ルネサンスの庭、英国風景式の庭、世紀末の庭など、ヨーロッパの代表的名園を豊富なカラーと懇切な文章で紹介する、初の名園案内。
本書は建築に対する考え方、自然、特に緑について、そして住宅論が中心となって構成されている。
本書の特徴を要約すれば、一冊に集約されていることと、ノイフェルト個人の著作である点である。広範多岐にわたる建築設計の諸相をこのような形に凝縮することは、豊富な実務経験と明快な哲学に加えて強力な意志を持つ著者にしてはじめてなし得たことであって、普遍性を意図しつつも同時に個性的な「ノイフェルトの世界」がここに展開されており、これが本書特有の魅力となっている。
島津公ゆかりの磯庭園仙巌園に、新たに建てられた三棟の茶席。美しい錦江湾に浮かぶ桜島を借景に、和風建築の伝統が息吹く。広間席と立礼席は、多様化された利用に応える現代和風。小間席は、先人の技法を甦らせた伝統数寄屋。名棟梁たちと共に歩んできた和田精一、その半世紀に及ぶ数寄屋への飽くなき探求と修練の成果が、この作品に輝いている。
庭園と楼閣との調和。古建築が秘める美とロマンの起源ーひとつの建築で一巻にまとめた『魅惑の仏像』姉妹編。
奈良・三重・和歌山・大阪の名庭をめぐる。依水園/浄瑠璃寺/慈光院/当麻寺/北畠神社和歌山城西之丸/根来寺/粉河寺/南宗寺ほか。
フランス革命期の都市造形を、背後から支えたのは、フリーメーソンの建築思想だった。フリーメーソン、18世紀後半のパリを舞台に、秘教的な造形を試みた建築家たちの群像。フリーメーソンの建築思想。
後楽園、頼久寺など山陽路の名庭をめぐる。
兼六園、永保寺など東海・北陸の名庭紹介。
ワイドカラーで日本庭園の魅力を追求。一流執筆者の〈名庭紀行〉満載。全国1,000余の庭園を地域別に集大成。日本庭園のかたちとこころを体系的に解明。名庭めぐりに役立つ地図とガイド。各巻詳細や庭園史表つき。
宰相がそこで日本の進路を決断した邸宅、文豪が選んだ終の栖、名優が自ら設計した部屋、学者が静かな思索にふけった空間、経済人が日々の「私」を託した住まい。人それぞれの温もりを伝える家。
常栄寺・菅田庵など山陰独特の名庭紹介。
大自然の中で展開される昆虫たちの生のドラマを観察し、忘れ去られた自然への愛惜と、虫の見方を通しての東西文明論など、創見に満ちたナチュラリストの昆虫博物誌。読売文学賞受賞。