“女の子の大事なもの”を捧げれば、願いを叶えてくれる魔物がいるー。救貧院で暮らすヨシュアは、貴族のメイドになる夢のため、その魔物に会いに行くことに。だけど出会ったのは魔物どころか仮面の男。思わず彼にお願い事をしてしまうヨシュアだが、目覚めたらなぜか自分のベッドにいた。あれ?願い事は?そんな彼女の前に「男装しろ」と命じる牧師らしからぬ美形の男が現われ…。
男子寮で相部屋になった歩への想いが止まらない!BL展開覚悟で告白したところ、答えはさらに斜め上、「オレ、実は女なの」ってそれホント!?ルームメイトとして危険な場面をサポートしながらの密着生活。男の格好してたって、キュートな笑顔の歩は可愛すぎ。
清朝の王女として生れながら大陸浪人の養女となり日中15年戦争中には軍服を着て大陸と日本とを往復し「東洋のマタ・ハリ」とも謳われた川島芳子。日本の敗戦で売国奴として銃殺刑に処せらた彼女は如何なる人物で実際にどんな行動をしたのか。兄妹の証言や新資料をもとにその素顔を戦後はじめて明らかにする。
ヤマトタケルノミコト(『古事記』)、オスカル(『ベルサイユのばら』)、娘(『道成寺』)、ポーシャ(『ヴェニスの商人』)…。古今東西を問わず、演劇や文学、映画、アニメ、漫画に数限りなく登場してきた「女装する男」と「男装する女」。彼/彼女たちは、なぜ性の境界を超えようとしたのか?“変態”“異常”“倒錯”という言葉で片付けてしまうだけでは気がつかない、性と愛の現実がそこにある。「男と女」という単純な二項対立がsexとgenderの視点をからめると無限の性別へと変化していくさまをつぶさに論じ、人間の生の多様性に軽やかに迫る。
日中のはざまで妖しく乱舞し、無器用にもがき、遂には刑場の露と消えた「男装の王女」川島芳子。「武士道精神が消えたから、日本は滅びた」という最後の指摘は何を意味する。
満州・日支の風雲に沈んだ謎の麗人・川島芳子。稀代のトリックスターが破格の文業でいま甦る。
父のモレコーム侯爵の虐待に耐えかね、イヴォーナは母と共にフランスへ逃げた。ガンブワ伯爵の別荘での四年間の安息。だが、不虜の事故で母と伯爵は亡くなる。茫然とするイヴォーナの前に現れたのは父の弟、アーサー叔父だった。妻の訃報のショックで父もまた急死し、その代役として、後見人となったのだ。憎悪をつのらせた彼は、姪を強制的に厳格な修道院に閉じこめようとする。一度は自殺まで考えたイヴォーナだが修道院への道中、隙をみて逃げ出すと、髪を切り、男装して闇にまぎれこむ。凍える雪道で見つけた木こり小屋にはけがを負ったサンスール公爵がいた。
女たちはなぜ男装してきたのか?男装を選んだ女たちの生に、人類学、フェミニズム、レズビアニズムなどの多彩な光をあて、そこに顕現する〈女性性・男性性〉の社会的意味の変遷を捉える。
若くして離婚、パリに出たサンドは男の名前、男の恰好で作家としてデビューした。彼女の多彩な恋愛と交友関係を通して、その生涯を綴る。
アシュリーは女だけど男装して伯爵家に仕える召使い。お世話するシルヴァン様はスキンシップ大好き。気さくに抱きしめられたり、髪を撫でられたり毎日がドキドキの連続。男装がばれそうになった時「女なのは前から知ってた」と甘く唇を奪われ…。男装を一枚ずつ脱がされ高鳴る鼓動。胸いっぱいで純潔を捧げー。「可愛い人、一生大切にするよ」と告げられ、寵愛の歓びは最高潮に!
初恋の彼に近づくため、男になりすまして女子禁制の学校に入った貴族令嬢アミリア。憧れの公爵令息は美少年を集めて淫行に耽る男色家の不良!?ショックだったけど、いつしか彼とは親友に。二人で剣の稽古に汗を流し「男同士」としての友情を深めるなか、突然のキスー愛の告白。女だと知られては恋どころか友情まで壊れてしまう!困惑をよそに「お前を抱きたい」と求められて!?-。