貴重な二人のリレー落語含む、党首円楽×家元談志
1979年から1990年まで、関西テレビ・フジテレビ系列で放送され、
80年代のお笑いブームの火付け役となった伝説のテレビ番組「花王名人劇場」より、
待望の単巻シリーズ発売。
第4巻は、「円楽・談志二人会」のリレー落語、芸談含む貴重な映像を、蔵出し初収録!!
■収録内容
「花王名人劇場」に残された、貴重な二人のリレー落語、
そして芸談を含む蔵出し映像を収録!!
芸談 1984年4月22日放送
リレー落語
「お化け長屋・前篇」三遊亭円楽
「お化け長屋・後篇」立川談志
1982年8月8日放送<円楽・談志のリレー「お化け長屋」>より
「湯屋番」1984年4月22日放送<党首円楽・家元談志二人会>より
芸談 三遊亭円楽×立川談志
1981年9月13日放送<おまちかね!談志・円楽たっぷり>より
■花王名人劇場 単巻シリーズ
花王名人劇場 落語傑作選1「立川談志」
花王名人劇場 落語傑作選2「桂枝雀」
花王名人劇場 落語傑作選3「三遊亭円楽」
花王名人劇場 落語傑作選4「党首円楽×家元談志」
<収録内容>
・【DISC】:DVD 1枚
・画面サイズ:16:9
・音声:オリジナル音声 DOLBY DIGITAL モノラル 日本語
※仕様は変更となる場合がございます。
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