■今月の症例
巨大な腫瘤を呈し自然消退した若年性黄色肉芽腫の1例
成田 幸代・他
■症例報告
痒疹型を呈した亜鉛による全身型金属アレルギーの1例
河平 一宏・他
二次性細菌感染により壊疽性膿瘡様皮疹を呈した水疱性類天疱瘡の1例
田中 諒・他
外陰部に生じた壊疽性膿皮症の1例
塩野谷 愛香・他
レーザー照射と虫刺症により発症した両側性炎症性線状疣贅状表皮母斑
鈴木 里沙・他
Coccygeal pad (仙骨部の胼胝様皮疹)の1例
藤原 明子・他
尿道、腟への浸潤を認めた外陰悪性黒色腫の1例
大西 正純・他
外陰部に生じた顆粒細胞腫の1例
森 志朋・他
毛包向性菌状息肉症の1例
大方 詩子・他
外歯瘻様の臨床像を呈した節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型の1例
江上 将平・他
壊疽性膿皮症を契機に見つかった無症候性IgA-κ型多発性骨髄腫の1例
守内 玲寧・他
皮膚浸潤を認めた多発性骨髄腫の1例
井上 剛・他
Dirofilaria repens により頭部に皮下結節を形成した
日本人女性におけるイヌ糸状虫症の1例
大方 詩子・他
Bartonella henselae 血清抗体検査で確定診断した
ネコひっかき病の親子例
斎藤 奈津子・他
●マイオピニオン
巷に蔓延る偽Stevens-Johnson 症候群を駆逐せよ!
飯島 正文
●Clinical Exercise (95)
光戸 勇
近年の神経感染症に関するトピックとして細菌性髄膜炎の遺伝子診断、ナタリズマブとPML、子宮頸がんワクチンによる神経合併症などが挙げられる。神経感染症の診療・治療の進歩とともに感染症という観点からみた免疫性神経疾患の現状までを体系的に整理する。
特集の意図[PDF]
中枢神経感染症の診断 臨床における問題点と今後の課題
森田 昭彦
細菌性髄膜炎の現状
亀井 聡
中枢神経系感染症の遺伝子診断
大楠 清文
中枢神経系感染症における画像診断の役割
横田 元、他
子宮頸がんワクチンの副反応と神経障害
池田 修一
HTLV-I 関連脊髄症
中村 龍文、松尾 朋博
インフルエンザ脳症
鳥巣 浩幸、原 寿郎
ギラン・バレー症候群と先行感染 日常診療のエッセンス
古賀 道明
感染症と免疫性神経疾患 多発性硬化症・視神経脊髄炎とEBウイルス
森 雅裕
ナタリズマブ誘発性PMLの病理
神田 隆
中枢神経系日和見感染症の病理
新宅 雅幸
同種造血幹細胞移植におけるHHV-6脳炎
緒方 正男
単純ヘルペス脳炎 update
黒田 宙
プリオン病の治療動向
坪井 義夫
HIV感染症治療の進歩
松井 佑亮、高折 晃史
■総説
紀伊半島の筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合
-疾患概念の変遷と診断基準の位置づけ
小久保 康昌
●症例報告
抗αエノラーゼN末端抗体陽性のレヴィ小体型認知症の1例
-橋本脳症との鑑別診断
伊倉 崇浩、他
●追悼
瀬川昌也先生が目指されたこと
野村 芳子
■今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
老化のメカニズム
石神 昭人
甲状腺機能の老化と甲状腺機能低下症
志村 浩己
副甲状腺機能および代謝性骨疾患と老化
竹内 靖博
心臓の老化と心不全
上村 史朗
胃の老化と慢性胃炎
赤松 泰次
腎臓の老化とCKD
佐藤 稔
老化と非アルコール性脂肪肝炎
荒生 祥尚、他
■今月の特集2 感染症サーベイランスの実際
厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)事業
検査部門の概要
筒井 敦子、他
日本環境感染学会JHAIS委員会が行うサーベイランス事業
藤田 烈
三学会(日本化学療法学会・日本感染症学会・日本臨床微生物学会)
合同による抗菌薬感受性サーベイランス事業
10年間の歩み
渡辺 彰
国公立大学附属病院感染対策協議会が行う感染症サーベイランス事業
高倉 俊二
感染症法によるサーベイランス事業
大石 和徳
地域で取り組むサーベイランス事業
八木 哲也
●今月の表紙
Langerhans島はなぜ膵臓内にあるの?(腺房)
島田 達生
●元外科医のつぶやき・8
前立腺生検を受けて
中川 国利
●検査説明Q&A・8
左房に流入する4本の肺静脈は、心エコーではどこに
描出されるのでしょうか?
種村 正
●研究
脳波上3Hz棘徐波複合が出現したときの心電図R-R間隔変化
意識障害の客観的指標への取り組み
横田 進、他
●遺伝医療ってなに?・8
米国の学会で感じたこと
櫻井 晃洋
序文ー確立されたスタチン治療時代の残存リスクとは
宮内 克己
LDLの質ーsmall dense LDL、酸化LDL、MDA-LDL
木庭 新治・他
残存リスクとして見直されるHDL-Cの質
荒川 純子・他
TGとレムナントリポ蛋白は残余リスクになりうるか?
山下 静也
炎症を標的とした介入のあり方
島田 和典・他
腸管免疫・腸内細菌の治療介入による動脈硬化性疾患予防の展望
笠原 和之・他
リゾリン脂質と動脈硬化
-虚血性心疾患予防への新たなアプローチとしての可能性
蔵野 信・他
新規バイオマーカーとしての期待 LR11-冠動脈疾患を中心に
荻田 学・他
スタチン投与後の残存リスクに対するEPA製剤の可能性と今後の問題
井上 晃男
高尿酸血症は残存リスクになりうるか
桑原 政成
残存リスク改善のための糖尿病患者に対するアプローチ
羽田 裕亮・他
●巻頭言
HFpEFについての雑感
大手 信之
●綜説
Transcatheter Aortic Valve Implantation
-Current Status and Future Perspectives-
林田 健太郎
●Bedside Teaching
気管支バルブ留置による重症COPD治療の現状と今後の展望
宮澤 輝臣・他
●Current Opinion
肺真菌感染症の診断と治療
亀井 克彦・他
心臓サルコイドーシスの診断
寺崎 文生
医療情報を活用した地域医療連携システム構築の現状と課題
藤森 研司
がん登録の整備とがん診療情報の利活用
西本 寛
滋賀県における全県下脳卒中登録の構築と今後の課題
高嶋 直敬・三浦 克之・
喜多 義邦・野崎 和彦
レセプトデータを利活用したデータヘルス事業の現状と課題
岡本 悦司
母子保健・医療情報の利活用の現状と展望
山縣 然太朗
東京都における健康危機に備えた感染症関連情報の活用
渡瀬 博俊
日本における医療ビッグデータの利活用の現状と課題
山本 隆一
イギリスにおける医療情報の活用の課題と展望
堀 真奈美
■視点
アルコール対策におけるリーダーシップー世界、日本、そして地方における動向
神田 秀幸
●寄稿
高齢者就労に関する先行研究 その2
-高齢者就労支援のあり方の検討
南 潮・藤原 佳典
●リレー連載・列島ランナー・78
「たば風」の町から
原田 智史
●基礎から学ぶ楽しい保健統計・12
オッズ比
中村 好一
●[講座]子どもを取り巻く環境と健康・7
喫煙、受動喫煙による児への影響ー遺伝的ハイリスク群を含む
佐々木 成子・小林 澄貴・岸 玲子
●予防と臨床のはざまで・137
第31回国際産業衛生学会参加ダイジェスト(1)
重要性増す職域ヘルスプロモーション
福田 洋
●映画の時間
あの日のように抱きしめて
桜山 豊夫
●学会原著
造血器悪性疾患に合併した眼底病変に対する包括的感染症PCRの有用性
尾碕 憲子・他
涙管チューブ留置術を施行した涙嚢炎症例の経過
五嶋 摩理・他
眼窩蜂窩織炎が疑われた眼球癆に発症した低分化癌の1例
坂本 晋一・他
重症未熟児網膜症に対する網膜光凝固術単独療法と
抗VEGF併用療法の成績
水澤 裕太郎・他
エルロチニブ塩酸塩(タルセバ®)内服中にみられた角膜潰瘍
浜野 茂樹・他
妊娠後のインスリン強化療法により糖尿病網膜症が発症増悪したが
予後良好であった1症例
森 秀夫・他
Laser in situ keratomileusis術後の裂孔原性網膜剥離の検討
都筑 茜・他
Unilateral acute idiopathic maculopathyの1例
薫 一帆・他
心病変を合併し、多発する脈絡膜肉芽腫がみられた
サルコイドーシスの1例
脇屋 匡樹・他
栃木県内で経験した東洋眼虫症の1例
武村 千紘・他
胸腺腫に伴う悪性腫瘍随伴網膜症の1例
小林 奈美江・他
視力障害と嚥下障害を併発した肥厚性硬膜炎の1例
徳永 義郎・他
モノビジョン矯正でソフトコンタクトレンズの使用度数が漸減し
眼精疲労が改善した3症例
有賀 義之・他
他覚的屈折度(等価球面度数)を40年以上追えた180眼の屈折度の変化
河鍋 楠美
視神経乳頭腫脹を契機として発見された肺腺癌の1例
金井 友範・他
オフィスワーカーの自発性瞬目の日内変動についての検討
山中 行人・他
●今月の話題
スマートフォンを用いた前眼部および眼底撮影
周藤 真・他
●知っておきたい小児眼科の最新知識
小児の心因性視力障害の診断、治療
村木 早苗
●目指せ!眼の形成外科エキスパート
挙筋腱膜フラップを用いた切開式重瞼術
-陥凹のない自然な重瞼を目指して
岩山 隆憲・他
●臨床報告
非感染性角膜穿孔に対する多層羊膜移植術の有効性
林 李恵
鈍的外傷後に生じた中心性漿液性脈絡網膜症様の
漿液性網膜剥離を伴う脈絡膜破裂
庭田 有理・他
●今月の表紙
今井 大輔・他
●やさしい目で きびしい目で
ビッセン 宮島 弘子
■特集 内科プライマリケアのための 消化器診療 Update
上野 文昭
■座談会
消化器診療の賢い選択 〜Choosing Wisely in Gastroenterology〜
上野 文昭・徳田 安春・小林 健二
■食道・胃・十二指腸疾患
胃食道逆流症(GERD)
春間 賢・眞部 紀明・末廣 満彦
急性胃炎・急性胃粘膜病変
洲崎 文男
消化性潰瘍
梅垣 英次・東 健
H. pylori 感染症
佐藤 祐一
機能性ディスペプシア
山脇 博士・二神 生爾・岩切 勝彦
上部消化管出血(静脈瘤以外)
出口 隆造・白石 光一・峯 徹哉
上部消化管出血(静脈瘤性出血)
今枝 博之
胃がん
船越 信介・酒井 元
■小腸・大腸疾患
急性下痢症
小林 健二
慢性便秘症
加藤 順
過敏性腸症候群
千葉 俊美
潰瘍性大腸炎
小林 拓・中野 雅・日比 紀文
Crohn病
長堀 正和
大腸憩室症
水城 啓・永田 博司
薬剤性小腸傷害
金子 剛・溝上 裕士
急性虫垂炎
吉田 篤史・森實 敏夫・上野 文昭
大腸がん
荒川 敬一・川合 一茂・渡邉 聡明
■肝疾患
急性ウイルス肝炎
柴田 実
B型慢性肝炎
山田 典栄・四柳 宏
慢性C型肝炎
平石 哲也・奥瀬 千晃
自己免疫性肝炎
海老沼 浩利
アルコール性肝障害
森實 敏夫
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
本多 靖・今城 健人・斉藤 聡・中島 淳
非代償性肝硬変
奥脇 裕介・渋谷 明隆
肝細胞癌
平野 克治・市田 隆文
■胆・膵疾患
胆石症・急性胆嚢炎
大屋 敏秀・田妻 進
急性胆管炎
松浦 弘尚・乾 和郎・片野 義明・三好 広尚・山本 智支
急性膵炎
宮田 直輝・朴沢 重成
慢性膵炎
川口 義明
膵胆道がん
宮川 宏之・平山 敦・岡村 圭也
■[特別寄稿]海外の医師が見た日本の消化器診療
Some Reflections on Japanese Gastroenterology Practice
日本の消化器診療に対する一考察
Gabriel Symonds/上野 文昭(訳)
Gastroenterology:Are we physicians or ・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
■病気のはなし
膵臓癌
中井 陽介・伊佐山 浩通・小池 和彦
■技術講座
病理◆シリーズ 検査技師に求められる感染防御対策・1
感染症例の病理解剖:基礎と実践
山下 和也・三枝 信・村雲 芳樹
採血◆シリーズ 最新の採血方法・3
真空採血・注射器採血、採血管の選択と順番
土屋 直道・松尾 収二
輸血
吸着解離法ーABO亜型検出のために
矢部 隆一
一般
尿路感染症疑い患者における尿試験紙法の見方と考え方ー細菌反応が陽性のとき
大沼 健一郎
病理◆step up編
免疫染色におけるメラニン色素脱色法の改良
百瀬 正信・太田 浩良・羽山 正義
■トピックス
世界初のケーブルレスプローブを用いた超音波診断装置
斎藤 雅博
■過去問deセルフチェック!
骨代謝・ホルモン
解答と解説
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(3)
高安動脈炎(Takayasu's arteritis)
長瀬 雅彦
■臨床医からの質問に答える
貯血式自己血輸血を行う場合の注意点について教えてください
鷹野 寿代
■読者質問箱
大腸癌のコンパニオン診断の現状を教えてください
谷口 浩也
■教科書には書いていない採血のコツ(7)
手背採血のための効果的トレーニング法:“伸展輪ゴム刺し訓練”
杤尾 人司
■ワンポイントアドバイス
ポータブル脳波をきれいにとるためには
田中 理
■オピニオン
感染症危機管理に関する地域ネットワークの必要性
谷川 太一朗・西藤 岳彦
■臨床検査のピットフォール
尿検査のピットフォール
強度着色尿における対応
沖 英彦
■やなさん。[10]
修行三昧
柳田 絵美衣
■今月の表紙
クロストリジウム・ディフィシル感染症
佐々木 雅一・舘田 一博
■ラボクイズ
輸血検査
米岡 麻記
9月号の解答と解説
鈴木 芳武
■症例報告
ステロイドとロキシスロマイシンを併用した好中球性皮膚症の1例
安見 真希・他
サイトメガロウイルス食道炎を併発した高齢の落葉状天疱瘡の1例
福島 彩乃・他
治療に難渋した抗BP180型粘膜類天疱瘡の1例
小野寺 信江・他
腹痛を契機に発見された骨髄性プロトポルフィリン症の1例
浅見 友梨・他
ポリープ状(桑の実状)基底細胞癌の1例
齋藤 京
中年期の女性外陰部に生じたaggressive angiomyxoma の1例
西盛 信幸・他
皮膚原発Ewing 肉腫/primitive neuroectodermal tumor の1例
岩間 英明・他
同種骨髄移植を施行したSézary 症候群の1例
南 志乃・他
縦隔炎を併発した右坐骨褥瘡部のガス壊疽の1例
吉賀 哲郎・他
皮膚リンパ管型Mycobacterium marinum 感染症の1例
八木 夏希・他
Mycobacterium haemophilum による皮膚非結核性抗酸菌症の1例
大橋 理加・他
形質細胞性包皮炎の1例
西本 周平・他
■臨床統計
当院で経験したマムシ咬傷34例の臨床的検討
井上 久仁子・他
フットケア外来を受診した患者における
糖尿病性足潰瘍の予防に関わる因子の検討
飯田 秀之・他
●マイオピニオン
IgA天疱瘡は妥当な病名か?-Then and now
西川 武二・他
●Clinical Exercise (98)
山元 修
■今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
A型肝炎の現状
石井 孝司
B型肝炎の現状
松居 剛志、他
C型肝炎の現状
鈴木 文孝
E型肝炎の現状
長嶋 茂雄、他
肝障害をきたす肝炎ウイルス以外の感染症
田中 篤
■今月の特集2 腹部超音波を極める
肝臓の超音波検査を極める
小山 里香子、他
胆道系の超音波検査を極める
藤本 武利
膵臓の超音波検査を極める
膵超音波スクリーニング検査のポイントと描出のコツ
特に膵尾部の描出法
水口 義昭、他
腎臓・尿路系の超音波検査を極める
皆川 倫範、他
小骨盤腔臓器の超音波検査を極める
鶴岡 尚志
消化管の超音波検査を極める
畠 二郎、他
●今月の表紙
あっ!赤血球が網に引っ掛かっている(血栓)
島田 達生
●元外科医のつぶやき・11
手術直前の心境
中川 国利
●検査レポート作成指南・3
Holter心電図検査編
山田 辰一
●検査説明Q&A・11
レセプトではじかれる検査項目の組み合わせや依頼回数を教えてください[1]
生化学検査編
堀田 多恵子
●遺伝医療ってなに?・11
生きる知恵としての「遺伝」
櫻井 晃洋
■病気のはなし
糖尿病
川野 義長・目黒 周
■技術講座
生理◆
ホルター心電図による期外収縮の解析
立田 顕久
血液・一般◆シリーズ 検査技師に求められる感染防御対策・4
検体検査室における感染防御対策
曽根 伸治
病理◆細胞診で有用な特殊染色法と染色原理
過ヨウ素酸シッフ染色・アルシアンブルー染色について
山田 寛
微生物◆step up編
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の発症メカニズムと検査
阿戸 学・池辺 忠義
■フォーカス[新連載]
新しい糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬)の登場と尿検査
加藤 光敏・加藤 則子
■過去問deセルフチェック!
腫瘍免疫と腫瘍マーカー
解答と解説
■教科書には書いていない採血のコツ(10)
“あっ、逆血がない!”穿刺失敗時の原因と対処法
杤尾 人司
■疾患と検査値の推移
慢性骨髄性白血病
松村 到
■人の心に寄り添う医療人になる(1)
医療人としての感性を高める
〜「感じる」を「信じる」、そして「考える」〜ということ
山藤 賢
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(5)
高安動脈炎に合併した腎動脈下腹部大動脈縮窄
船水 康陽
■オピニオン
癌診療に従事する臨床検査技師の役割
感情移入のすすめ
古田 耕
■ワンポイントアドバイス
便潜血化学法試薬の作製方法のポイント
山本 英俊・岡田 茂治
■臨床検査のピットフォール
室温放置検体の血算値に注意!
牧 俊哉
■読者質問箱
酸性ユリメジャータブレット添加による生化学検査への影響について教えてください
米山 正芳
■やなさん。[13]
やなさん。2周年の旅
柳田 絵美衣
■今月の表紙
慢性肺コクシジオイデス症
渡辺 哲
■ラボクイズ
一般検査
平田 基裕
2015年12月号の解答と解説
木崎 直人
■Laboratory Practice
[チーム医療] 注目される“病棟検査技師”の活躍
中根 生弥
■病気のはなし
前立腺癌
中島 耕一
■技術講座
生理◆シリーズ 検査技師に求められる感染防御対策・5
生理検査室における感染防御対策
長田 美智子・長田 誠
生理◆
デジタル脳波計の構造と活用法
所司 睦文
微生物◆step up編
放線菌検査の進め方
園部 一成
■フォーカス
虚血性心疾患における抗血小板療法とP2Y12受容体拮抗薬の特徴
石川 秀一・上妻 謙
細胞診自動スクリーニング支援装置の歴史と今後の展望
杉本 直美
■過去問deセルフチェック!
血球形態で一目瞭然
解答と解説
■疾患と検査値の推移
甲状腺中毒症・機能低下症
岩久 建志・吉村 弘・久岡 俊彦・伊藤 公一
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(6)
悪性心臓腫瘍
小山 寿子
■人の心に寄り添う医療人になる(2)
自分を信じる、仲間を信じる・1
佐々木 則夫・山藤 賢
■臨床医からの質問に答える
病理組織検体(パラフィンブロック)からアスベスト小体を証明できますか?
石田 匠
■ワンポイントアドバイス
酸化法を用いた尿試験紙法ビリルビン検査の偽陽性確認試験法のポイント
永野 勝稔・大野 明美
■臨床検査のピットフォール
造影剤投与後の臨床検査値の解釈に注意
熊倉 久夫
■やなさん。[14]
よく学び よく遊べ!
柳田 絵美衣
■オピニオン
わが国の婦人科検診受診率低迷を危惧する
渡部 享宏
■今月の表紙
糞線虫
赤尾 信明
■ラボクイズ
一般検査
角坂 照貴
1月号の解答と解説
平田 基裕
難治性呼吸器疾患の発症・成立には、広義の「炎症」が関与している。「炎症」は、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に惹起される免疫応答である。古くは、「炎症」は細菌感染・ウイルス感染時の生体反応を意味していた。しかし、近年の分子生物学的研究の進歩に伴い、間質性肺炎、COPD、気管支喘息のみならず、肺の悪性腫瘍にも、広義の「炎症」病態が関与していることが示されて来ている。「炎症」の成立には、外因のみならず、遺伝的素因も大きく関与している。本特集では、呼吸器疾患における慢性炎症を広い観点から認識して頂くことを目的としている。
▼本特集のねらい難治性呼吸器疾患の発症・成立には、広義の「炎症」が関与している。「炎症」は、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に惹起される免疫応答である。古くは、「炎症」は細菌感染・ウイルス感染時の生体反応を意味していた。しかし、近年の分子生物学的研究の進歩に伴い、間質性肺炎、COPD、気管支喘息のみならず、肺の悪性腫瘍にも、広義の「炎症」病態が関与していることが示されて来ている。「炎症」の成立には、外因のみならず、遺伝的素因も大きく関与している。本特集では、呼吸器疾患における慢性炎症を広い観点から認識して頂くことを目的としている。
感染免疫と炎症
石井 誠
アレルギー性気道炎症
中島 裕史
難治性気道疾患のフェノタイプ/エンドタイプ
檜澤 伸之
COPDにおける慢性炎症
玄山 宗到・他
薬剤性肺障害、特発性肺線維症急性増悪の遺伝的素因に関する検索
萩原 弘一
慢性炎症とfibrocyte
後東 久嗣・他
特発性肺線維症とサイトカイン
岡元 昌樹・他
特発性肺線維症とGWAS解析
石井 健男
特発性肺線維症に対する薬物治療
小田 桂士・他
●巻頭言
抗酸菌が私にくれる“不思議”と“なぜ?”
長谷川 直樹
●症例で学ぶ非結核性抗酸菌症
肺MAC症の治療について(1)
朝倉 崇徳・他
●綜説
メカノメディスン
成瀬 恵治
●Bedside Teaching
肺静脈閉塞症(PVOD)/肺毛細血管腫症(PCH)
小川 愛子
●Current Opinion
肺癌薬物療法の進歩と支持療法
長井 良昭・他
●症例
急性下肢静脈血栓症に対してエドキサバントシル酸塩水和物を用いて
急性期外来単剤内服療法を施行した4・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
■I 膵ランゲルハンス島の病理学
1型糖尿病の病理
今川 彰久・米田 祥
2型糖尿病の膵島病理 -β細胞は本当に死ぬのか?
水上 浩哉
■II 合併症・併発症の病理学
糖尿病網膜症の病理学
中尾 新太郎・吉田 茂生・石橋 達朗
目で見る糖尿病性腎症 -腎組織所見はこんなに激しい
守屋 達美・松原 まどか
見てわかる糖尿病神経障害
杉本 一博
動脈硬化の病理学 -糖尿病の大血管病変をミクロで見ると
中嶋 絢子・植田 初江
糖尿病患者にみられる骨疾患の病理学的特徴
澤井 高志・井上 尚美
歯周炎の病理学
宮内 睦美・高田 隆
■III 特別寄稿
うたかたの記2012 医学生ランゲルハンスの膵島発見を巡って
八木橋 操六
●Perspective 展望
患者に理解されるインパクトある説明ー技術と工夫
赤井 裕輝
●こんな時どうする!? 糖尿病患者によくみられる皮膚症状
脂漏性湿疹
清 佳浩
●総合診療医直伝! 糖尿病患者の救急外来診療ABC その3
意識障害+呼吸促迫+アステリキシスで救急搬送された70代男性
徳田 安春
●専門医に訊くCommon Disease 最新の知識
Helicobacter pylori 感染症
徳永 健吾・田中 昭文・高橋 信一
●海外文献紹介
高齢糖尿病患者において、高血圧・糖尿病治療の脱強化が行われている割合
栗田 守敏・中神 朋子
●糖尿病診療トレーニング問題集
内科医レベル
宮里 舞・和栗 雅子
人間の脳の一部を実験室で育てて働きを調べたり,
脳を透明化させて神経の配線を探ったりする脳科学の
新しいアプローチが注目されています。
3月号の巻頭特集で詳しく紹介します。
太陽系形成をめぐる最新研究などの記事も
読み応えがあります。
【目次】
特集:脳を作る 脳を見る
実験室で誕生 脳オルガノイド
透明化で見えた脳回路 CLARITY法の衝撃
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SCIENTIFIC AMERICANが選ぶ
10大イノベーション
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドラマチックだった太陽系形成
新発見! 文化が促すシャチの種分化
「ノー」と言えるロボット
核融合ベンチャーの勝算
枯葉剤エージェントオレンジの霧
海底顕微鏡が明かす世界
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フロントランナー挑む
「世界」を理解するため人工知能をつくる 松尾豊(東京大学)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
主要記事の「ダイジェスト」
→目次の前に掲載しています。
ここを読めば主要記事の概要が手短かにわかります。
各記事の冒頭に掲載している囲み「KEY CONCEPTS」も合わせてご覧いただくと,
さらに記事のポイントが把握できるようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイエンス考古学
クジラを食べる/磁石の進歩/空飛ぶ車/働く女性/鉄道と水運
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
NEWS SCAN
世界初,反水素原子を分光観測/血液がん治療に新手法の可能性/
日比谷高で数学の産業応用講義/サルが作った石器/視覚を備えた植物/
アザラシの時間感覚/緑化屋上,もう1つの効用/増える性感染症/
風力タービンを雷から守る/ミニ衛星2つで宇宙望遠鏡/隠された副作用/
ニュース・クリップ/蚊で蚊を退治
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
From nature ダイジェスト
南極海に巨大な海洋保護区
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
砂漠の駝鳥 当世かがく考
沖縄科技大学院大 これから進む道は
nippon天文遺産
65cm屈折望遠鏡と大赤道儀室(上)
グラフィック・サイエンス
増える国内避難民
ヘルス・トピックス
鎌状赤血球症に驚きの治療法
ANTI GRAVITY
難局で頼りになるデータ
パズルの国のアリス
続・モグラ大学の卒業試験
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ブックレビュー
『人工知能が変える仕事の未来』井上 亨
『地球の歴史』小出良幸
連載 森山和道の読書日記
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Information
次号予告
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今月の科学英語脳科学
10大イノベーション
●月刊「臨床栄養」好評連載の別冊化(CASE No.1〜No.24)に続き,後半部「CASE No.25〜No.48」も第2弾として別冊化!
●日本リハビリテーション栄養学会では,リハ栄養を開拓するリーダーとなる管理栄養士を全国で48人以上育成することを目的としたプロジェクトとして「NST48」を提唱.
●本書は,「NST48」の企画として,症例報告の質の改善のための「CARE(CAse REport)」ガイドラインに基づいて執筆された症例報告集.リハ栄養の実践や症例報告の書き方の学びに最適の一冊!
CASE No.25 リハビリテーション栄養介入により骨格筋量と日常生活活動が改善した重症頭部外傷患者:症例報告
CASE No.26 リハビリテーション栄養管理により炎症反応高値でも機能改善したサルコペニアを有する慢性閉塞性肺疾患患者:症例報告
CASE No.27 リハビリテーション栄養サポートにより3カ月で10kgの体重増加と身体機能改善を認めたパーキンソン病患者:症例報告
CASE No.28 るい痩をともなう脳出血および糖尿病の高齢患者に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.29 急性間質性肺炎をきたした骨髄異形成症候群(5q-症候群)に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.30 集中治療後症候群を認めた有毛細胞白血病患者に対するリハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.31 サルコペニアを認める血管性認知症に対する長期リハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.32 慢性膵炎を併発した脳梗塞患者の回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.33 長期リハビリテーション栄養アプローチを行い体重減量とADL改善を認めた脳梗塞後片麻痺入居者:症例報告
CASE No.34 慢性閉塞性肺疾患を有する肺癌術後の大腿骨近位部骨折患者に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.35 大腸癌術後に大腿骨頸部骨折を受傷した超高齢低栄養患者へのリハビリテーション栄養アプローチ:症例報告
CASE No.36 感染性心内膜炎術後にサルコペニア・悪液質を認めた心不全患者に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.37 運動完全麻痺の頸髄損傷患者に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.38 慢性心不全増悪期にサルコペニアを呈した入院高齢患者に対するリハビリテーション栄養アプローチ:症例報告
CASE No.39 腰椎圧迫骨折と心臓悪液質の長期ケア入所高齢者に対するリハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.40 糖尿病と低栄養を合併した脳梗塞患者へのリハビリテーション栄養チームアプローチ:症例報告
CASE No.41 中枢神経系原発悪性リンパ腫患者に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.42 サルコペニアと低栄養を合併した大腿骨転子部骨折に対する介護老人保健施設でのリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.43 急性呼吸窮迫症候群を発症した血液維持透析症例に対するリハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.44 人工膝関節全置換術後に発症した深部感染症に対するリハビリテーション栄養ケアプロセス:症例報告
CASE No.45 陳旧性脳梗塞による左片麻痺に左大腿切断を合併した患者に対するリハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.46 低栄養とサルコペニアを合併した廃用症候群患者に対する通所でのリハビリテーション栄養アプローチ:症例報告
CASE No.47 胸部大動脈瘤術後ステントグラフト感染による食道縦隔瘻患者のリハビリテーション栄養管理:症例報告
CASE No.48 サルコペニアと多発褥瘡を有する慢性閉塞性肺疾患症例に対するリハビリテーション栄養管理:症例報告
座談会:症例報告執筆のすすめー症例報告の執筆・査読・サポートから学んだこと
・日本アレルギー学会(JSA)では、2022年8月末に世界アレルギー機構(WAO)の「アナフィラキシーガイダンス2020」をベースに、アナフィラキシーガイドラインを8年ぶりに改訂した。
・診断基準が3つから2つに簡素化され、アレルゲンの曝露や曝露が疑われる場合には、単独の呼吸器症状(気管支攣縮・喉頭症状)でもアドレナリンの筋肉注射を躊躇わないでより積極的に行っていく方針が示された。
・本特集では、原因別のアナフィラキシーの詳細、場面別(学校、周術期)などに関して第一人者の先生方に執筆していただく。アナフィラキシーのへの対応が改善することを期待したい。
■アナフィラキシーup to date 2024
・はじめに
・「アナフィラキシーガイドライン2022」のポイント
〔key word〕アナフィラキシー、ガイドライン、アドレナリン自己注射薬
・アナフィラキシーの疫学
〔key word〕アナフィラキシー、医薬品、疫学、昆虫毒、食物
・食物によるアナフィラキシー
〔key word〕食物、アナフィラキシー、IgE
・学校におけるアナフィラキシー対応
〔key word〕エピペン®、学校、食物アレルギー
・昆虫刺傷とアナフィラキシー
〔key word〕昆虫刺傷、ハチ毒、アナフィラキシー、携帯型アドレナリン自己注射製剤(エピペン®)、アレルゲン免疫療法
・薬物によるアナフィラキシー
〔key word〕アナフィラキシー、IgE、IgE非介在性、MRGPRX2
・周術期のアナフィラキシー
〔key word〕筋弛緩薬、抗菌薬、トリプターゼ、ヒスタミン、好塩基球活性化試験(BAT)
●TOPICS 麻酔科学
・レミマゾラムーーわが国からのエビデンス
●TOPICS 癌・腫瘍学
・横紋筋肉腫の悪性度を決定する分子メカニズム
●連載 臨床医のための微生物学講座(6)
・侵襲性B群溶血性連鎖球菌感染症ーー高齢者〜新生児/乳児〜基礎疾患保有者における疾患のひとつとして
〔key word〕B群溶血性連鎖球菌(GBS)、侵襲性感染症、高齢者、新生児/乳児、基礎疾患保有者
●連載 緩和医療のアップデート
・はじめに
●連載 緩和医療のアップデート(1)
・在宅における緩和ケア
〔key word〕在宅医療、地域緩和ケア、呼吸困難、疼痛、カヘキシー
●FORUM 世界の食生活(15)
・食べるために生きる?--フランスにおける美食と健康の哲学
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(7)
・脳死2
●FORUM 数理で理解する発がん(9)
・ランダムウォーク
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国でアルツハイマー病(Alzheimer’s disease:AD )に代表される認知症を患われる方の数は数百万名にのぼり、社会損失は年間十数兆円に達し、われわれ国民の社会生活、経済活動にも重大な影響を及ぼしはじめている。
・2023年に日米で薬事承認されたレカネマブはADの進行を抑える効果がある。投与適否の診断には、 PETスキャン、副作用管理と安全使用にはMRIが重要であり。これらと血液バイオマーカー診断の組み合わせにより、認知症の超早期段階での治療が期待される。
・ADの治療薬が国民に行き渡るには、認知症疾患医療センターの充実をはじめとする医療の均てん化に加えて、 “認知症専門医”の充実は焦眉の急である。本特集では、 ADをはじめとする認知症に関する最先端の知見を、各分野のエキスパートの先生方に解説いただく。
■第1土曜特集 自然リンパ球の生理と病理
・はじめに
・ILCの分化ーーその起源と運命決定制御
〔key word〕自然リンパ球(ILCs)前駆細胞、運命決定、転写因子、IL-7、Notchシグナル、ILC-poiesis
・組織特異的なILCの多様性
〔key word〕組織特異性、自然リンパ球(ILC)、多様性、ILC局在
・1型自然リンパ球の多様性と生体内微小環境
〔key word〕ナチュラルキラー(NK)細胞、1型自然リンパ球(ILC1)、分化、多様性、微小環境
・ILC2と循環器疾患
〔key word〕インターロイキンー33(IL-33)、好酸球、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、肺動脈性肺高血圧症(PAH)
・微小環境変化を敏感に感知するILC2--脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質によるILC2の機能制御
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、脂質メディエーター、ホルモン、神経伝達物質
・ILC2の抑制機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、可塑性、抑制機構
・ILC2と疲弊
〔key word〕疲弊様ILC2、活性化による細胞死、慢性アレルギー炎症
・ILC2によるアレルギー性疾患の発症機構
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、上皮バリア、インターロイキンー33(IL-33)
・ILC2と寄生虫感染
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、寄生虫、原虫、蠕虫、免疫、サイトカイン、2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)
・ILC2と肥満
〔key word〕自然リンパ球(ILC)、2型自然リンパ球(ILC2)、肥満、脂肪組織、腸管
・気管支喘息におけるILC2の役割
〔key word〕気管支喘息、2型炎症、フェノタイプ、エンドタイプ、ステロイド抵抗性
・治療標的としてのILC2の可能性
〔key word〕2型自然リンパ球(ILC2)、ILC2標的治療、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
・感染防御に働き恒常性維持に重要な自然リンパ球
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、粘膜バリア、細菌叢、自然リンパ球(ILC)、感染防御
・ILC3による腸管上皮細胞のフコシル化誘導
〔key word〕3型自然リンパ球(ILC3)、フコシル化、腸管神経系(ENS)
・ILC3と代謝性疾患
〔key word〕腸管免疫、慢性炎症、インスリン抵抗性
・消化管ILCと消化器疾患
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、自然リンパ球(ILC)、寄生虫、IL-22、神経免疫連関
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患(IBD)は日本における患者数増加が著しく、これを専門としない消化器医も診療する機会が増え、診断・治療について、よく理解しなくてはならない疾患となっている。
・本特集では、IBDのトップランナーの先生に執筆をお願いした。現在および将来のIBD診断や治療を俯瞰して理解できるようになり、難治例については適切なタイミングで専門施設へ紹介されるようになることを期待したい。
・すべてのIBD患者に適切な診断、疾患活動性評価、および積極的で適切な治療選択が行われ、予後が改善されることに、本特集が寄与することを期待したい。
■ 炎症性腸疾患 -診療と研究の最新情報
・はじめに
・腸内細菌と粘膜免疫から見た炎症性腸疾患の病態
〔key word〕腸内細菌、Th17、制御性T細胞(Treg)
・炎症性腸疾患における新規薬剤の使い分け
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、抗TNF-α抗体製剤、抗接着分子抗体製剤、抗IL-12/23 p40抗体製剤、JAK阻害薬
・炎症性腸疾患における画像検査の疾患活動性評価とTreat-To-Targetの意義
〔key word〕炎症性腸疾患、大腸内視鏡検査、Treat-To-Target(T2T)
・炎症性腸疾患におけるバイオマーカーによる疾患活動性評価とTreat-To-Targetにおける役割
〔key word〕バイオマーカー、粘膜治癒、Treat-to-Target(T2T)、Leucine-rich alpha 2 glycoprotein(LRG)
・スペシャルシチュエーション(高齢IBD患者、妊娠)における課題
〔key word〕高齢者、妊娠前教育、日和見感染、胎児毒性、悪性腫瘍、胎児毒性
・炎症性腸疾患におけるレジストリ研究ーー明らかになる臨床課題
〔key word〕レジストリ、コホート、QOL、患者報告型アウトカム
・再生医療研究から生まれる将来の新規非薬物治療
〔key word〕粘膜治癒、腸管上皮幹細胞、再生医療
●TOPICS
循環器内科学
・プロテインキナーゼNが関与する心不全の新規メカニズム
輸血学
・東京オリンピック・パラリンピックに向けた輸血の新興・再興感染症対策ーー新型コロナウイルスの影響は?
神経精神医学
・腸内細菌と脳機能、ビフィズス菌による認知機能改善作用の可能性
●連載
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・22.免疫疾患とゲノム医科学
〔key word〕自己免疫疾患、遺伝因子、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、ヒト免疫学、ゲノム機能学
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・18.生物に学ぶ水中防汚技術
〔key word〕高分子電解質、ポリマーブラシ、親水性、防汚性、生物汚損
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・99.プラトンの『テアイテトス』、あるいは「真に知る」ということ
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・15.童謡詩人 金子みすゞ--心の軌跡
●速報
・全国国民健康保険診療施設協議会会員病院施設職員における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染状況把握のための血清疫学調査
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
今や治療可能な感染症となったAIDSの診療、
HIV感染予防の新たな展開と、社会のあり方を解説!
●HIV発見から40年が経過し、急速な発展を遂げた多剤併用療法はHIV/AIDSの臨床病態を大きく正の方向に変え、HIV/AIDSに対する人類の戦いは少なくとも初期的な勝利を収めたといってよい。
●予防内服による新規感染者の減少もみられるが、薬剤耐性HIVの出現、“薬害AIDS”患者の高齢化、 COVID-19による経済の混乱と停滞からHIV/AIDS対策資金は世界中で縮小するなどの新たな課題も出現している。
●巻頭にはHIV/AIDSの研究と診療の歴史、女性や感染児についての課題、NGO/NPOのあり方について討議した座談会や、HIV/AIDSに関する画像資料を収載した。
【目次】
巻頭カラー
座談会『HIV/AIDS診療の過去・現在・未来─医学はどう戦ったか、教訓と残された課題』
データで見るHIV感染症とAIDS
HIV/AIDSとその治療の新展開
1.HIV感染症の治療の原則とその進展
2.薬剤耐性HIVの現状と課題
3.HIV/AIDSの日和見感染症・AIDS非指標悪性腫瘍
4.HIV/AIDSと性感染症─代表的な性感染症に対する治療を中心に
5.HIVとウイルス性肝炎─A型肝炎・B型肝炎
6.HIV/HCV重複感染と肝移植
7.HIV母子感染対策
8.女性・妊婦・小児・高齢者のHIV/AIDS診療
9.HIV感染者におけるCOVID-19─予後と診断・治療時の注意点
10.2剤レジメンと長時間作用型治療薬
11.HIV感染症とsexual health─細菌性性感染症からヒトパピローマウイルスワクチンまで
12.臨床開発のパイプラインにある新規化合物
13.HIV/AIDSの“治癒”を求めて
HIV感染予防の新展開
14.HIV曝露前予防内服(PrEP)の新たな展開
15.HIV/AIDSに対する中和抗体とワクチン開発の今
16.HIV検査システムの構築と拡充・郵送検査
HIV/AIDSと市民社会
17.HIV/AIDSへの対応─世界の現況
18.エイズと報道─危機の時代の伴走者として
19.HIV/AIDSの予防とケアに係るNGOのあり方
特別寄稿
20.Cold Spring Harbor Laboratory Symposium Fifty Years of Reverse Transcriptase:逆転写酵素50年の歴史