大震災、サリン事件、北朝鮮問題などの危機にリーダーシップを揮えなかった官邸の悲しむべき現実を検証し、日本における“情報機能(収集・分析・伝達)”の構造的欠陥を解剖する。驚愕のコンフィデンシャル・ドキュメント。本書は“国家機密”の実態にメスを入れると同時に、内閣合同情報会議、内閣情報調査室、内閣安全保障室、公安調査庁、防衛庁統合情報本部、外務省国際情報局、警察庁外事課などの知られざる日本の情報機関の内情を初めて解明した画期的なノンフィクション作品である。
T.クーンの「パラダイム」概念は、さまざまな分野に「思想史的事件」ともいえる衝撃をもたらした。本書は、この概念の発生と進化に多角的観点からアプローチし、「パラダイム」のライフヒストリーを描き出す。
「男と女がひきあう力、これが宇宙の謎なんだ」さらに哀しく、さらに切なく。「酷薄な愛の物語」ついに完結。
この世ならぬ美への憧れ、だがこの地上にその希いを適える術はあらかじめ失われているのだ…。未完の傑作『蒼白者の行進』、北軽井沢を舞台にした奇蹟の消失劇『光のアダム』、短篇『重い薔薇』『薔薇への遺言』、来歴を鏤めた『薔薇の自叙伝』等を収録。手を一閃して、虚空から花を掴み出すひと、流薔園園丁の供物。
わが家の余命は、あと何年なのか?耐震性の自己診断法、シロアリ対策、結露予防術から失敗しないリフォームのコツまで、丈夫で快適な家を造るアドバイス満載!木造住宅の不安・不満を一挙に解消する、住まいの処方箋誕生。
分裂病研究・治療の第一人者、トーリー博士は、この病を患う妹を支えてきた。本書が親身で具体的なのは、この体験に裏打ちされている。比類なきわかりやすさ。血の通った記述。具体的で実践的なアドバイス。
「ライフストレス」「心身症」「慢性疾患」「健康行動パターン」「パーソナリティと健康」「カウンセリング、心理療法」「健康教育」「アセスメント」「ヘルスケア・システム」などの健康心理学と隣接領域に関する468項目を解説した事典。見出し語には原則として正式名称を使用し欧文をつけている。巻末に事項名索引、見出し欧文索引が付く。
健康心理学は、最近目ざましく発展している研究領域であり、医学や保健・看護・福祉などと関連をもつ心理学の応用分野である。本書はこの新しい分野の基礎事項を網羅し、かつ初学者にも最新の知識がわかるように系統的に紹介したものである。まず健康心理学の意義と目的、身体的・生理的基礎知識、研究方法を述べ、次に認知行動や社会心理的アプローチを学び、中心課題である健康関連行動やパーソナリティ、ストレス等についてやや専門的な内容を解説する。さらに健康心理学の応用・実践として、健康を支える要因となる運動や食行動、および医療場面・教育場面での問題点を解説し、最後にアメリカの現状と比較したわが国の今後の問題を展望する。
体が気になるビジネスマン必携!検査方法から、数値の見方までをビジュアル解説。あなたの注意すべき病気が、この一冊でわかります。「全国主要人間ドック一覧」付き。
地平線のはるか彼方、光を見つけてひた走る男がいた…。舞台は世界。命を賭けるに値する夢。人生こそ最高のエンターテインメントと男は信じた。
寛弘三年(1006)、平安京。焼失した内裏再建が始まったが、内覧・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。「神の子」宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない!苦闘する二人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮…。「カゲ」と呼ばれた、この少年の正体とは。
二十世紀も末となって資本主義のグローバル化は、アメリカの繁栄の一方でヨーロッパの停滞、日本の不況、アジアの混乱と明暗を分けているかに見える。この間、資本主義経済をめぐる見方は楽観・悲観を含めてさまざまな論議が生まれた。アメリカで沸き起こった「ニュー・エコノミー」論もその一つだが、クルーグマンはこれを根拠のない幻想として批判、楽観主義を排してきた。いまや、その洞察が的中するかどうかが世界の注目を集めている。
本書は、江岑の自筆による「江岑夏書」を浄書した「逢源斎書」上下の二冊をもって江岑の茶の具体像を示すとともに、江岑の鑑定した貴重な数寄の道具類、江岑が交わった公家・武家・町人衆の幅広い人脈を示す知人、弟子の人名録などに加え、六百回を超す茶会の記録が茶室の指図とともに復刻されている。