ディレイ門下でティボール・ヴァルガ・コンクールなどに入賞、室内楽や紀尾井シンフォニエッタのメンバーとしても活躍する千葉純子の通算6枚目。曲の選択や配置にひと工夫してあり、演奏も的確で上品。解説もきちんと曲の出典を押さえた丁寧なもので、志の高い一枚。
ロシア出身の巨匠、ハイフェッツの小品集。彼の上手さが親しみやすいかたちで堪能できる、入門編としても最適なアルバムといえる。「ホラ・スタッカート」をはじめとして、ハイフェッツの妙技が存分に楽しめる一枚だ。
ヴォーカル・ユニット、eufonius(ユーフォニアス)のメジャー通算2枚目となるアルバム。TVアニメ『true tears』オープニング・テーマ「リフレクティア」をはじめ、「アネモイ」などアニメ作品のタイアップ曲を多数収録する。
システム運用管理者の間で注目度が高まっているJP1認定資格制度の初級レベル資格「JP1認定エンジニア」の学習書。JP1の開発元である日立製作所の監修により、体系だった学習が行える内容となっている。
日本の伝統文化を未来に融合させた英国の建築家コンドルと、近代国家日本の立国にかけた三菱岩崎家の壮大なプロジェクト。豊富な資料と多くの論客により“丸の内”の誕生と今日までの変遷を知る、「三菱一号館」竣工記念出版。
老朽化団地の問題に悩む人々には、ライネフェルデの視察を薦める。減築や撤去ばかりが有効だったわけではない。ライネフェルデは“成長なき時代のまちづくり”のポジティブ・メッセージである。住宅地の拡張、人口の増加、商工業の成長がなくても都市は立派に発展するのだ。“縮退はチャンス”なのだが、それは慰めではない。この機会を捉え、毅然とした行動によって運命的な“まちの縮退”をポジティブなものに転換できる。本書は、この“団地再生・まちづくりの一大実験”について、その実験の位置づけを明らかにし、成功の要件を詳細に記録し、成果の一般化について検討している。
東海ラジオ放送開局50周年記念特別企画として、74〜99年の27年間にわたって公開録音放送されていた『なごやか寄席』の音源をCD化する第1期分だ。その演者の誰もが、すでに鬼籍に入っているので、CDで聞くしかない名人・上手といわれた圓生、小さん、正蔵、上方噺を聞かせた小南などの噺家たちだ。聞いた圓生が演らなくなったというほどの桂文治の代表作が、しみったれ噺の「片棒」だ。キザのイメージで売った小圓遊らしい「宮戸川」の半七・お花のなれ初め噺は、この二人と叔父さん夫婦とを対比させる。使者の口上を思い出そうとケツをつねるシーンで笑わせる馬の助の「粗忽の使者」。気風のいい口調がいい柳朝の「井戸の茶碗」は、お人好しのくず屋が右往左往する噺である。
名古屋のAMラジオ局、東海ラジオ放送が1974年から25年間にわたって放送した長寿番組『なごやか寄席』の音源をCD化した第1期リリース。六代目三遊亭圓生による「掛取万歳」「錦の袈裟」「代脈」を収録。
ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集は、一般にはそれほど知られていない。ここに収録された曲の多くは、暗く激しい表情を持っている。チェロとピッコロ・チェロを弾き分けるディールティエンスの感性豊かな演奏が、ヴィヴァルディのまた違った一面を描き出す。
ブリュッヘンやヤーコプスのオケでもお馴染みの名手ディールティエンヌのシブイCD.ショパンやメンデルスゾーンと親交厚く、パリ音楽院管の創設者の一人でもあるという仏の重鎮フランショームを紹介する、いかにもやりたくて仕方なかったという雰囲気溢れる好演盤。
輸入盤屋では軒並“おすすめ盤”扱いのセイント・エティエンヌの2nd。どこか懐かしいメロディとエレクトリックな味付け、サラの羽毛のような歌声、一度聴いたら虜になるはず。曲間のSEがなければもっと耳当りよく聴けそう。(5)のしっとり感が心にしみる。