教育無償化、学力低下、待機児童など、近年の教育の論点は多岐にわたる。だが、公費で一部もしくは全体が運営される学校教育=公教育とはそもそも何のためにあるのか。実際に先進国の中で公教育費が少ない日本には、多くの課題が山積している。本書は、学校とそれを取り巻く環境を歴史的背景や統計などのエビデンスを通して、論じる。そこからは、公教育の経済的意義や社会的役割が見えてくるだろう。
幕末、先進技術を習得すべくイギリスに留学した若き長州藩士たちがいた。伊藤博文、井上馨、山尾庸三、井上勝、遠藤謹助の五人である。出発点を同じくしながら、やがて有力政治家となった伊藤・井上馨と、官僚人生を全うした他の三人。その運命を分けたものは何だったのか。高度な専門知識により工業・鉄道・造幣の分野で活躍した山尾・井上勝・遠藤の足跡を軸に、近代国家形成期に技術官僚が果たした役割を明らかにする。
1888年にドイツ皇帝として即位したヴィルヘルム2世(1859〜1941)。統一の英雄「鉄血宰相」ビスマルクを罷免し、自ら国を率いた皇帝は、海軍力を増強し英仏露と対立、第一次世界大戦勃発の主要因をつくった。1918年、敗戦とともにドイツ革命が起きるとオランダへ亡命、その地で没する。統一国民国家の草創期、ふたつの世界大戦という激動の時代とともに歩んだ、最後のドイツ皇帝の実像。
1890年11月、貴族院と衆議院からなる帝国議会が誕生した。ペリー来航後に生まれた「公議」「公論」を求める政治の到達点である。体制安定を第一とした伊藤博文ら政府と、早期開設を求める板垣退助ら自由民権運動の角逐の中、西洋で200年かけて定着した議会は、明治維新から約20年でどのようにして創られたか。本書は、志士らの構想、試行錯誤の軌跡を追い、憲法制定と並ぶ近代日本の一大事業の全貌を明らかにする。
古代ローマでは、発掘されただけでも数万種類にのぼる貨幣が存在した。貨幣は一般に権力の象徴とされ政府や中央銀行などが造幣権を独占する。だが、ローマでは政界に登場したばかりの若手や地方の有力者も発行していた。神話の神々、カエサルや皇帝たちの肖像、ヤギや北斗七星など描かれた図像も多岐にわたるが、彼らは貨幣を用いて何をアピールしようとしたのか。全時代を網羅した精選130点以上を収録。図像と銘文から読み解く、新しい古代ローマ史入門。
「数十年に一度」と言われる気象災害が日本のあちこちで起こっている。豪雨や大雪を観測・分析し、的確に警報を出すことで、被害を最小限に止めるー気象庁予報官には、天気予報だけでなく、そうした使命も与えられている。「夜明け前が一番忙しい」「梅雨明け宣言をいつ出すのか」など日々の仕事から、「上空の寒気」「冬型の気圧配置」などの注意を要する用語の解説、さらに警報の運用まで、気象予報と予報官のすべてを紹介。
米朝首脳会談を通じて「恋に落ちた」と金正恩を讃えるトランプ。北朝鮮の背後にあって「海洋強国」を目指す習近平の中国。朝鮮半島は中華圏に引き寄せられ、日本は米中衝突の最前線で烈風に曝されつつある。「米朝開戦か!」と騒がれていた2017年秋の時点で、「米朝はいずれ結ぶ」と言い当てたインテリジェンスの巨匠2人が、「新アチソンライン」という新たな視座とともに提示する驚愕のシナリオとは。日本の危機を直視せよ!
「日本の復興は、鉄道が中心となってやらなければならない」(一九四五年八月一五日、鉄道総局長官の発言)。進駐軍専用列車の運行、続発する事故等の混乱のなか、独立採算制の企業体・日本国有鉄道は誕生した。ビジネス特急「こだま」、東海道新幹線、通勤五方面作戦ほか近代化に努めるが、過大な投資等で赤字が膨らみ、分割民営化により四〇年の歴史を閉じた。その後のJR三〇年も含め、鉄道から見た日本現代史を描く。
607年、日本は隋の煬帝に「日出ずる処の天子」で名高い書状を送る。以後、対等の関係を築き、中国を大国とみなすことはなかったー。こうした通説は事実なのか。日本はアジア情勢を横目に、いかなる手段・方針・目的をもって中国と交渉したのか。本書は、倭の五王の時代から、5回の遣隋使、15回の遣唐使、さらには派遣後まで、500年間に及ぶ日中間の交渉の軌跡を実証的に、「常識」に疑問を呈しながら描く。
孤独に怯えることはない豊かさを愉しめばいい。30万部のベストセラー『孤独のすすめ』、待望の続編!世に流布する「孤独論」を退ける、真の「孤独論」がここに完成した。
ツーリングマップル(ミニブック)2019。切り離して使えるプランニングマップ。
個人のキャリアや企業の新しいリスクマネジメント、生産性が高く働きやすい職場づくりのため、欠かせない「セクハラ、パワハラの意識と行動のアップデート」を促す本。「働き方改革実現会議」の一員として、法改正などの議論の渦中にいる著者の実態調査と最新対策事情。今現在働く男女や、企業の法務担当として活躍する弁護士へのインタビュー、ITでできる最新ハラスメント対策など、“これからの働きやすい会社のかたち”を提案します。
政治家、言論人、早稲田大学初代総長など多面的な活動で知られる大隈重信。一八三八年、佐賀に生まれ、幕末に志士として活躍。明治維新後は、官僚として頭角を現し、木戸孝允、大久保利通、三条実美らの右腕として、参議兼大蔵卿などを務める。明治十四年の政変で失脚するも、立憲改進党を率い、藩閥政府と対峙。時流を機敏にとらえ、一八九八年には総理大臣に就任する。上巻では、若き日から念願の組閣までを描く。
平成に大きく変わった国立大学。少子化の影響に加え、2020年には入試改革を控えるなど、この先さらに激変が起こるのは間違いない。そこで教育ジャーナリストがここまでの歩みと最新状況を整理。特に「地方」から「世界」の大学になるべく広島大学が進める改革を追い、その未来を予見する。データが教える各校の「真の実力」とは?大学は高校生の夢をどこまで叶えられる?地方消滅の危機は、「地方国立大学」が救う!
後の天智天皇の子として大化改革の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、心痛の余り母が没するという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子(後の天武天皇)と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟・大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、兄弟継承だった皇位を父子継承に転換させた。古代国家を形作った女帝の実像とは。
コンパクトな消費国家による豊かな社会実現のシナリオ!
一国・大国主義(トランプ、習近平)、過激な主張外交(金正恩、文在寅)がポピュリズムに乗じて勢いを増す中、戦火を交えるわけではない「見えない戦争」が、世界のそこかしこで起きている。静かに迫り来る「有事」と、牙をむく為政者たちに対し、日本はなすすべがないのか?日米経済摩擦、日米安保協力・基地返還、北朝鮮外交ー交渉によって「不可能」を可能にした、日本外交きっての戦略家が、「見えない戦争」を生き抜くための“正確な眼”とメソッドを伝授する。
GSOMIAをめぐり揺れに揺れた日韓。両国はついに全面衝突の様相に。「安倍政権が韓国を巧妙に追い詰め破棄させたのだ。この手法は、日本を開戦に踏み切らせたハル・ノートを思わせる。短期的には“完勝”」(佐藤優氏)だが、「長期の視点に立てば極めて危うい一手」(手嶋龍一氏)だ。北東アジアに生じた日米韓の安保体制の綻びを、中露北が衝こうとしている。果たしてニッポンに苛烈な国際政局を生き抜く秘策はあるか。
“25ans特別表紙版”に登場
稲垣吾郎さん、草ナギ 剛さん、香取慎吾さんが語る、「ぼくらの2020年」。
3人のクールな撮りおろしカットと限定表紙、ポストカード、人生観を語るインタビューは必読!
※稲垣さん、草ナギさん、香取さんの撮りおろしカット及びポストカードは、
通常版、特別表紙版ですべて異なります。
●HAPPYカラーが勢揃い 春待ちパステルにときめく!
まだまだ寒い時期ではありますが、早い春を告げるような心華やぐハッピカラーが出揃いました!
思い切りフェミニンにも、少し辛口なモード感ある着こなしにも、お仕事シーンにもぴったりの
今季らしいパステルカラーが大充実。さぁ、ひと足早く春気分を楽しみましょう
●マンネリワードローブに即効!カンフル・アイテムを投入! 春の先取りおしゃれは it Girl に学べ
マンネリになりがちな冬おしゃれに活!世界中のファッションインフルエンサーのスナップを参考に、
今買って、即おしゃれを更新できるカンフル剤となるアイテムをピックアップ。春のWISH LISTにぜひエントリーして
●Special Feature 稲垣吾郎さん、草ナギ剛さん、香取慎吾さんが語る ぼくらの2020年、そして未来へ
映画、舞台、音楽と、さまざまなフィールドで活躍の場を無限に広げ、前へ前へと進み続ける彼ら。
新元号で迎える新しい年、今、思うこととはーー。
●小さいのが断然おしゃれ この春はmini miniバッグがなくちゃ始まらない!
この春はバッグのミニ化が止まらない! 人気ブランドの新着から、エレ女にふさわしいミニバッグをピックアップ。
エレガントなハンドバッグやカジュアルなショルダータイプなど、シーンに合わせて持ちたいミニバッグを紹介します。
●Beauty Medalist Award エレ女が選ぶ、25ans的ベストコスメ企画 ビューティ・メダリスト大賞
2019 今回で15回目を迎えた、25ans恒例のベストコスメ企画「ビューティ・メダリスト大賞」。
この1年間、ビューティ界を彩ったコスメから、エレ女たちが自信を持っておすすめしたい一品を選び、
投票するーー化粧品への愛と感謝を込めた企画です。今年も各分門、名品揃いで、熱い戦いが繰り広げられました。
今買って間違いなしのベストコスメの発表、必見です!
●世界が熱狂するイギリス王室メンバーの海外ツアー・最新リポート 幸せを運ぶ「旅する英国ロイヤル」
2019年秋、英国王室では、ヘンリー王子とメーガン妃の南アフリカツアー、ウィリアム王子とキャサリン妃の
パキスタンツアー、さらにチャールズ皇太子とヘンリー王子の訪日と、話題の外遊が相次ぎました。
世界各地で人々を魅了する英国王室のロイヤルツアーを特集します。
●令和の今こそ買い替えたい…自分へのご褒美でHAPPYに! ご自愛ランジェリーList
コンフォート流行りの昨今ですが、私たちがランジェリーに求めるのは快適さだけではありません。
そう、可愛くなくちゃ意味がない!人から見えない部分だからこそ、とことんときめきたいのです。
そして近年ランジェリーの流行は様変わりし、特にブラが著しく進化。自分へのご褒美に、
今こそアップデートが欠かせません! 今回は注目の4タイプ別に、ハッピーになれる新作をご紹介します
●国内外の美しき豪邸を大公開! エレ女が暮らすハイセンス邸宅
自身の美意識やスタイルが込められた、美しい空間で暮らす幸せ…それを実践している方々、5人の住まいを取材。
Part1では世界的デザイナーのおふたりに、自身のブランドにも通じるラグジュアリーな邸宅を披露していただきました。
Part2でご紹介するのは、エレ女たちのセンスが輝く、こだわりの空間。豊かな時間が流れる暮らしのスタイルがここに。
【数量限定発売】『25ans』2月号、稲垣吾郎さん、草ナギ剛さん、香取慎吾さんが表紙の特別表紙版を通常版と共に同時発売!
今月号は全14ページに渡る特集 「ぼくらの2020年 そして未来へ」に登場した三人を表紙にした特別表紙版も発売!
稲垣さん、草ナギさん、香取さんの撮りおろし写真及びポストカードは、通常版と特別表紙版ですべて異なります。
ぜひ見比べてみて
※「ぼくらの2020年 そして未来へ」以外は、通常版と特別版は同じ内容です
冷戦後のアメリカ政府の一極覇権戦略は破綻した。日本周囲の三独裁国(中国・ロシア・北朝鮮)は核ミサイルを増産し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコが勢力を拡大している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワーの維持に努めてきた。19世紀後半の欧州外交を支配したビスマルク、俊英外相タレーラン、哲人政治家ドゴール。聡明な頭脳とパワーを併せもった三賢人が実践した「リアリズム外交」は、国際政治学で最も賢明な戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く鍵となる。