港町の仲よしグループ7人が、ハカリ島探検にやって来ました。昔、金がとれたというこの島で、どんなことに出会うのでしょう。ワクワクドキドキのハカリ島探検の始まりです。小学校中学年〜高学年向き。
有名作家・梶井舜が、共同制作者として十数年、関係をもってきた愛人の津島七緒を包丁で刺殺し、翌朝、夫を探しに行った梶井の妻に発見された。現場は七緒のマンションの一室。妻の通報で駆けつけた警察官に、梶井は素直に犯行を認め逮捕されたが…。『死亡推定時刻』の川井弁護士が直面する愛の相剋劇。多くの刑事事件を扱ってきた著者だからこそ、描き得る迫真のリーガル・サスペンス「長編書き下ろし」。
「意義ある日曜日」にしようと、海外へ飛び続けるシルバーの男たち。作家・城山三郎とNHK取材班は、彼らを追って、アジアに旅した。
ご存知、女流マンガ家ミヤコ先生と、アシスタントである妹のチョコ。ふたりは今日も〆切に追われています。担当編集者・山田は脚を骨折しました。姫は悪霊を背負い、山田のグラン・ババは老人性テレパシストとして時空を超えました。皆それぞれ多忙ながら幸福です。現実は、記号の連鎖を孕みながら、くもの巣に光る一粒の露の如きに、何色にも移ろいつつも輝いております。「処女少女マンガ家の念力」に続く待望の第2弾。この世に存在する最も平和な1冊です。すべての愛すべき登場人物に、そしてあなたに、神の祝福を。
ロマンの成立しがたい現代は、うるおいの乏しい時代である。この小説の主人公はそのような現実からはじき出された女である。彼女は魂の安息を求めて故郷へ帰って来た。しかし生きている以上、ひとは現実と手を切ることはできない。ひとりの女の過去と現実を通して、現代にふれてみたかった
結婚に破れたヴァイオリニストの百合は、ひとり故郷の北海道へ帰ってきた。ふと立寄った千歳の街で戦闘機の青年パイロットと出合う。彼の一途な熱情は、百合の揺れる心のひだにしのびこみ……。だが、百合にとって愛とは何だったのだろうか?さすらう女の愛と性の哀しみを抒情豊かな北国を舞台に描く長編。
私たち親子の歴史は、戦争をぬきに語ることはできません。戦争という特殊な時代背景のもとでは、人々は生きる姿勢を厳しく問われるものです。人間が好きで、広く世界の文化を愛し、芸術に親しんだもの静かな父は、一方で、工場のサボタージュを指揮する厳しいレジスタンス精神の持ち主でした。こうして一冊の本になるほど、父との思い出をたくさん持つことができたことを、私はとても幸せに思います。