主人公は17歳のアレックス。ボローニャに住み、同世代の友人たちとロックにのめり込み、初めて真剣な恋をする。彼女の名はアイーディ。あと半年足らずでアメリカに留学してしまう。深まってゆくふたりの関係は、同時に別れの時を目前にして足踏みする-大人たちの欺瞞への反発、社会規範への抵抗。イタリアで旋風を巻き起こした若手作家のデヴュー作。
大江健三郎から吉本ばななまで、名著・話題作に迫った“文学を気軽に聴く”エッセー。10作品の一番面白い部分をディスクジョッキー風に紹介。
愛としあわせのひとつぶをどうぞ、バレンタイン・チョコレートブック。
ブーヘンヴァルト収容所の日曜日ーそれは恩寵ともいうべき、特別な日だった。日曜日だけは、午後の点呼が終わったあと仲間たちと文学や哲学を語り、詩を朗誦することができ、ブーヘンヴァルトの雪も美しく見えた。著者のセンプルンは、スペインの元文化大臣。パリに亡命していた十七歳のとき、ナチスドイツへのレジスタンスに参加。十九歳だった一九四三年にゲシュタポに捕えられ、ワイマール近郊のブーヘンヴァルト収容所に二年間拘禁された。同収容所には、ロシア兵はじめ外国人や政治犯が多く収容されていた。そこでの「死の記憶との闘い」から生まれたのが、本書である。フェミナ・ヴァカレスコ賞受賞。
住宅を手がけて30年の建築家だから言える、間取りから家相まで、自分らしく心地よい住まいにするためのノウハウあれこれ。生き方が住まいを決める。
この本は趣味の“にょきにょき”ガイドブックです。何かを育てる喜びをテーマとしています。
少女とミュウはあんりワールドに住んでいる。そこは、時や風がモデラートで流れています。牧歌ファンタジー、遠藤あんりの描き下ろし初作品集。
45人の名カウンセラーが語る。目次を読むだけでもこころが元気になる本。
T・S・エリオット、パウル・ツェラン、西脇順三郎など20世紀を代表する詩人たちの創作の秘密を、お酒のグラス片手に語りおろす快談書。