自然科学、神学、哲学等々、ヨーロッパ近代の〈知〉にあまたの素材を提供したパラケルスス。謎多きこのファウスト的人物の真姿を、原典主義に拠り照明する。
本書は、計算機科学の理論的な基盤である計算理論、オートマトン論や計算量理論の要点を素早く理解できる、理論計算機科学の入門書である。情報科学、情報工学、計算機科学関連の学部学生、大学院生の通年用テキスト、または計算理論とオートマトンに関する半年用テキストとして最適である。さらに、関連分野への橋渡しとして、研究者、技術者の参考書としても十分利用できる。
操体法で知られる著者の半世紀にわたる、論文随想のすべてを、1冊に収めた全文集。生体の基礎構造に働く運動系のメカニズムと生活の自然法則との相関を追求して健康と疾病の根源に迫る思索と体験のあとを体系的に収録。
時計に残された髪の毛の謎ー昭和初期のモダニズムあふるる自伝的要素のこい待望の書下し推理小説。
近代建築の専門家二人が、ペンとカメラを手に、日本全国、はてはアメリカまで訪ね歩く。建物と人間たちをめぐる、魅力に満ちた物語の数々。カラー写真満載。
従来あまり書かれることのなかった地図製作の技術とその科学に注目し、地図に凝縮された人間の世界観の拡大と〈知〉の進化を俯瞰する、ピュリッツアー賞受賞の科学ジャーナリストによる巨視的な地図の歴史。
品質工学の第5巻としての本書は、できるだけ分野の異なる多数の実施例を通して、応用上遭遇するそのようなケースバイケースの諸問題をできるだけ詳しく説明し、経済定数の決め方や技術上の定数の決め方を解説することを目的として書かれたものである。本書では品質評価の第一歩として必要な機能限界と機能しなかったときの損失から損失関数を求め、それを利用する方法を種々の具体例を通して説明している。
国の天然記念物である阿寒湖のマリモは、その完全な球状の美しさゆえに有名だが、その生態は、意外にも知られていない。各地に生育するマリモのうちで、なぜ阿寒湖のものだけが、あれほどなめらかな球形になるのか。マリモを人工的に球化させることはできるのか。できるとすれば、それは天然のマリモとどう異なるのか…。本書は、世界の湖沼にマリモの生態を尋ねながら、自然界でも珍しい球形化の秘密を探ろうとするものである。
人里近く、野原、田畑、海辺や丘陵などに生える野草1000種類を収録。
時間が意識されるようになったのはいつごろか、相対論、量子論、宇宙論など現代物理学は時間をどうとらえているか、時間が後もどりしないのはなぜか、時間についてまだ解明されていない謎としてどんなものがあるか、そして時間とは何か?時間の不思議を説き明かす。
いなかの古い屋敷にあずけられた少女、グリゼルダ。ある日のこと、その屋敷に代々伝わる時計の中に住んでいるかっこうに出会い、不思議な世界への冒険に旅立ちます。-1877年の初版以来、世界中の子供たちに愛読され、“ファンタジーの元祖”と評される幻の作品。待望の初邦訳。