本書は、女性のエンパワーメントは、「一人一人が自分の問題に気づき、人とつながって豊かな人間関係を築きながら、自分の生き方を変え、問題を乗り越える力をつけていくこと」=「学習」によって可能であると考え、全国各地の女性たちの学習と活動を取りあげる。さらに、そうした女性のエンパワーメントを支援していくための、行政の役割と課題を考察する
社会政策という政策領域を雇用と社会保障分野の両方におき、それぞれの領域での男女の関係、とりわけ女性がどのように位置付けられてきたかを歴史的に検討してゆく。
農村における男女共同参画社会実現のために。「生活改善普及事業は、女性農業者の地位をどこまで向上させたのか」を実証的に追求した労作。農村が、都市生活者にとっての真にゆたかな「ふるさと」となるための理解と、新しいビジョンや諸施策策定のための基本的必読書である。
本書は、男女平等をめぐる第一線の活動家を中心とする事例をもとにした報告であり、組合員のなかでの女性たちの生き生きとした活動が読み取れる。
家族力の高さを誇る日本文化から生まれた心理学。
フレドリカ・ブレーメル(1801-1865)は、19世紀スウェーデンにおいて活躍し、その後のスウェーデン・フェミニズムの流れをつくることになる、もっとも影響力のあった女性である。本書は、彼女自身の文章を提示して、その哲学の形成と内容を紹介するものである。
女性の解放が男性の解放につながり、男性の解放が女性の解放につながる。本書は、「男が王様で、女が奴隷であった」説の真価を問う。