ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット。気持ちは優しいが、州知事を偶然検挙してしまうような不器用な男。ある日裏庭で見つけた死体は、かつて彼の銃を奪おうとした密猟者だった。次いでキャンプ場にも二人の死体が…。「新ヒーロー誕生」と全米で絶賛され、主要新人賞を独占した、大型新人登場。
新しく劇団を作ろうとしている男がいた。度会恭平。劇団の名は、劇団φ。納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。その過程で出遭う謎ー。日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。
人々に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」オシアン。その名は伝説の祓いの楽人と同じであり、その人間離れした音楽の才を妖精の女王ニアヴに愛され、妖精のあいだにしか伝わらないはずの数々の歌を全て口伝えに授けられたとされる人物だった。オシアンは、相棒のブランとともに世界中を旅し、この世に未練を残した魂や悪鬼、「愛を歌うもの(ガンコナー)」たちを、彼の竪琴が奏でる調べで救っていく…。ケルト民話と著者の独特の世界観が作り上げる、切なく、悲しいファンタジーミステリー。
同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。さわやかな風が渡るここには、心の機微を自然のままに見て取る森の護り人が住んでいる。一連の話を材料にその人が丁寧に織りあげた物語を聞いていると、頭上の黒雲にくっきり切れ目が入ったように感じられた。その向こうには、哀しくなるほど美しい青空が覗いていた…。
カルダモンの香りのするパン、ニシンと新ジャガとディルの組み合わせ、ベリーのタルト…街角のカフェ、市場、そして家庭にある「おいしい話」をぎゅっと詰め込んだ1冊。
敵は少なく、食料は豊富ー理想の環境を手にしていたミーアキャットの群れが、ある日ハゲワシに襲われた。過去の成功体験にとらわれるリーダーたち、手段から目的に変わってしまった管理手法、報告だけが繰り返され、アイデアの出ない会議。群れに突然訪れた危機は、成熟した組織ならではの問題を浮かび上がらせる。変化への対応力を欠いた群れをハゲワシの興威から救うために、新米リーダーのナディアがとった行動とは?!
かわいいムーミントロールとやさしいママ、おしゃまなミイにすてきな仲間たち。毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日一家と海をわたり小島の灯台守になります。海はやさしく、ある時はきびしく一家に接し、パパはそんな海を調べるのにたいへんです。機知とユーモアあふれるムーミン物語。
「誰もが、どこにでも建てられる住宅」を目指して、建築家の増沢洵さんが設計した自邸「増沢邸」は、1952年東京・渋谷の地に誕生した。そして2002年、増沢さんの思いを今に受け継ぎ、現代気鋭の建築家とデザイナーがリメイクデザインした住宅「9坪ハウス」が生まれた。3間×3間の正方形プランをベースに、小さな空間を最大限生かしてデザインされる9坪ハウス。その小さな家で営まれる暮らしを通して、住まいに必要なものは何なのか改めて考えてみたい。
瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。待望の、煌めく光原百合ワールド。
血に濡れたネグリジェ姿で売春宿から逃げてきた10歳の少女、バード。馬車に乗った黒頭巾の男が子どもの遺体を街外れに埋めたらしいという彼女の証言によって、ティムは19もの子どもの遺体を発見してしまう。彼らの多くは、胴体を十字に切り裂かれていた…。宗派対立、アイルランド系移民排斥などを背景に、苦難に負けず「前に進みつづける」人間たちの勇姿を描いた雄篇。
英国の医学博士が考案した特殊音響が血液・リンパ・気の巡りを促進!老廃物・毒素・マイナス感情もデトックス!