フルオケをバックに贅沢な編成で、大正時代のデカダンス的な怪しさと美意識が混在する不思議な作品。アニメチックなチープさもありつつ、華燭の煌びやかさもあり、三文小説の真面目さもある。虚飾の別世界へとひと時誘われるのもいい。ハマると抜けなくなるだろう。★
メロディのメジャー感はデビュー当時から抜きん出るものがあるが、あまりに完成度が高すぎて逆にB級に聞こえてしまうのが難点。この2作目でもそのあたりの特徴は変わらずで、ハード・ロックばりの快楽を提供するサウンドも含めて隙のなさが歯がゆい。うーむ。
ウワサのバンドのデビュー・アルバム。ヒロト&マーシーの「今やりたいこと」をそのままパックした、ガッツな仕上がりになっている。コンピュータもサンプリングもブルハも知ったこっちゃねえ「オレらのロック」を貫き通そうとする意志がオトコらしい。
2002年夏に発売されて話題となったPC用ボーイズ・ラブ・ゲーム『学園ヘヴン』が、いよいよドラマCDになって登場! 全寮制の超エリート男子校に入学した少年を待つ、恋と笑いと涙とバトル。
99年から岐阜を拠点に活動している2MCのラップ・ユニット、風利銃恐竜(フーリガンダイナソウ)の2ndアルバム。タイトル通り、音の欠片を集めて構築されたサウンドと、ラフなラッピングが新鮮に響く。
ヴァイオリン、ビオラ、ピアノ、パーカッションが奏でる魅惑の世界を凝縮したアルバムだ。数々の賞を受賞した佐藤隆がアジアの旋律を甘く切なく歌い上げ、大人のための音楽を完成させた。