ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。
谷村は、地方都市に強い地盤を持つ大物議員の私設秘書。暮らしは安泰だったが、議員が病に倒れて一変する。後継に指名されたのが議員の一人娘、自由奔放で世間知らずの有美なのだ。会見で差別発言をしたり、屋上で自殺をほのめかしたりする有美に振り回されて疲弊する谷村。それでも地盤は盤石、当選確実だがー。全く新たなポリティカルコメディ。
江戸時代の見方が変わる。知るほどに広がる好奇心、ちょっと知的な休日ライフ。
黒面の向こう側に現れた新世界。世界は救われ、封印都市は新たな街に生まれ変わろうとしていた。そしてアイも、新たな自分を見つけ始める。「アイ・アスティンは、始まりを見守るものでありたい…それがきっと『私』なんです」夢が果ててもなお、たくましく変わりゆくアイ。そんなアイを目の当たりにしたアリスはー。そんなとき、黒面からもう一人の少女が降り立つ。「私は世界を救うのよ」夢に生きる少年と少女の物語は、再び交わるのかー?
万年二等兵のブリュは、オールドミスで二十も年上の小間物屋ジュリアに見初められ、結婚する。一人で新婚旅行に行くはめになったり、店番をしながら時計の針の動きを追いかけたり、界隈の犬どもを垂れ流す糞の固さと色で識別しようとしたり、マイペースでどたばた続きの毎日。戦争が近づくとともに、ブリュ夫婦の身辺にも変化が起こり…。俗世ばなれした、とぼけた主人公が味わい深い、クノーらしさ溢れるドタバタ喜劇。
毎月第三日曜日に開催される「日曜倶楽部」。メンバーは二十六歳から三十八歳までの五人の女たちで、その全員が不倫中の独身。飲んで食べて本音を語る、訳ありの恋愛を続けていくための、ガス抜きの場だ。ある日、不倫歴十二年でクールな笙子が初めて本音を告白し、涙を零した…。様々な形の不倫模様がリアルで切なくも痛快な、連作恋愛小説。
古文書が語る、天下人の生々しい人間像。信長・光秀・秀吉・家康の書状を読む。書状から浮かぶ天下人の意外な性格、歴史の実像、合戦の舞台裏…。史料をひもとくと鮮やかに展開する、一味違う戦国史の世界。
とれたてショートストーリー、作家が語る時事問題、「しくじり美女」がゲストの恋愛鼎談、とびきりパーソナルな人生相談…石田衣良と真島マコトが同テーマで書くエッセイや、作家がすすめる必読本も!注目度No.1のメールマガジン「小説家と過ごす日曜日」より厳選収録した完全保存版。
TOKIOのリーダー、城島茂が綴る処女詩集、第1弾。Johnny’s web連載『ココロの日曜日』、待望の書籍化。今を生きる、すべての“がんばる人”へ。魂を癒す、あたたかく、熱く、優しい言葉たちー。
祭りでにぎわうアキバの街に新たな敵が侵入!今度の敵は人間!攻撃目標は“円卓会議”。
たったひとり、モディアノの語り手は、いつも真っ白な現実にむきあわなくてはならない。彼らはいったいどこへ消えたのか?誰が悪いと責めることもできず、主人公はその折の衝撃のぶりかえしに怯えつづける。「胸の疼き」は、空白のまえで立ち止まったときに立ちあがってくる既視感をまえにした、ほとんど身体的な反応だが、謎の解決は、愛した女性の肌のにおいだけを残して、全身をゆるがすこの既視感に屈して放置される。だからこそ、マルヌ河の瘴気を払い、ニースへむかうまえの夏の日々の、期待と不安が奇蹟的に等価となる頁を読み返すたびに、読者は、この逃避行を生き直すことになるのだ。そのとき感じる「胸の疼き」は、もはや主人公だけのものではなく、私たちにも与えられた厳しい試練となり、またこのうえない喜びとなるだろう。
こどもだけでも、大人と一緒でも、安全においしい料理が作れます。食事作りの準備からあと片づけ、実際の料理の仕方や調理器具の扱い方まで、一通りの知識が無理なく身につけられる構成。レシピは見開き2ページで完結。キッチンで本を広げながら料理できます。