南吉童話は物語性に富んでいると評されますが、ここには自己表出の色彩の濃い作品を収めました。「正坊とクロ」-人間と動物の友愛、「花を埋める」-美しい女性への憧れとその想いの挫折、「うた時計」-久しぶりに家にもどった息子と父親の心の交流、「きつね」-幼い子どもの不安、「いぼ」-田舎の子どもが都会の子に抱く失望と、読者の心にひびく佳品五点。定評ある南吉童話、第三短編集。
急成長を遂げた宝飾量販店の森島社長が、出張先の札幌で惨殺された。事件を追って警察庁遊撃捜査係宮之原警部は北海道へ飛ぶが、鍵を握る高級クラブのママも死体で発見。札幌・積丹を舞台に旅情性豊かに描く異色推理。
ベルのかわりに血も氷るような悲鳴をだす目ざまし時計。-廃品回収品の中にあったその時計の出どころをさぐるうち、探偵団は、数枚のきみょうな伝言の存在を知る。ところが、その伝言がまるでちんぷんかんぷん。謎ときのおもしろさと、クライマックスのトリックは、ばつぐん。
雑誌編集長ジョージは、彼の会社の社長ジャノスの愛人ポーリンと深い仲になっていた。ある夜、彼女をアパートへ送ったジョージは、そこでジャノスの姿を見かけた。翌朝、ポーリンの死体が発見される。犯人はジャノスにまちがいなかった。ところが、何者かに目撃された事に気づいたジャノスが部下を動員し、ひそかに目撃者探しを開始したのだ。彼がその指揮者に指名したのは、こともあろうにジョージだった!調査の方向をそらそうという努力もむなしく、彼はしだいに追いつめられる…息づまる筆致と意表をつく構成で描く傑作サスペンス!
物品税廃止、消費税導入というのは宝飾業界における一大変革なのであり、売場の活性化にはまたとないチャンスなのである。そこで、本書においては、これからの宝飾・時計店の販売活動はどうあるべきか、宝飾専門店として競争に負けることなく、勝ち残るための戦略は何かということについて具体的な実例をあげながら述べてみた。