親にとって子どもの「思春期」は子育ての仕上げの時。この時期に起こりやすい不適応や問題行動にどう対処すればよいか。本書では、親の基本姿勢やかかわり方、思春期のさまざまな問題に事例を挙げて対処法を示す。問題解決へのヒントをわかりやすく提示。子育てのコツ満載。
自らの持ちうる限りの方法を駆使して、それでもなお面前のクライエントの苦悩を改善できないとき、治療者はどういった方策に出ればいいのだろう。本書は、そうした中でも、思春期・青年期の困難事例に焦点を絞って、システム論の立場から執筆されたものである。
思春期臨床は、精神疾患の患者のみを扱うわけではない。家庭や学校における青年の呈する幅広い問題行動を対象とする。これらの青年の問題行動は、欧米の診断基準に拠れば、人格障害、適応障害、行為障害等に診断されるが、著者はこれらをマニュアル的に診断するだけでなく、クライエント一人ひとりの個別性を重視したアプローチを展開する。また、青年と家族がどのような問題を抱え、何を求めているのか、そして、治療者が何を提供できるのか、何を提供するのが望ましいのか、著者は、思春期の心の臨床を実践する際の基本的視点と面接をすすめるにあたっての原則を平易な文章で述べる。さらに心理療法を行うことの効用と危険、学派を超えた本質的な常識、思春期臨床に携わる責任、個々の事例に柔軟に対応した技術、等が説かれ、多くの事例を通して初回面接から治療の山場・終結までの要諦、そして著者の考える「臨床家の精神療法」が明らかにされる。
本書は、小児・思春期精神医学の臨床で遭遇することのあるさまざまな症例を記載して、精神医学的面接に関するさまざまな技法を具体的に学ぶことができる。
21世紀の幕開けを機に、糖尿病をもつ小児および思春期の青年のQOL向上を目指して、糖尿病管理のガイドラインを示したものが本書です。本書の内容は必ずしもすべてが学術的証拠に裏づけされているわけではありませんが、日本の小児・思春期糖尿病専門家の臨床経験を集積したコンセンサスガイドラインといえます。
次世代を担う子どもたちは、このままではどうなっていくのか?急激な時代の変化に取り残された、旧態依然とした子育て観。学級崩壊、家庭内暴力、自殺、他殺、摂食障害、ひきこもりなどの行動に、打つ手はないのか?価値観が変動する現代社会で成長する子どもたちに、思春期の危機をのりこえる力を。本書の著者が、自らの経験と人間論で書き上げたこの本が、問題解決の方向を指し示している。子育て真っ最中の親と教師の必読の書。