シンガー・ソングライター、鈴木祥子が作曲家として提供した作品を集めたソング・ブックの第1弾。本作は89年から2009年までに提供したもので、松田聖子や小泉今日子らが歌う楽曲を収録。さらに鈴木自身が歌うデモ音源も楽しめる2枚組仕様だ。
六代目圓生は最後まで圓朝の影に挑み続けた。この大作を自分の藝で後世に残したいという気迫には鬼気迫るものがある。その意味で{昭和の名人}という評は不満だったかも。昭和という冠を外した{名人}の称号こそ、この人が求めていたものではないか。
代々受け継がれてきた蔵に眠る秘蔵資料から、「鈍穴流・花文は、開祖が明らかで、流儀の秘伝書も存在し、その技法が五代、150有余年にわたり、現在まで脈々と継承されている日本で唯一の庭園流派である」ことが明らかに。その真実とはー
三題とも高座にかける人があまりいない噺で、圓生の抜けた穴の大きさを改めて実感する。「猫忠」の化け猫の台詞まわしなどは、もう語れる人はいないだろう。昭和の名人の貴重な記録として大切にしたい。“藝談”は別に組み込んでほしかったけど。
百席篇だけでCD45枚、人情噺集成篇まで加えると58枚にもおよぶという六代目圓生の芸の幅の広さには今もって驚かされる。収録は「仮名手本忠臣蔵」の「九段目(途中まで)」と、もうひとつはサゲが汚いと放送などでは敬遠されたという「汲みたて」。
斎庭(ゆにわ)、御嶽(うたき)、楽園(パラダイス)、無何有郷(ユートピア)、庭園(ガーデン)、境内、仙境、公園など、「建築」の外にある、さまざまな外部空間“にわ”について、磯崎新と藤森照信が、建築、都市という視点から、縦横無尽に語り合った建築口伝第3弾。
人類の生活のあらゆる場面に寄り添ってきた柳。古代の儀式、唐詩やシェイクスピアなどの文学、浮世絵やラファエル前派の絵画、柳細工、柳模様の皿の秘密など、実用的でありながら神秘的である柳に迫る。カラー図版約100点。
都会の中にビオトープを創りたいという望みは、新しい庭園を生み出すという最終目標を掲げることでもあります。ホタルが飛ぶことで最大の難関はクリアし、せせらぎに雑魚(川の小魚たち)が遊ぶようになって、ほぼ骨格は出来あがりました。維持管理で重要な議論の一つは、雑草をどうするかということでした。雑草は除去するのが従来の庭園技術ですが、ビオトープという考え方からすると自然に委ねるべきものです。せせらぎを中心とした渓谷のような自然を生み出そうとするとき、雑草はどうするのか話はまとまりません。このような議論と実践の中で少しずつビオトープ庭園の姿が出来上がってきて、まとめたのが本書です。
第一人者が語る環境デザインの決定版!こどもの環境をデザインすることは未来をデザインすること。幼稚園や学校、公共施設、スタジアム、そして町。人間らしく生きられる空間はどのようにつくられるべきか。
住宅庭園のみならず、店舗・集合住宅・公園からまちづくりまで、「緑」の分野で魅力的なプレゼンをするために求められるスケッチのポイントを解説。「なぜこう表現すると魅力的なプレゼンスケッチになるのか」がわかる、造園・ランドスープ・環境デザイン・建築・土木などを学ぶ学生や若手実務者必携の手引き。
名園と呼ばれる日本の庭、その長い歩みには庭をめぐって生きる人々の姿や、歴史的背景が深く関わっています。本書は昔からの庭と人との繋がりに思いを馳せ、印象深いエピソードの数々ほか庭を楽しむために創意工夫を凝らした先人たちの遊び心などにも触れ、著者から見た昔と今の庭のありようを披瀝します。