本書は、小児科の臨床でしばしば問題となる主な症状について、その考え方と主な疾患を簡潔に述べたものであり、さらに各章に実際の症例が提示されて各章のまとめができるように工夫されている。
青年期の家庭内暴力や思春期やせ症など、あるいは対人恐怖症や境界例などに対する関心が、近年臨床家のあいだで高まっている。その趨勢に応えて初版では、経験豊かな12人の臨床家がそれぞれの疾患にアプローチする技法を公開した。今回の増補版では、昨今増加が著しい過食症や学生アパシーが加えられた。また、ロジャーリアン、エンカウンター、森田、精神分析の各立場からの技法論が新たに加わった。
職場や家庭、教育の場で、育児及び医学書としても役立つように配慮した最新の手引書。
本書は児童思春期の精神科臨床で遭遇するさまざまな病態に対しての、基礎的な知識や心構え、実践的な治療的対応までを、多くの症例とともに記述している。執筆は、それぞれの領域を専門とする臨床家達が、豊富な臨床経験をもとに書き下ろしたものである。児童精神医学のトピックスを網羅した必読の実践指導書といえよう。
本書は“プライマリ・ケア”となっているが、正しくは“プライマリ・ケアにおける予防医学”である。プライマリ・ケアの場で、種々の問題を予防医学的に、どのように取り扱ったらよいかについて述べてある。取り上げた問題は、小児栄養、小児の発達、行動小児科学、小児歯科学、思春期医学のまさに今日的トピックスばかりである。