著者がイタリアのOlschki社より出版し、2012年度地中海学会ヘレンド賞を受賞した“L’architetto sapiente:giardino,teatro,citt`a come schemi mnemonici tra il XVIe il XVII secolo”を元に大幅に加筆修正を行い、日本語オリジナル版として再構成。記憶術と建築の創造的関係を明らかにする、建築史・美術史・科学史・哲学・文学の各領域を横断する独創的成果。
膨大な資料を博捜渉猟し、絶対王制の「理念」という導きの糸を手がかりに、イタリアに発し、フランスを経由する、イングランドへのルネサンス式整形庭園の導入とその展開という錯雑きわまる主題を、一貫したパースペクティヴのもとに見事に織り紡いでみせる、西欧庭園史の原典。
世界各国の美術館・図書館に収蔵され、日本ではあまり紹介されていない作品を多数含む植物画100点余をコンパクトに集成。高名なルドゥーテが描いたマリー・アントワネットやナポレオン皇妃ジョゼフィーヌが愛した花々、園芸大国イギリスの庭を彩る草木、海を渡った日本の植物など、様々な切り口で紹介します。
花の流行史5000年!!古代エジプトの睡蓮、インドの蓮、イギリスのカーネーション、17世紀オランダのチューリップとヒアシンス、19世紀フランスのダリアと椿、ナポレオン妃ジョゼフィーヌの庭園のバラ、アジアから導入された菊やアジサイ…古代から20世紀半ばに至る歴史の中に現れる花と庭園を巡る人々のエピソードを、植物学の稀覯本やボタニカル・アート、絵画などの図版400点と共に綴る西洋植物文化史。詳細な訳注付き。
「何故、山に登るのか?」という登山家への質問のように、作庭者に「何故、石を組むのか?」という精神性に重きを置いた作法書。現代から未来への石組指南書。
地上の楽園、王の視座、世界模型、仙境と禅、珍奇植物の蒐集…。古典期から現代にいたる名園の数々と造園技術の粋を総覧する。
島根県安来市の観光名所・足立美術館は年間50万人の入館者を誇る庭園美術館である。1万3千坪におよぶ日本庭園は、四季折々の変化を心ゆくまで楽しめる憩いの空間。美術館は「海山十題」など横山大観で有名なコレクション、菱田春草・竹内栖鳳・上村松園・榊原紫峰ら近代日本画の収集で知られている。北大路魯山人、河井寛次郎の陶芸館、童画の部屋もある。生家のあったこの地に、裸一貫で出発してつくった庭と美術館ーこれこそが、足立翁が90年の生涯をかけた夢とロマンであった。
一八世紀、古典教養を学ぶため、こぞってイタリアへと旅した「グランド・ツアー」。フランス革命が始まれば、国内・湖水地方の風景観賞で美意識を養い、馬車が流行ると、あえて徒歩旅行で詩想を求め、ロマン派詩人を次々生み出したー。なぜ英国人は、これほど旅に焦がれ続けたのか。飽くなき情熱と、その理想郷の意味を考察する。
東京と大阪の違いはなんだろう?その一つが、緑地である。東京には大阪に比べ圧倒的に広い緑地ー庭園ーがあり、その多くは大名庭園に由来する。しかし大阪との違いを説明する理由は、どうもそれだけではなさそうだ。将軍や大名の庭園はもちろん、これまであまり重視されなかった町人や農民の庭と、それらを支えた技術集団ー植木屋ーの活動に注目し、植木鉢から大庭園まで、園芸の隆盛をとおして、江戸・東京の魅力のルーツに迫る。
大名庭園が語られるとき、お殿様がいた近世に注目が集まるのに対し、近代はまったく忘れられてきたのではないか?ところが幕末維新を経て、明治・大正・昭和という激動の時代をくぐりぬけるあいだに、庭園自体も、その都市のなかでの位置づけも、大きな変容をとげている。そして現在流布している各庭園のイメージは、じつは近代に形作られたといってよい。こうした問題意識から、大名庭園のいまを知るために決して見落とすことができない近代の歴史を掘り起こす。
日本の伝統的庭園105庭を全国から選び解説した事典。所在地、作庭年代、様式、沿革、特色などを掲載。庭園の選択は、国の名勝・史跡等に指定されている名庭を中心に、日本庭園の各時代の特色を表していると思われる名庭を収録した。
石と水、そして木。日本庭園はこれらを美しく組み合わせ、その地の自然と歴史と文化を一体として表現した。方寸のなかに宇宙を展望しようとしたのである。その構成はどのようなものか、魅力はどこから生じるのか。神仏の庭、貴族の庭、大名庭園、庶民の庭を訪ねて考察する。また、植栽、石組、水工などの作庭技術を詳細に解説する。名庭名園三十六景の見方、味わい方も具体的に紹介する、本格的日本庭園入門書。
本書では日本庭園の歴史、デザイン、そして全国の名園40庭を柱に、日本庭園の魅力を複眼的に紹介している。40選の庭には平面図を載せ、それぞれに見るべきポイントを示した。
見たこともない、でも一度は訪れたい、京都の美しい名庭。歩いてめぐりやすいよう、全96社寺の庭をエリア別に紹介!すべての庭園の解説を、日英対訳で掲載しています。平安から江戸に作庭された、歴代の至極の庭を散策しよう。
日本各地にある四季折々の庭園の風景画を11点収録。
世界遺産を含む名庭園131景。
世界中で読み継がれる『星の王子さま』の原点がここにある。いつまでも子どもの心を持ち続けた作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの幼少期が、実姉シモーヌの巧みな筆致と豊富な写真によって生き生きと描かれる。