いつでも発情する特殊な生き物ヒトに劣らず、さまざまな性行動を見せる動物たち。オナニーをするジュゴンや不倫に走るトキ、ホモセクシャルを楽しむクジラなど、びっくりするような動物たちの生態が続々登場。思春期、結婚、子育てなど10のキーワードをもとに動物の不思議な繁殖の実態をさぐりながら、世の中のオスとメスの微妙な関係を掘り下げた、生と性の不思議がわかる本。
本書は、著者が長年の臨床経験からもっとも「縁があった」とする強迫症とその周辺(境界例、対人恐怖症、思春期・青年期患者の精神病理、分裂病)に関する治療論的な論文集である。
本書では、従来の大人の精神医学の小児版とされた機能性精神病や神経症、さらには精神薄弱といった病態に加え、ここ30年ばかりの間に注目を浴び、今後ともさらなる治療的、研究的努力の求められるものをも網羅するよう努めた。
自由でユニークな教育で知られ、世界に広がっているシュタイナー学校。日本の中学・高校にあたる学年の数学の内容を初めて体系的に紹介する。
本書は、1章で形式や定義を述べるとともに、フロイトやビンスワンガーやジャネ,エー,クレッチマーの説もとりあげ、最後に「妄想主題(内容)の意味」を論じている。2章から7章では、思春期妄想、中年期妄想、恋愛妄想、嫉妬妄想、分裂病の自殺、うつ病の迫害妄想にわたる多数の自験例を、考察する。
本書は総論として特に女性の思春期から性成熟期、中高年にいたる内分泌異常についてまず解説、その後各論として代表的なホルモン療法について解説した。
本書は自閉症の研究者である著者たちが、科学的観点から自閉症について解明されたことを、親の「解説書」として書かれました。本書のねらいは、読者の前に科学的な事実を示すことで、自閉症の複雑さが断片的なものにならないようにし、子どもについてよく知っている親が、情報を得た上で自分自身で判断できるようにすることです。
著者はここ25年以上、子どもの発達に興味をもち、新生児の神経学的診察法、乳幼児健診の発達チェック、脳障害児の早期発見、ハイリスク児の早期介入などの仕事をおこなってきた。乳児から思春期までの子育ての知識や技能を、できる限り本を読み勉強してきた知識や経験を加えてまとめたのが本書である。
国試に絞り込んだ重要事項と既出問題350問、豊富な画像、簡潔で解りやすいOne Point Lesson、臨床の現場にも十分対応。いち早く新ガイドライン(必修・禁忌問題)に対応。
自閉症は、生涯長期にわたって持続する障害である。治療的観点からは、各年代で起こりうる不利益を最小限にするためのケアが、そしてクライエントに対し、各世代間の連続した治療目標と実際的なプログラムが必要である。本書は、自閉症に関わる臨床家のために具体的対応のためのガイドラインを提示する。各項目は、日常臨床のごくあリふれた治療課題について、主観に走らず、たえず「自閉症とはどのような障害か」という根本的な問いを念頭に述べられたものである。また大きな特徴として生物学的視点を大幅に取り入れ、中枢神経機能への精神薬理学的治療や、知覚の病理まで論及し、後半部ではschoplerの治療活動の最新報告や、PSW活動の実際をも紹介している。特定の理論を越えた立場から、自閉症の新しい治療学を模索する試み。