二十八万石を誇った会津藩は戊辰戦争に敗れ、明治二年、青森県の下北半島や三戸を中心とする地に転封を命ぜられる。実収七千石の荒野に藩士とその家族一万七千人が流れこんだため、たちまち飢餓に陥り、斃れていった。疫病の流行、住民との軋轢、新政府への不満と反乱…。凄絶な苦難をへて、ある者は教師となって青森県の教育に貢献し、また、近代的な牧場を開いて荒野を沃土に変えた。知られざるもうひとつの明治維新史。
アラブについて記された最初の石碑は紀元前九世紀に遡る。メソポタミア・エジプト両文明の影響を受けた地に誕生した諸国家は交易と遊牧と農業で栄え、互いにしのぎを削り、エチオピアやインドとも交渉を持った。西暦七世紀にはこの地にイスラームが誕生し、世界史に大きな影響を与える。二十世紀以降は石油資源をもとに近代化を進めるが、政治的安定からはほど遠い。古代文明から現代まで、中東の核心地帯の三千年を追う。
ニューヨークの古書店で『源氏物語』に魅了されて以来、日本の文化を追究しているキーンさん。法話や執筆によって日本を鼓舞しつづけている瀬戸内さん。日本の美や文学に造詣の深い二人が、今こそ「日本の心」について熱く語り合う。日本の古典が愛読されている理由、文豪たちとの貴重な思い出、時代の中で変わっていく言葉、変わらない心…。ともに96歳、夢と希望を忘れない偉人たちからのメッセージがつまった“日本への贈り物”対論集。
資質・能力、主体的・対話的で深い学び、数学的な見方・考え方、数学的活動…新CSを教室の学びに落とし込む!校内研修、研究授業、先行実施…あらゆる場面で活用できる1冊!
本書は、『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説国語編』の内容の中から、特に重要な事柄をトピックとして取り上げて説明します。その上で、学習指導要領から授業をつくるという提案をしています。
本書は、第1章と第2章で新学習指導要領の主なポイントを、第3章では新学習指導要領の目標や内容を実現する授業を行うための具体的な言語活動や指導方法を載せました。
覚えておいてほしい。私たちはどこからでもスタートできる。社会に出たくない人も、今、人生に迷っている人もー。不登校の若者たちが体当たりで取材した20名の大先輩たち!
実質的な「最初の王」は、子孫を守護する祖先神・氏祖神として、天皇家によってなによりも手厚く祀られる。遺骸は宇佐に、霊位は伊勢に。この二つの霊地聖地は、一人の人物の埋葬・慰霊・鎮魂のよって根底で直結している。最高神アマテラスの全貌を明らかにする、戸矢古代学の到達点。
古代から現代まで、知っておきたい29の論点。歴史の謎解きをこの1冊で!「日本史をつかむための百冊」収録!
二〇世紀半ば以降、経済学は急速に多様化していき、学問としてはわかりにくさを増した。本書は、ミクロ及びマクロ経済学はもとより、ゲーム理論、行動経済学や神経経済学などの大きな潮流を捉え、実験や制度、経済史といった重要な領域についても解説。経済学の大きな見取り図を示す。かつて“社会科学の女王”と呼ばれた経済学の現在地を提示し、その未来と果たすべき役割を明らかにする。入門にも最適。
1日でたくさんの売買をするデイトレード、分単位、秒単位で利益確定するスキャルピングーこれらの短期売買で利益を積み重ねて「億り人」になった人は数多く存在します。僕の手法は、もっとのんびり。チャート上の「ある条件」が重なって「チャンス到来!」となったら投資する、それまでは「ほったらかし」です。この手法をマスターしてしまえばあとは何度も「再現」するだけで年収1億円を稼げるようになります!
「援助チームシート」「援助資源チェックシート」「アンケートシート」を使って子どものいいところ・強いところを発見しよう!
現場で役立つ、すべての子どもに対するチーム援助の研究と実践。「生徒指導・教育相談」「特別支援教育」や公認心理師の科目(教育・学校心理学、教育分野に関する理論と支援)のテキストに最適!
成熟期をむかえる日本の人工林管理の新指標。欧米で実践され普及している、生物多様性の維持に配慮し、林業が経済的に成り立つ「保持林業」を第一線の研究者16名により日本で初めて紹介。保持林業では、伐採跡地の生物多様性の回復・保全のために、何を伐採するかではなく、何を残すかに注目する。北海道道有林で行なっている大規模実験、世界での先進事例、施業と森林生態の考え方、必要な技術などを科学的知見にもとづき解説。生産林でありながら、美しく、生き物のにぎわいのある森づくりの方向性を示す。
現役医師が日本全国217箇所を巡って選んだ秘湯・名湯。温泉の効能から、心と体が健康になるための賢い温泉利用法を徹底解説。温泉にまつわる言い伝えや歴史、文化についても幅広く紹介する。知っているようで知らない、温泉の秘密。古くから日本に根付く温泉文化を繙けば、温泉の虜になること間違いなし。心も体もイキイキしてくる温泉へご招待します。
「公正な社会」とはどういったものか。権利や財の分配で可能になるのか。米国の政治哲学者ロールズは、一九七〇年代以降、社会のあり方を根底から問い直し、世界に新たな地平を切り開いた。ロールズの考えを起点にリバタリアニズム(自由至上主義)やコミュニタリアニズム(共同体主義)など六つの思想潮流から正義とは何かを問う。格差や貧困など現実課題との接点に、個人の幸福を支える平等な社会の可能性を探る。